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2024.8.19

人事評価制度

コンサル・セミナーは、大企業向けと中小企業向けのどちらが真剣か?

コンサル・セミナーは、大企業向けと中小企業向けのどちらが真剣か?

相対的に中小企業向けの方が断然真剣です

企業にコンサルティングを実施する場合、
企業の研修講師を担当する場合、
大企業と中小企業・零細企業のどちらの責任が重いのでしょうか?
コンサル・講師として、より真剣に取り組むべきなのでしょうか?

一概には言えないのですが、
相対的に判断して
大企業よりも、中小企業・零細企業へのコンサルティング、研修講師の方が
断然に責任が重く、成果を求められるのです。
比較
このような意見を訊いて、疑問に思われる方も多いと思いますが、
私の30年近くに及ぶコンサル・講師として活動した結果の回答です。

では、その根拠は?

まず相対的な大前提として、
・大企業は資金や予算が潤沢
・中小企業・零細企業は資金や予算が限られている
ことを認識してください。
資金
もちろん、中小企業・零細企業でも、
資金や予算が潤沢の企業も存在しますが、
大企業に比較して、少数であることは事実だと思います。

資金や予算が潤沢な大企業の場合、
仮に企画・開催したセミナー・研修が思わしくなくても
受けたコンサルティングがイマイチであっても
別の機会を設けることが出来るでしょう。

そして、大企業や行政機関の場合、
予算消化のためにセミナーを開催したり
コンサルティングを受けたりすることが実際にあるのです。
セミナー開催
そのようなセミナーに登壇する講師や
コンサルティングを担当するコンサルタントは、
それほど成果を求められないのです。

このことは、セミナー講師・コンサルタントにとって
或る意味、屈辱的なことなのかもしれませんが、
収益を考えるとありがたいのでしょう。

大企業の場合、わざわざ外部の講師やコンサルタントに
依頼しなくても、自社内で
外部講師やコンサルタント並みの(若しくはそれ以上の)
力量を持った人材も存在しているのですが、
敢えて、外部のセミナー講師やコンサルタントに依頼することがあるのです。

その根拠は、・・・。

文字にし難いので、直接お話しする機会があれば、お伝えしますね。
社員
とにかく、大企業特有の「事情」があり、
自社内で解決できることでも
自社内で講師や指導をできる人材が存在していたとしても、
敢えて、外部講師やコンサルタントに依頼することがあるのです。

以上、大企業がセミナー開催する際に外部講師を依頼する、
指導を外部コンサルタントに依頼する
実態の一部を説明しました。

では、中小企業・零細企業が
研修を開催したり
コンサルティングを依頼したりする場合は、
どのような状況なのでしょうか。
考える
その殆んどは、
「困り果てた状態」での
研修開催やコンサルティング依頼なのです。

困って、コマッテ、どうしようもなく
社内研修と開催したり、
コンサルティングを依頼したりするのです。

その中小企業・零細企業の依頼に応える
研修講師もコンサルタントも真剣そのものなのです。

何しろ、潤沢ではない、決められた予算での
課題を解決するためのセミナーやコンサルティングなのですから。
コンサル
例えば、社内研修の講師を依頼した場合、

大企業であれば、研修参加者からの感想が悪くなければ「成功」でしょう。
ただ、その先の展開は、何もなく、変化もありません。
中小企業・零細企業の場合、研修参加者からの感想も大切ではありますが、
そもそもの課題解決につながらなくては意味がありません。
ということは、研修参加者が次の行動を起こさなくては意味がないのです。
ビシ
大企業の研修であれば、
「良い話を聴いた」
「今後の参考になる」
などの感想をもらうだけで大成功です。
(このような感想をもらわなくても成功ですが)
ですから、研修開催の成否は、研修終了直後に判断できるのです。
そして、大抵、「成功」となるのです(お気楽ですね!)

中小企業・零細企業の研修であれば、
研修へ参加した人材が、行動を起こし、その結果を見届けてこそ、
研修開催の成否が判明します。
中小企業・零細企業の研修講師を務めるということは
それほど責任が重いのです。
成果が出る
中小企業・零細企業からコンサルティングを受託する場合も
大企業からの依頼に比較して、
責任は重いのです。

駆け出しのコンサルタントや
当ブログで説明している内容を理解していないコンサルタントは、
「大企業」と聴くだけで
テンションが上がり舞い上がってしまうコンサルの方もいらっしゃるでしょう。
それは、私も否定しません。

しかし、中小企業・零細企業のコンサルティングこそ、
万全の状態でコンサルティングに臨むべきだと思うのです。
なんといっても成果が求められていますので。
お任せください
中小企業・零細企業の場合、
大げさな話、社運をかけてのコンサルティング依頼かもしれませんし、
なけなしの予算をコンサルティング料金に充てていただいているのかもしれません。
そのことを理解していただきたい。

誤解のないように付記しますが、
大企業向けのコンサルティングや研修講師について、
手を抜いても良いということではありません。

多くの研修講師やコンサルタントは、
中小企業・零細企業からの依頼よりも
大企業の依頼からの方に重要度を置く傾向が間違っているということなのです。
バツ
研修開催、コンサル委託の重要度は、

大企業よりも中小企業・零細企業の方が高いと思うのです。

では、この私が大企業からの依頼について、
手を抜いているのか? というと、まったくそのような事実はありません。

しかし、事前に担当者の方に
「この研修(コンサル)の到達点はどこですか?」と
質問します。

この質問の回答如何により、
その企業の真剣度が測れますから。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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執筆者 山本昌幸プロフィール:
人事制度(人事評価制度、賃金制度)指導歴28年超の専門家、特定社会保険労務士。「人事制度(人事評価制度・賃金制度)セミナー・勉強会」の講師を170回以上努め、社長・経営層の延べ受講生1900名以上。
自らの約10名の従業員を雇用する組織の経営者。
商業出版書籍
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