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0149回:人は他人を変えられる?

今回のテーマは、「ヒトは他人を変えられるのか?」 です。

私のセミナーを受講された方ならご存じの場合も多いと思いますが、私の持論として(このような仕事をしているのにごめんなさい)「ヒトは他人を変えられない」ということです。

但し、本人が変わろうと思えばいくらでも変わることができる。

この考えは、今でも同じなのですが、昨今の人手不足、いや、今後も継続していく人手不足の状況の中で「ヒトは他人を変えられない」で通してしまってよいのか?
との考えもあります。

では、変わろうと思っていない問題のある人材はどうするのか?

「俺は変わる必要はない」「私は変わりたくない」と
思っている人材に対してどのように対応するのか?

まず、このように変わりたくない人材には2種類あることを理解してください。

1種類目:自分の問題点に気づいていない
2種類目:問題点に気付いている

まず、「1種類目:自分の問題点に気づいていない」という人材には、現実を認識させる必要があります。

非常に自己評価が高い人材、無頓着な人材、裸の王様的な人材は、自分の問題点に気づかない場合が多いのです。

では、どのように自分の問題点に気づかせるのか?
それは、評価項目と評価基準が明確な人事評価制度(人事考課)が非常に有益です。

その人材の問題点を人事評価制度(人事考課)で指摘するのです。
もちろん、その根拠を明確にしたうえで。

このことにより「1種類目:自分の問題点に気づいていない」という人材のうち、一定数の人材は自分を変えていこうと試みるものです。
残りの人材は、「2種類目:問題点に気付いている」が変わることを試みない人材となりますね。

では、なぜ、自分自身で問題に気付いているにもかかわらず自ら改善することを拒否してしまうのか?

なぜ、「俺は変わらなくても良い」「私は変わらなくても良い」と思っているのでしょうか?

全ての事象に根拠がありますね。
全ての問題に原因がありますね。

なぜ、変わらなくても良いと思ってしまうのでしょうか?

その原因は何なのでしょうか?

その一つに「自信がない」ということがあります。

今までの人生経験の中で自信が持てていないのです。
・達成したこと
・成就したこと
・勝ったこと
・合格したこと
がないのです。

これらの成功体験が無い若しくは、非常に少ないため、逆に失敗体験や達成できなかった体験が多すぎるために自信が持てないのです。

では、そのような人材に自信を持たせるためにはどうするのか。

ここでハードルの設定です。

人材へのハードル設定については、もうお馴染みですね。

私がマネジメントシステムの専門家として活動する中で考え付いた理論です。

人材に対して超えて欲しいハードルを設定することです。

自信の持てない人材に対しては一般の人材に比べて低めのハードルを設定してください。

そして、そのハードルをどうすれば越えられるのかを考えさせてください。
出来れば一緒に考えてあげてください。

また、その自信の持てない人材は、あなたの会社で働く上でどのようなことをしてあげれば、ナニを与えれば、どのような言葉をかけてあげれば喜ぶのか、やる気が出るのかを予め明確にしておく必要があります。

これは、日々の本人の行動を観察していればわかる場合もありますが、もし、わからない場合は、本人に直接ヒアリングしても良いでしょう。

このヒアリング方法として、ストレートに訊いても良いのですが、訊き方を工夫する必要もあります。

この工夫については、また別の機会に説明しましょう。

以上のことでその自信の持てない人材にとってのインセンティブをハードルを越えられた場合に与えていくのです。

以上、まとめますと自信の持てない人材に対しては低めのハードルを設定し、そのハードルをクリアした場合にその自信の持てない人材のモチベーションが上がるようなインセンティブを与えていくのです。

この活動により、少しづつハードルを上げていき、自信を増やしてもらうのです。

どのような人材でも達成欲求を持っているはずです。
その達成欲求を少しづつでもいいので満たしていくことにより自信を付けさせてください。

以上が、「俺は変わる必要はない」「私は変わりたくない」と思っている人材への対処方法の一つです

再掲しますが、その変わりたくない人材は2種類あります。

「1種類目:自分の問題点に気づいていない」の人材には、現状を認識させる。

「2種類目:問題点に気付いている」の人材には、自信を付けさせていく。

この「変わりたくない人材」は、どこの企業にも一定数(5%から10%)存在しますのでぜひ、対応策を試みてください。
ここでもPDCAですね。

【参考情報】人事評価制度とは?

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