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今日のテーマは、性格の良い、優秀な人材ほど仕事が増える? についてです。
これは、人事評価制度(人事考課)とも関連が非常に深いので是非お読みください。(人事評価制度の評価項目策定に参考になる)
「なんでもコンサルタント」ではない、私の得意なコンサルティングとして「小手先ではない根本的な残業時間削減」があります。
これは、私が開発した時短の仕組みである「タイムクリエイトマネジメントシステム」の指導です。
この指導に先立ち、指導先企業の現状把握に努めるのですが、その過程で明確になったことがあります。
それが、「性格の良い、優秀な人材ほど仕事が増える」ということです。
要は
・性格の良い人材ほど仕事が増える
・優秀な人材ほど仕事が増える
ということです。
では、まず、性格の良い人材はなぜ仕事が増えるのか?
あなたが、なにか作業をどなたかに依頼する場合、頼みやすい方に依頼しませんか?
頼みやすい方とは、頼んだ時に嫌な態度をしない方です。
あなたは、次の対応をされる、どちらに依頼しやすいですか?
あなた:「この資料まとめておいてください」
相手:「わかりました!」
あなた:「この資料まとめておいてください」
相手:「えっ?私がですか?」
ゼッタイに前者ですよね。
上の例だと文字だけですから、伝わらないのでしょうが、前者の場合は淡々とした表情。
若しくは笑顔。
後者の場合は、いやな顔をするのです。
これって、すべてではないですが性格ですよね。
性格の良い人材は、仕事を嫌な顔・態度をせずに引き受けてくれる。
性格の悪い人材は、仕事を依頼したとき嫌な顔をして、態度も腹が立つ。
こうして、性格の良い人材には仕事が集中してしまうのです。
逆に性格の悪い人材は、仕事が集まらず、どんどんラクになっていくのです。
これ非常に不公平ですよね。
だからこそ、人事評価制度(人事考課)の評価項目に突発的な仕事を依頼したときの態度を含めればよいのです。
この人事評価項目は、数値化できないので、評価基準が明確に出来ないと思われがちですが、三段階評価でしたら適切に測れるのです。
最高:いやな顔・態度をせずに引き受ける
良い:たまにいやな顔や態度を出す
悪い:よくいやな顔・態度を出す
これは、もしかしたら本人は気づいていないかもしれませんが、本人の周りの人材である上司、同僚、部下の意見は一致するでしょう。
私は基本的に多面評価や360度評価は、不要だと思っていますが、前述の人事評価項目では必要だと思います。
以上、性格の悪い人材には仕事が集まらずラクをして、性格の良い人材は仕事を依頼しやすいので仕事が集中してしまい、大変になることを説明しました。
次に優秀な人材ほど仕事が増える について説明しましょう。
同じ作業を「30分で処理できる人材」と「60分で処理できる人材」のどちらに依頼しますか?
優秀な人材ほど、仕事の処理能力が高いので、皆からあてにされ、「これやってください」「あの仕事も処理してください」とどうしても仕事が集中してしまうのです。
これは、人事評価制度でいう「このヒトは仕事が早い」という高評価を与えられているのと同じなのですが、本人からしてみれば、得をしているわけではないと思えてしまいます。
人事評価制度(人事考課)の評価項目として仕事の処理量が評価されていればよいのですが、その評価軸が無い場合、ただ単に忙しい思いをしているだけかもしれれません。
この手の優秀な人材は、どれだけ仕事が溜まろうとも結果的に処理できてしまうので器用貧乏なのかもしれません。
ですから、このような優秀な人材を器用貧乏で終わらせずに、人事評価制度(人事考課)で高評価を与えていただきたい。
逆に仕事の処理能力が低い人材は、仕事を依頼されることが少なく、特に突発的な仕事の依頼は皆無かもしれません。
結局、能力が低いことで得をしているのです。
これもなんとかしなくてはなりません。
仕事の処理能力が低く、結果的に仕事の処理量が少ないのであれば人事評価制度(人事考課)において、明確に低評価を付ける制度が必要なのです。
あなたの周りにはいらっしゃいませんか?
仕事の処理能力が高くて損をしている人材。
仕事の処理能力が低くて得をしている人材。
このような逆転現象を是正するためにも「カンタンすぎる人事評価制度」を活用できるのです。
そして、仕事の処理能力が低い人材もその能力を高められるような仕組みが必要です。
ただ、性格の悪い人材に仕事を依頼できないことについては、改善は難しいですね。
また、人事評価制度(人事考課)では、性格の良し悪しについては、問えませんので、性格が悪い結果、どのようなことが起きるのかを明確にして、人事評価制度(人事考課)の評価項目に落とし込む必要があるでしょう。
ついでに触れておきますが、人事評価制度(人事考課)の評価項目として、どうしようもできない部分を評価することは止めてくださいね。
例えば、前述のように性格、容姿、しゃべり方、声質など。
ただ、外観については、清潔感ある外観などは本人の努力次第で改善できますし、基準を造れるのであれば評価項目に入れても良いでしょう。
このように「カンタンすぎる人事評価制度」は、人材に改善を促すツールでもあるのです。