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2026.9.30

人事評価制度

1人も置き去りにしない人事評価制度

1人も置き去りにしない人事評価制度

有能な上位10%人材のための人事評価制度にはしない

人事評価制度は、全従業員のために策定すべきですが、
実際は、なかなかそうはいかない状況です。

その代表的な人事評価制度として、
「コンピテンシー評価」があります。

「コンピテンシー評価」とは、
「高い成果や業績を上げている人材(ハイパーフォーマー)に
共通して見られる行動特性(コンピテンシー)」を
基準として、社員の行動を評価する人事評価手法です。

一見、理に叶っているようですが、
本当にそうなのでしょうか?

ハイパフォーマー人材やハイスキル人材がモデルですから
理想的な人材がモノサシ代わりになると言いましょうか。

確かに一見、問題がないようにも思えますが、
誰しもが、ハイパフォーマー人材・ハイスキル人材ではないのが現実です。

組織には、様々な人材が居ます。

ハイパフォーマー人材・ハイスキル人材が存在するとは対照的に
中には、それほど能力が高くない人材も居ます。

そのような人材に対して、
「コンピテンシー評価」を当てはめること自体は
ダメではないのですが、
妥当とも言い難いのです。

ハイパフォーマー人材・ハイスキル人材が上位10%人材だとすると
NOTハイパフォーマー人材・ハイスキル人材は、
下位10%人材ということになるのでしょうか。

この「下位10%」というのは、
間違っても、
・さぼっている人材
・怠けている人材
・不真面目な人材
ではないことを前提にします。

NOTハイパフォーマー人材・ハイスキル人材からすると、
「コンピテンシー評価」は非常に辛いものになるでしょう。

理想的な人材、
あるべき姿の人材を
提示されても自らはかけ離れているかもしれません。

もちろん、そのための努力は必要で、努力もすると思うのですが、
そこまで能力が高くない人材からすると
「コンピテンシー評価」のような人事評価制度が導入されると
「落ちこぼれてしまうのでは?」と非常に不安になるでしょう。

私は、人事評価制度は、
有能な上位10%人材のためだけの制度にしてはダメだと思っています。
ダメ
それどころか、
理想的な人事評価制度は、
有能とは言い難い人材にとっても働きやすい組織風土を作るうえで、
誰一人置き去りにしない人事評価制度が必要だと思います。

ご存じのように、
私たちが提供する人事評価制度は、
人材育成が目的です。
だからこそ、育成がより必要な有能とは言い難い人材に
人材育成が実現できる仕組みが必要だと思います。
提案あ
もちろん、有能で成果を出す人材にとって
メリットがあるのが人事評価制度です。

ただ、真摯な態度で業務に臨んでいるけど、
思ったように能力が向上しない人材、
思ったように成果が出せない人材にとって、
「明日もがんばろう!」と思える人事評価制度にしたいのです。

青臭いことかもしれませんが、
人事評価制度指導歴30年のコンサルタントとしての
理念というか考え方としては
まんざらダメとは言い難いのではないでしょうか。
考える
業務処理に前向きに取り組んでいるけど、
イマイチ、成果が上がらない人材に取って
成果だけを評価対象とするのは、少々酷なことです。

であれば、
成果につながるプロセスはもちろんのこと
成果にはつながらなかったプロセスも評価対象とすべきと思います。

今まで、バリバリの経営者目線の人事評価制度を
策定してきた私のイメージではないのかもしれませんが、
ある意味、このような
誰も置き去りにしない人事評価制度の策定こそ
経営者目線として必要なのだと思います。

ただ一つ断っておきますが、
自分のことしか考えない、
自分さえよければよいというような
決して褒められない考え方の人材を
救い上げる気は全くありません。

そのような人材については、
お引き取り願う人事評価制度であるべきとも思います。

この「一人も置き去りにしない人事評価制度」どう思いますか?

きれいごとでしょうか?

もしかしたがきれいごとかもしれません。

でも現実を視ると、
今後さらに人手不足・人材不足の社会になります。
その中で、有能な人材だけ雇用していくには限界があります。
実際、既に採用で人材を選べない組織も存在しています。
応募してきた人材をすべて採用するような。
面接
そのような場合でも
縁あって、応募してくれたのですから、
ぜひとも、自社の戦力になり、
本人にとっても働き甲斐のある仕事・職場にするために
「カンタンすぎる人事評価制度」と活用していただきたいものです。

そのための「評価項目」「評価基準」を
皆さんと一緒に考えていくことができる
人事評価制度コンサルタントでありたいと思っております。

幸い、人事評価制度を導入しようという社長は、
社員想いの人格者が多いので
ご賛同いただけると思います。

私自身、様々なタイプの社長さん、
膨大な数の社長さんとお話しさせていただき、
お付き合いさせていただいていますが、
人事評価制度導入希望の社長さんからが、
人間として学ばせていただけることが非常に多い。

今後もこのような社長さんたちと一緒に
人事評価制度や賃金制度というツールで
社会を盛り上げていくことができれば
コンサル冥利に尽きます。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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執筆者 山本昌幸プロフィール:
人事制度(人事評価制度、賃金制度)指導歴30年超の専門家、特定社会保険労務士。「人事制度(人事評価制度・賃金制度)セミナー・勉強会」の講師を300回以上務め、社長・経営層の延べ受講生2000名以上。
自らの約10名の従業員を雇用する組織の経営者。
商業出版書籍 
「人が育つ賃金制度の設計書」(中央経済社)
「建設業の人手不足に効く!人事評価制度・賃金制度・公共工事受注マニュアル」(同友館)
「人事評価制度が50分で理解でき、1日で完成する本 (忙しい社長のためのビジネス絵本) 」(同友館)
「今日作って明日から使う中小企業のためのカンタンすぎる人事評価制度」(中央経済社)
「従業員のための人事評価・社長のための人材育成」(同友館)
「人手不足脱却のための組織改革」(経営書院)
「『プロセスリストラ』を活用した真の残業削減・生産性向上・人材育成実践の手法」(日本法令)等

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