ブログ
BLOG
最近、私の「その人事評価制度(人事考課)」を、開発した想いについて説明しています。
やはり「想い」が無くては、地道な活動は出来ないのです。
しかも、その「想い」が、穿ったものや、社会的に褒められないのであれば必ずバレてしまいます。
穿った想い、社会的に褒められない想いとはズバリ、人事評価制度(人事考課)を金儲けのツールとすることです。
金儲け自体は、全く悪いことではありません。
ただ、人事評価制度(人事考課)というヒトを評価する仕組みが人事評価制度(人事考課)を指導する側にとって金儲けのツールであれば、少々がっかりですね。
私は、マネジメントシステム(ISO等)の審査員として1200回以上の審査経験、フルコンサル経験として250社以上の指導経験、23年以上の活動実績がありますが、このマネジメントシステム(ISO等)の業務を専門的に開始して数年したことまさにISOバブルと言える時代でした。
私はすでにそのころ、審査員資格として最高の主任審査員として活動しており、ISO業界を鳥瞰しておりましたが、その当時、「ISOは儲かる!」とばかりにISOコンサルタントが雨後のタケノコのように湧いてきていました。
そのコンサルの経歴や知識とは非常にお粗末で、勤務していた会社でISOに取り組んでいたという浅はかな経験のコンサルタントならまだ、マシな方で、
・ISO関連の書籍を読んだだけ
・セミナーを受講しただけ
などでコンサルを開始する猛者もいました。
そのような能力の低いコンサルタントの指導を受けひどい目に合っている企業の審査を数えきれないほど担当してきました。
これらの「雨後のタケノコ コンサルタント」は金儲け以外にISOに対する想いなどあったのでしょうか?
現在では、そのような「雨後のタケノコ コンサルタント」は殆どが淘汰されているところを視ると「想い」など無かったのでしょうね。
更にお粗末というか、ヒドイ事例としては、某ソフトやシステムを販売する手段としてISOを悪用・・じゃなく、活用している事務機器販売業者まで居ました。
どのようなことかというとその当時のISOは、「ISOに取り組むと文書量が増える」と思われており、実際、事実の側面もありました(今は違います)。
その「文書が増える」に漬け込み当時、ウン百万円する文書を管理できるソフト・システムをISOを導入させて売り込もうと、その事務機器販売業者は考えたのです。
その事務機器販売業者は、ISOコンサル先を探してきて、件の「雨後のタケノコ コンサル」にコンサルを外注するのです。
事務機器販売業者としては、コンサル料金もピンハネでき、ウン百万円のソフト・システムを販売でき「雨後のタケノコ コンサル」としては、営業能力が殆どありませんからお客様を紹介してもらえるのであれば渡りに船とばかりに、その事務機器販売業者の言いなりになるのです。
どのように言いなりになるのでしょうか?
わずか、10名ほどの建設業者がISOを取り組むにあたり、「ISOは文書管理が大変なのでこのソフト・システムを導入しましょう」とコンサルティングの中で指導してしまうのです。
もちろん、当該、事務機器販売業者が事前にネゴしておきますので結構、すんなり、導入してしまうのです。
導入したISOに取り組んでいる建設業者は最初は、「当社も遂にISOに取り組み、このような素晴らしいソフト・システムを導入できた」と悦に浸るのですが、建設業者もバカではありませんし、公共工事を受注・施工しているので、優秀な方もたくさんいらっしゃいますので、この不自然さに気付くのです。
「これって、砂糖1キロ運ぶために10トントラック購入したってこと?」
「4畳半の休憩室に100㎡を冷やす能力のクーラーを設置したってこと?」
「ワンルームひとり暮らしのマンションに超大型冷蔵庫を購入したってこと?」
などと、気づくのですが、既に、5年リース契約を組まされているので後の祭りですね。
私が言いたいのは、事務機器販売業者は、その規模の企業では不要なソフト・システムを販売したいがためにISOを悪用したのでは? ということなのです。
人事評価制度(人事考課)では、そのようなことはあってはいけません。
人事評価制度(人事考課)が儲かりそうだから手を付けて行く(指導していく)というのであれば、例え、社会保険労務士であっても考え直していただきたい。
昔、よく議論したことで正しいのは次のうちどちらか?
・売れたモノが良いモノなのか?
・良いモノが売れるモノなのか?
職人さんは、良い製品は売れる と、時代錯誤的なことをよく仰いますが(お気持ちは非常によく理解できます)、少なくとも、人事評価制度・人事制度については、「良い人事評価制度・人事制度が売れる」にしたいと思います。
その「良い人事評価制度・人事制度」を策定するにはやはり、策定者の「想い」が必要なのだと思います。