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7回:「親友の定義」とは?

今回は、「優良な人材について考えてみる」・・・ではなく、「親友について考えてみる」です。

このことは人事評価制度(人事考課)とも関連性があるので説明してみますね。

あなたは、親友と呼べる友人は何人くらいいますか?

おっと、その前に、あなたにとっての「親友」の定義は何でしょうか?

・何でも相談に乗ってくれる友人
・いつも一緒に居てくれる友人
・昔から知っている友人
・困ったときに助けてくれる友人
・自分を叱ってくれる友人
・一緒にご飯を食べる友人
・気が合う友人
など、いろいろ考えられますが、私が考える「親友」の定義とは、自分から友人を視て「友人に嬉しいことがあった場合に自分も嬉しいと思えること」友人からあなたを視て「あなたの成功を心底、喜んでくれるヒト」ではないでしょうか?

一般的に親友の定義として「困ったときに助けてくれる」とありますが、じつは、こんなことは当たり前なのです。

別に友人・親友でなくても助けるのです。

あなただって、助けてあげた人は数知れずですよね。

もちろん、助ける深さは異なり、親友であれば、たくさんのことを助けてあげるとは思いますが、それも当たり前なのかもしれません。

それよりも、あなたの友人であるAさんにとても喜ばしいことが起こったときにあなたはAさんと一緒に喜んであげられますか?

逆に、あなたが難関の資格試験を合格したとき、Aさんは心底、喜んでくれるでしょうか?

これらが「YES」であるなら、あなたとAさんは親友と言えるのです。

人事評価制度(人事考課)の評価項目でも「同僚の失敗をフォローできる」よりも「同僚の成功を一緒に喜んであげる」という評価内容を何らかの形で表現できれば素敵ですよね。

このような人事評価制度(人事考課)でありたいものです。

「親友の定義」いかがでしょうか?

ついでにもう一つ。

このことも以前、説明済みですが、再度、考えてみたいと思います。

「心配して連絡を取るのは、自分が安心したいだけ」

どういうことでしょうか?

例えば、沖縄に大型台風が襲来し、大きな被害があった場合、あなたの沖縄の友人であるAさんに連絡を取りますか?

これは、一見、あなたはAさん想いのように思えますが、よく考えてみてください。
その行為は、あなたはAさんが無事であることを確認して安心したいだけなのです。

あなたはAさんに電話して無事を確認したところで
Aさんに対して何かをしてあげることはできるのでしょうか?

確かにAさんにしてみれば、「自分の身を案じてくれた」と嬉しいのかもしれませんが、台風の被害で大変な時に、多くの知り合いから連絡が有り、それにいちいち電話対応して大変なのかもしれません。

ですから、「有事の際に心配して連絡を取るのは、自分が安心したいだけ」という理屈をご理解いただけましたでしょうか?

もちろん、親族の場合は、無事を確認することは義務かもしれませんが、親族でもなく、会社の管理組織でもない場合は、果たして、無事の確認の電話は必要なのでしょうか?

却って迷惑なのではないでしょうか?

このことは、直接、人事評価制度(人事考課)と関係がないのかもしれませんが、ヒトに寄り添い、他人を思いやるための人事評価制度(人事考課)構築のためには、このような考え方もアリだと思うのです。

では、先ほどの事例で沖縄に大型台風が襲来し、知り合いが大変な目に遭っているかもしれないときどうするのか?

まず、考えていただきたいことは、その知り合いにナニがしてあげられるのかを考えてください。

安否確認したところでその知り合いは何も享受できません。

私であれば、
・必要なモノを送ってあげられる状態になったとき
・何らか助けてあげられる状態になったとき
に連絡をします。

要するに自分の行動によって、相手が問題を解決できる状態になったときに連絡を取ります。

少々理屈っぽくて恐縮ですが、これくらいの考えがあっても良いと思うのです。

確かにこの通りにはいかないかもしれません。
気になったら、即、安否の電話をしてしまうかもしれません。
ただ、そこで終わりにしないで何とか、相手を助けてあげられることはないのかを常に模索して欲しいですね。

人事評価制度(人事考課)の構築においても人材のためになるような人事評価制度(人事考課)が必要ではないでしょうか?

人事評価制度(人事考課)を策定・運用し、人材の能力が向上し、その能力を発揮することにより人材の価値が向上し、会社の収益も向上する。
そして、向上した収益を
・人材への昇給
・人材への育成費用
・人材への福利厚生
・会社の内部留保
・会社の設備投資
等に配分していくのです。

間違っても、向上した収益を「人材への昇給」だけに回さないようにしてください。

向上した収益を「人材への昇給」だけに回した場合、人材からは、短期的には感謝されますが、スグ、当たり前になり、昇給額が減少した場合は、大きな不満になってしまうのです。

人事評価制度(人事考課)で獲得できた果実は上手く配分してください。

【参考情報】人事評価制度とは?

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