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36回:私がISO審査を続ける理由

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本当に一年は早いですね。
来年、ムダに過ごさないために来年の計画を早めに立てておきましょう! と自戒の意味を込めて呼びかけます。

実は、私こそが、毎年、ムダに一月から三月を過ごしてしまい「一年の始まりは新年度からだから、四月から頑張ろう」と計画を立てるのですが、時すでに遅し、という感じが否めません。

新年度の四月というと人事評価制度(人事考課)の運用を始める企業が非常に多いようです。

四月から人事評価制度(人事考課)の運用を始めるためには新年の一月から準備すべきです。
お正月気分の抜けた一月中旬から二月中旬までに人事評価制度(人事考課)を策定・改定して二月末には全社員に周知する。
そして、三月の周知~浸透期間を経て四月から運用する。

ただ、この予定ですと、人事評価制度(人事考課)の策定を(場合によっては改定)一月中旬から二月中旬の一か月で策定しなくてはなりません。

そんな、短期間で策定できるのは、カンタンすぎる人事評価制度以外に存在するのでしょうか?

私も人事制度・人事評価制度(人事考課)の指導を始めて25年越えましたが、そのような短期間で完成できる人事評価制度(人事考課)を「カンタンすぎる人事評価制度」以外に知りません。

前置きが長くなりましたが、今日のテーマは「私がISO審査を続ける理由」です。

かなり前のメルマガに私が一番嫌いな業務として「ISO審査業務」を挙げたことがあります。

私が日々実施している業務としては
・講師業務
・コンサル業務
・ISO審査業務
・役所への官署協力業務
・ほんのわずかの社会保険労務士業務
があります。

これらの業務の中で一番嫌いな(苦手ではないです)業務がISO審査業務なのです。

なぜ、嫌いなのか?

気を使うからです。

企業に対する税務調査や社会保険調査、労働保険調査は本当に招かざる客ですよね。

出来ることなら避けたい。
いや、絶対避けたいですね。

でも、これらの調査は無料で行っていただけるのです。
場合によっては改善の良い機会かもしれません。

では、ISO審査は?

ISO審査は、企業は審査登録機関に高い金額を払って企業からの要請で実施するのです。

企業からの要請で実施する審査ですから企業としては、やってくる審査員に対してウエルカムと思いきや社長はともかく、担当者としてはそうでもないのです。

ISO審査では、ISOの規格要求の仕組みが無いこと、ISOの規格要求通りに実施できていないこと、自社で決めたルール通りに出来ていないことなどを指摘しなくてはなりません。

ISO審査員としては、これらの指摘事項を通じて、改善を促す非常な任務を担っていると自負している審査員が多いのも事実です。

でも、ISO審査を受ける担当者としては、どうしても、あら捜しに来られた 感が強いようです。

もちろん、審査に伺った際、非常に丁寧な対応をしていただけますが、担当者の本音も理解できるので、私としては、非常に気を遣うのです。

ですから、ISO審査業務は苦手なのです。

では、なぜ続けるのか?

それは、100社審査を担当すれば、100社の企業運営の手法・仕組みを理解できるからです。

これは、なかなか経験できることではありません。

一社の審査では、短くて8時間、多いときは数日間企業にお邪魔して、企業が運用している様々な文書(規定類、マニュアル、手順書等)を元に運営実態を審査するのですから。

確かに審査業務は気を使い辛いのですが、この企業実態を詳細に把握できることは私のようにコンサルタントやセミナー講師として膨大なアウトプットの機会がある者にとっては、大きな大きな財産となります。

プロセスのことを覚えていますか?

プロセスとはマネジメントシステムの世界では、「インプットをアウトプットに変えること」ですね。

私は、
インプット:
・膨大な企業への審査実施による状況把握
・書籍の読書
・自分自身がセミナー受講
・日々の社長との懇談

プロセス:
・コンサル能力・手法向上プロセス
・セミナー講師能力向上プロセス

アウトプット:
・企業へのコンサルティング・指導
・セミナー講師

アウトプットである企業へのコンサル・指導の内容を向上、充実するために非常に効果のあるインプットは、「膨大な企業への審査実施による状況把握」なのです。

書籍の読書、自分自身のセミナー受講、日々の社長との懇談等は有益ではありますが、アウトプットへの寄与度としては微々たるものなのです。

エドガー・テールの記憶のピラミッドによると講義を受けた場合に記憶に残る割合は5%、読書で記憶に残る割合は10%。
こんなものなのです。
社長との懇談は、上辺だけの内容で短時間ですよね。

これでは、有効なインプットは難しいでしょう。

その点、ISO審査は、長時間に渡り、根堀・葉ほり確認していくのでインプットの量も多く、質も高いのです。

ですから、私はISO審査業務は嫌いですが、今でも、月に4,5社、年間50社ほどISO審査を続けているのです。

ISO審査では、受審企業の人事制度・人事評価制度(人事考課)についても確認しますので、このようなことをインプットに「カンタンすぎる人事評価制度」「プロセス人事制度」を開発できたのです。
そして、改善出来ているのです。

全くありがたい話です。

今回は、ここまでにしましょう。

最後までお読みいただきありがとうございます。

カンタンすぎる人事評価制度 開発者
あおいコンサルタント株式会社 山本昌幸

【参考情報】人事評価制度とは?

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