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組織運営におけるダメなところを「ダメです」と言える人材が必要
私たちみたいにあらゆる業種のあらゆる規模の
「人事評価制度」の策定をお手伝いさせていただいていると
経営トップ(通常は社長)が好む「評価項目」として、
「改善提案を出すこと」が挙げられます。
この「改善提案」。
非常にありがたく、
特にロジカルな改善提案は、ありがたいのですが、
改善提案は、出して当たり前・出せて当たり前ではないですか?
このような意見を出すと、
「それは極論です」とか
「改善提案を出せない人材もいるのです」なーんて、
生ぬるい反論を受けそうですが、
そんな反論は気にしないで行きます。
そもそも、改善提案とは、
このままよりも、こうしたほうが良くなると感じることが必要であり、
なーんにも考えていない、
なーんにも気にならない人材であれば、
それは、ボンクラ人材であり
常に「替えのきく人材」でしょう。
ケンシロウ曰く
「お前はすでに○○でいる」ですね。
「替えの利かない人材」であれば、
問題意識を持つことは可能ですので、
「改善提案」を出すことは容易なのです。
ただ、「改善提案」にもレベルがあり、
常にレベルの高い改善提案を出せる人材ばかりだとは
限らないことも付け加えておきます。
ここまで話して、本題なのですが、
私は、「改善提案」よりも
「ダメ出し意見」こそ価値があると思うのです。
特に私の場合、小さな組織ではありますが、
経営トップ(代表、社長)という立場ですので
「ダメ出し意見」を重視したいです。
ただ、このように物分かりの良い社長像を出しましたが、
私に対するダメ出し意見を
弥勒菩薩のように受け取ることはできないので、
そこで、上司面して・・いや、代表面して、
エラそうにその意見に再反論してしまいます。
そう!正直、頭に来ます。
「なんで、部下にそんなこと言われるのか!」と。
そうなんです!
このような上司や代表だからこそ、
人材・部下からすると「ダメ出し意見」なんて
出せるはずもなく、組織も良くならないのです。
ただ、だからこそ、「ダメ出し意見」を出してくる人材は貴重なのです。
「人事評価制度」の「評価項目」においても、
改善提案の提出回数よりも
「上司や会社に『ダメ出し意見』を出すことができたか?」の方が
価値のある「評価項目」です。
誤解のないように言いますが、
組織や上司にダメ出しをするために
粗さがしをするということではありません。
冷静な目で判断して、
改善ではなく、
・修正することはないのか?
・悪しき慣習はないのか?
・意味のないことを続けていないか?
・従業員にとって有難迷惑なことを実施していないか?
・顧客にとって有難迷惑なことを実施していないか?
もし、組織内にそんなことがあれば
勇気をもって具申できる人材こそが優良人材なのです。
このようなことが具申できない言い訳としても
・どうせ聞き入れてもらえない
・具申したところで反論されてしまう
などの理由で具申されません。
いや、これらの理由で具申できないのであれば
ある意味仕方ないのですが、
保身のために具申できないのであれば、
それはもう「あなたの都合ですね」ということです。
ここで、
“どうせ聞き入れてもらえない”“具申したところで反論されてしまう”
について蘊蓄。
いいんです!
聞き入れてもらえなくても、反論されてもいいんです。
具申された方は、内容を覚えていますから。
言われた直後、具申された直後は、
反論されることも多いかと思いますが、
絶対に言われた方・具申された方は、
その内容を記憶に留めます。
そして、時間の経過後、冷静になったときに
言われたこと・具申されたことを考え直します。
上司側、会社側の非常に勝手な判断かもしれませんが、
“どうせ聞き入れてもらえない”“具申したところで反論されてしまう”
という理由で、上司や会社に具申できないのであれば、
その人材の価値を高めることはできませんし、
人事評価制度において、高評価を付与することは難しいのです。
さらにもう一つ蘊蓄。
上司や会社に直接言えないことを
勤務時間中に社内の他の人材に
愚痴として話すのは、最低の中の最低です。
居酒屋トークなら問題ないのですが、
なんで、勤務時間中に賃金をもらいながら
会社や至らない点の愚痴を言うのか?
こんな人材は、ケンシロウに成敗されるべきかもしれませんね。
少々厳しいことを書きましたが、
やはり、裏表(ウラ・オモテ)が無い人材であることが
優良人材の構成要素であると思います。
あなたの会社では、
上司や社長に対して、具申してくれる人材はどれほど居ますか?
「人事評価制度」において、
上司にダメ出しできる人材に対して
高評価を付与することは、少々勇気がいることではありますが、
あなたの会社にとって、必要なことであれば、
ぜひ、一考してみてください。
「そんなこと必要ない」と思われる社長さんは、
確かにその通りかもしれませんので、
読み流して、忘れてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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執筆者 山本昌幸プロフィール:
人事制度(人事評価制度、賃金制度)指導歴30年超の専門家、特定社会保険労務士。「人事制度(人事評価制度・賃金制度)セミナー・勉強会」の講師を300回以上務め、社長・経営層の延べ受講生2000名以上。
自らの約10名の従業員を雇用する組織の経営者。
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