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2021.2.21

人事評価制度

55回:人事評価制度の評価項目を作るのは難しい

カンタンすぎる人事評価制度 気ままブログ55回

昨日のブログでは、最後の方にヒューマンエラーの知識を人事評価制度(人事考課)の指導に活かしていることを説明しました。

私が、企業に「カンタンすぎる人事評価制度」を指導する場合、評価項目を決定するうえでヒューマンエラー以外にも活かしている知識を説明していきましょう。

私は、人事制度・人事評価制度(人事考課)の専門家でもありますがコア(芯)は、マネジメントシステムです。

ですから、マネジメントシステムをコア(芯)にした、人事制度・人事評価制度(人事考課)を指導させていただいております。

書籍も今月28日出版される「人事評価制度が50分で理解でき、1日で完成する本」(同友館)を含めて、9冊商業出版されていますがすべて、根底にあるのはマネジメントシステムなのです。

これらの執筆書籍の知識をフル回転・フル活用して「カンタンすぎる人事評価制度」の評価項目の策定をお手伝いしています。

本を一冊、執筆するということはその背景に何倍もの知識が必要なのです。
その知識をフル回転・フル活用して、評価項目の策定にあたるのですから、評価項目で困ることはあまりないのです。

とは言え、これは、私の視点であり、評価項目の策定する側の社長としては、評価項目の捻出に苦労されるのです。

私としては、なるべく、社長さんに評価項目の捻出を苦労していただきたい。

脳みそを使いまくって、脳みそにさんざん汗をかいたうえでそれでも、評価項目が思いつかない場合は、私が助け舟を出すのです。

ただ、今まで、評価項目についてあまり考えてこなかった社長さんとしては、なかなか評価項目が思いつかないようで。

ここで、間違っても「エイ、ヤー!」で、安易に評価項目を決めないでいただきたい。

そこで、私の出番となるのです。

ここでは、わかりやすく私の拙著を基に評価項目について考えてみましょう。

拙著1:「人手不足脱却のための組織改革」(税務経理協会)

この本は、企業が人手不足から脱却するためのノウハウを説明しています。
その中でも大きな二つ。

・自社の「売りモノ」を徹底的に磨く
・自社の「人材」を徹底的に磨く

自社の「売りモノ」を徹底的に磨くプロセスや磨いた成果を評価項目にしていくのです。

そのためには、まず、自社の品質はナニか? と明確にしなくてはなりません。

んっ? 何かと同じですね。

そう!
「カンタンすぎる人事評価制度」の「評価表」を策定する場合と同じです。

ここがブレていると自社の売りモノは磨くことはできませんし、評価項目も策定出来ません。

また、自社が社会から必要とされている会社なのかを明確にします。
仮に社会から必要とされていないのであれば人事評価制度(人事考課)どころではなく、社会から必要とされるように変革しなくてはなりませんから。

そもそも社会から必要とされていない会社は人手不足であっても仕方ないですからね。

次に自社の「人材」を磨くプロセスや磨いた成果を評価項目にしていきます。

人材をどのように磨くのか?
様々な手法やプロセスがありますのでそれを評価項目にするのです。

また、この本では説明していませんが(「働き方改革に対応するためのISO45001徹底活用マニュアル」に記載)人手不足4パターンへの対応状況も評価項目に加えることが出来ます。

この人手不足4パターンとは、
1 求人難型
2 採用不完全型
3 従業員退職型
4 人材伸ばせない型
です。

これらの対策・プロセス及び成果を「カンタンすぎる人事評価制度」の評価項目にしていくのです。

一つだけ事例を出してみましょうか。

仮に、年間退職者が二けた以上出るのであれば退職原因を明確にして、改善するという評価項目はいかがでしょうか。

拙著2:
「社長のための残業ゼロ企業のつくり方」(経営書院)

評価項目としては、ズバリ残業時間数にしたいところですが、実は、いろいろ問題があるのです。

残業の背景をしっかり把握してください。

能力があり、性格の良い人材ほど、業務が集中してしまうことをご存じですか?

あなたが社長でも管理職でも、とにかく上司の場合、部下に仕事を依頼したとしましょう。

部下A:「かしこまりました。いつまでに仕上げましょうか?」
部下B:「えっ、私ですか・・・・」

どちらに依頼しやすいですか?
断然、Aさんですね。

また、処理能力が高い部下に依頼しがちですよね。

ですから、単に残業時間の多寡を人事評価制度(人事考課)の評価項目にしてしまうのは非常に危険なのです。

もちろん、性格の良さはともかく、仕事の処理能力の高さは、別の項目で評価してあげれば良いのですが、残業時間で足を引っ張ってしまっては可哀そうですからね。

ですから、残業時間を人事評価制度(人事考課)の評価項目にする場合は、残業時間発生の背景をきっちり把握することです。

他にも、この「社長のための残業ゼロ企業のつくり方」という本からは評価項目がいくつも出てきそうですので、今日はこれくらいにしておいて、明日に回しましょうか。

私も9年弱で9冊出版してきましたが本業の傍ら、まぁ、がんばって書いてきたなぁと自分で自分を褒めて今日はオシマイ。

最後までお読みいただきありがとうございます。

カンタンすぎる人事評価制度 開発者
あおいコンサルタント株式会社 山本昌幸

【参考情報】人事評価制度とは?

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