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小手先の求職者応募増加に振り回されていませんか?
私の12冊ある商業出版書籍のうちの一冊に
「人手不足脱却のための組織改革」(経営書院)が
あります。
そこそこ売れたのですが、
内容が社長にとって
「耳の痛い内容」のためか?
あまり、感想というが評判も聴かないのですが
アマゾンのレビューの中に
「★★★★:人手不足になる原因を分析し、人材を確保して
業績を高める方策を、分かりやすく提示している。
ただ、『それができれば苦労はない』と思う提示もあるが。」
との書き込みがあります。
著者として 正にその通り と言えます。
書籍の中にも書きましたが、
社長は、自社の人手不足や人材不足の原因を
何となく理解しているのですが、
・その人手不足・人材不足の原因を認めたくない
・その人手不足・人材不足の原因から逃げている
のです。
そして、
・他に是正手法・改善手法はないのか?
との思考に走り、
小手先の対策を試みて、結果、効果が出ない・・・。
若しくは、効果が出たとしても一過性で終わるのです。
ネット検索すると、
人手不足対策のセミナーや
手法が相当数検索結果として現れますが
そのほとんどは、小手先の対策であり、
継続的な成果に結びつかないのが非常に残念です。
成果が一過性や、継続性がないのであれば
まだマシなのですが、
明らかに「的外れ」的な対策もあり、
その対策にハマった方からの相談も私の元に寄せられています。
では、
そもそも、人手不足・人材不足の原因は何なのか?
人事制度の専門家の前に
マネジメントシステムの専門家として常に皆様に伝えていること。
それは、
・すべての問題に原因がある
・すべての事象に根拠がある
ですね。
私の書籍・ブログ読者や
セミナー受講生の方は
耳にタコができるほど聞いていると思います。
人手不足・人材不足にも原因があるのです。
確かに、
自社サイトや「求人票」の
チョットしたキャッチコピーや表現を変えるだけで
求職者は集まりますし、
それ自体も求職者が集まらない原因ではあります。
しかし、これら自社サイトや「求人票」の
文言やフレーズ、文章は、
求職者が集まらない原因 であり、
人手不足・人材不足の原因ではないのです。
コレ、めちゃくちゃ重要です。
ものすごく重要ですからもう一度書きます。
自社サイトや「求人票」に掲載する
文言やフレーズ及び文章は、
応募が増えない原因(求職者が集まらない原因)であり、
真の人手不足・人材不足の原因ではないのです。
確かに、自社サイトや「求人票」の
文言、フレーズ及び文章を工夫することは
求職者を集めるうえでは重要ですので
私も指導させていただいており、
セミナーも開催していましたが、
それだけではダメなのです。
気の利いた、求職者の心を打つフレーズやコピーで
応募があり、採用できたとしても
真の人手不足・人材不足の原因を是正しない限り、
「ザルに水を汲み入れているようなもの」なのです。
非常にもったいないのです。
本質を見極めていただきたいです。
人手不足・人材不足には4つのステージというか原因があります。
それは、
1:求人難型:求職者が集まらない、応募がない
2:採用不完全型:応募人材から適切な人材が選べない
3:従業員退職型:採用した人材が辞めてしまう
4:人材伸びない型:採用した人材が育成できない、管理者・管理職が育成できない
です。
自社サイトや「求人票」の改善・工夫は、
「1:求人難型:求職者が集まらない、応募がない」への
対応にとどまるのです。
逆に、人手不足・人材不足の原因の2,3,4が
改善・是正されていない状態で、
人材が採用できたとしても、
採用された人材としては、
・求人募集の内容と実態が異なる
・面接の内容と実態が異なる
・自らが育成されない・自らの価値が向上しない
・社内の状態が組織立っていない
と感じ、「負」の情報が広まったり、ネット上に書き込まれたりして、
いっそのこと、
採用できなかったほうがマシということになります。
で、そろそろ、本気で、人手不足・人材不足対策を施しませんか。
小手先の人手不足・人材不足を委ねるのはやめませんか。
さて、
前述の「2,3,4」のうち、
2の採用不完全型 について、
仕組み と言えるほどモノではなく、
単に メソッド ですから素早く対応可能でしょう。
問題は、人手不足・人材不足の根本原因である
「3 従業員退職型」「4 人材伸びない型」を
如何に克服するのかでしょう。
ここでも
「すべての問題に原因がある」
「すべての事象に根拠がある」で考えてみましょう。
なぜ、従業員が退職してしまうのか?
その原因は何なのか?
なぜ、人材が伸びないのか・育成されないのか?
その原因は何なのか?
この二つに焦点を当て考えていきたいと思います。
非常に重要な内容であり、
今回のブログでは書ききれませんので、
次回のブログで明確にしていきたいと思います。
あなたの会社もぜひ、
人手不足・人材不足の根本原因を明確にしたうえで、
「人手不足脱却のための組織づくり」を
実現してください。
ぜは、次回楽しみにしておいてください。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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執筆者 山本昌幸プロフィール:
人事制度(人事評価制度、賃金制度)指導歴28年超の専門家、特定社会保険労務士。「人事制度(人事評価制度・賃金制度)セミナー・勉強会」の講師を160回以上努め、社長・経営層の延べ受講生1600名以上。
自らの約10名の従業員を雇用する組織の経営者。
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「従業員のための人事評価・社長のための人材育成」(同友館)
「人手不足脱却のための組織改革」(経営書院)
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