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人事評価制度と賃金制度で企業の社会的問題を解決する

人事評価制度と賃金制度で企業の社会的問題を解決する

あなたの会社は「ブラック企業」とレッテルを張られる人事制度(人事評価制度、賃金制度)・人事管理をしていませんか?

今日は少々重たいテーマを。

以前のブログで、
「私は3種類の社長とお付き合いしています」
と説明したことがあります。
三種類の社長
その3種類の社長とは、次通りです。
1種類目:社会保険労務士、行政書士としてお付き合いしている会社の社長
2種類目:ISOを導入している会社の社長
3種類目:人事制度(人事評価制度、賃金制度、職能資格等級制度等)の導入をお手伝いした会社の社長

以上の3種類の社長さん方。

それぞれ特色があり、どの種類の社長が良いとは一概に言えませんが、
私見として申し上げるなら
3種類目の
「人事制度(人事評価制度、賃金制度、職能資格等級制度等)の導入をお手伝いした会社の社長」
一番お付き合いしやすいのが事実です。
握手
なぜなら、人事制度の導入を検討する・実践する社長さんというのは、
雇用する人材の処遇改善を通じて、
組織の発展を実現したい社長がほとんどだからです。

一部の悪徳経営者にみられ
人材は搾取の対象であり、馬車馬のごとくコキ使おうという発想ではない
社長さんたちだからでしょう。

良い人材に少しでも報いるために
人事評価制度や賃金制度を導入し、
人材を育成するために人事評価制度の導入を検討するのです。

ただ、残念なことは、
既存の一般的な人事評価制度では、
導入したところで人材育成が実現できないところです。
落ち込む
この件については、別のブログで解説していますので
そちらに譲るとして、
この私から見て「良い社長さん方」に対して
私たち・当社ができることは、
当ブログのテーマである
「人事評価制度と賃金制度で企業の社会的問題を解決する」
ことなのです。

非常に残念な事実ですが、
巷で言われる「ブラック企業」は存在しています。
このような「ブラック企業」は、
社長自身も
「当社はブラック企業だな」と気付いている場合が多いので
ある意味、ブラック企業の認識があり改善も可能なのですが、
問題なのは
「隠れブラック企業」なのです。
ブラック企業
「隠れブラック企業」は、社会にとって非常に大きな問題です。

「隠れブラック企業」とは、
労働基準法をはじめ労働関係法やそのほかの法律等を
守ってはいるのですが、
社会的に視て、
あるいは
人事制度の専門家から視て
決して褒められない制度や仕組み、実態の企業のことなのです。
ガーン
具体例をいくつか出してみましょう。

隠れブラック企業事例その1:
ある一定以上の年齢の人材に対して、
「この年齢では、どうせ転職できないから昇給は無しにしておこう」という
該当人材の年齢により他の人材との区別をしている企業。
注:この事例は、年齢給や勤続給の昇給を一定以上の年齢で停止することを非難していることではなく、
若年人材や期待している人材と異なる賃金の処遇をしていること

隠れブラック企業事例その2:
障害を抱えた人材や高齢による再雇用人材に対して
「雇用してやっているんだ」という
考え方がにじみ出ている企業。

隠れブラック企業その3:
働くうえで様々な事情(介護、子育てなど)を抱えている人材に対して、
「その事情(介護、子育てなど)が解消するまでは他の人事に付与している待遇を制限しよう」という
様々な事情を抱える人材への配慮がない企業。
悩み
切り取られて解釈されると困るので付け加えておきますが、
私は、これらの施策がすべて問題だと主張しているのではなく、
人材自体の能力・成果・業務態度等を優先するのではなく
人材が抱える様々な事情・年齢に対して制限を加えていることが
問題であり、
「隠れブラック企業」としているのです。
待って
60歳超の人材、障害を抱える人材、子育て中で残業が一切できない人材などに対して
・持っている能力
・発揮した能力
・実践したプロセス
・達成した成果
・勤務態度/業務姿勢
などを評価せずに
・高齢者だから
・障害者枠雇用だから
・残業できないから
を理由に一切の待遇を制限しているのはいかがなものでしょうか。
問題提起
ちなみに、残業が一切できない人材に対しては、
残業手当を支払うことはないですし、
成果が制限されるのであれば、その分の評価が悪くなることは妥当なのですが、
必要以上に低評価をつけている企業も存在するのです。

で、今回のテーマですが、
これらの「隠れブラック企業」という社会的な問題を
人事評価制度や賃金制度で解決していきたいのです。
やる気
そもそも「隠れブラック企業」の社長は、
人事評価制度や賃金制度などの人事制度に興味を持つことは少ないので
私たちがお手伝いすることも少ないのですが、
私自身、多くの「隠れブラック企業」の社長さんたちと遭遇してきて
彼らの特性みたいなものに気づきました。

彼ら、「隠れブラック企業」の社長さん方は
社会的評価を気にする傾向にあります。
また、自社が「隠れブラック企業」だと気づいていない場合もあります。
見られる
これら、2種類の「隠れブラック企業」の社長さんには、
「隠れブラック企業」から脱出するための素養が十分にあり、
そこに私たちがお手伝いできるチャンスがあるのです。

私たちは、人事評価制度や賃金制度の指導を通じて
「隠れブラック企業」を
「すべての人材が働きやすい企業」になるための
お手伝いができると信じています。
お辞儀
「隠れブラック企業」から脱出することこそが
人材不足・人で不足解消への近道であることを
ぜひ、ご認識ください。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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執筆者 山本昌幸プロフィール:
人事制度(人事評価制度、賃金制度)指導歴28年超の専門家、特定社会保険労務士。
商業出版書籍に「人事評価制度が50分で理解でき、1日で完成する本 (忙しい社長のためのビジネス絵本) 」(同友館)、「今日作って明日から使う中小企業のためのカンタンすぎる人事評価制度」(中央経済社)、「従業員のための人事評価・社長のための人材育成」(同友館)、「人手不足脱却のための組織改革」(経営書院)、「『プロセスリストラ』を活用した真の残業削減・生産性向上・人材育成実践の手法」(日本法令)等がある。
「人事制度(人事評価制度・賃金制度)セミナー・勉強会」の講師を160回以上努め、社長・経営層の延べ受講生1600名以上。
自らの約10名の従業員を雇用する組織の経営者。

 

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