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2021.2.16

人事評価制度

0122回:社長が答える 自社の品質は?

社長じゃなきゃダメな、「カンタンすぎる人事評価制度」の策定について、なぜ、社長じゃなきゃダメなのかを前回、説明しました。

今回は、「社長じゃなきゃダメだな」と実際の「カンタンすぎる人事評価制度」策定の場で感じた理由を説明していきます。

カンタンすぎる人事評価制度の策定は
社長じゃなきゃダメな理由  その1:発言しない、煮え切らない。

カンタンすぎる人事評価制度策定過程では非常にテンポよく質問を進めていきます。
・自社の存在価値は?
・その存在価値の理由は?
・ということは?
・なぜ、そう思うのか?

指導する側の私としては、ガンガン攻めてしまうのです。
その「攻め」に対して、殆どの社長はテンポよく回答していただきます。
中には、私に叱られているように感じる社長もいらっしゃるようですが、それはそれで、心地よいと仰っていただいております。

このテンポよい言葉のキャッチボールこそが「カンタンすぎる人事評価制度」の開発者である私がコンサルした場合のウリなのです。

ただ、このテンポ良い言葉のキャッチボール。
社長だからできるのです。

しかし、これが社長以外だと
私:「御社の存在価値はどのように思われますか?」
相手:「・・・・・」
私:「お客様にナニを提供して喜ばれていますか?」
相手:「なにを提供???・・・・・」
私:「では、なぜ、他社ではなく、御社を選んだのですか?」
相手:「今までの付き合いというか・・・・・・」
私:「御社の製品で一番売れているものは何ですか?」
相手:「○○です」
私:「○○は、なぜ、そんなにお客様から支持されているのですか?」
相手:「うーん、支持と言われてもずっと前からだし・・・・・・」
私:「では、質問を変えましょう。今後、どの様にていきたいのですか?」
相手:「うーん、このまま継続して・・・」
私:「継続するためには何が必要だと思いますか?」
相手:「今まで通りやるだけです」
私:「今まで通りは確かに大切ですが、このまま続くのですか?」
相手:「今まで大丈夫だったからこれからも大丈夫だと思います」
私:心の中で、「ダメだ、こりゃ」

このやり取りは本当にツライ。

誰が辛いのか?
両方です。

外部のコンサルが突然やってきて、根掘り葉掘り質問してくることに対して反感を持っている社長以外の経営層もいることは理解できますが、社長が連れてきたコンサルですから
まともに対応していただきたい。

確かに社長であっても「うーん」と考えることはあるのですが、それは、非常に前向きに考えている状態です。

何とか、良い回答をすべく社長は「うーん」と考えているのです。
それに引き換え・・・。

カンタンすぎる人事評価制度の策定は
社長じゃなきゃダメな理由  その2:敢えて、意見を出さない。

「その1」は、「自分ごと」としての認識がないためにあまり、意見や考えを述べられない状況でした。
それにたいして、この「その2」は、敢えて、意見を出さないのです。
これこそ保身です。

建前上は、従業員を守るため、従業員に過度な要求を突きつけないためと自分を納得させているのですが、本音というか実態は、「自分も社長から評価される側なので厳しい内容は避けておこう」なのです。

これでは、良い人事評価制度(人事考課)など策定出来ません。

いいですか!

人材の能力・技量・力量を伸ばして、発揮させてこそ、組織の発展・繁栄という果実を獲得できるのです。
そして、「カンタンすぎる人事評価制度」は、人材の能力・技量・力量を伸ばすためのツールであり、発揮させるためのツールなのです。

それを怠るということは、自分たち自身の首を絞めているのと同じなのです。
確かに社長以外の経営層や管理者層の中には、後、10年で退職するので、10年だけ会社が儲かれば良いという身勝手な考えも理解できないことはないのですが、そのような方が経営層や管理者層に留まっている組織はどんどん、腐っていきますので社長は英断が必要ではないでしょうか。

この文章をお読みのあなたも経験ありませんか?
会社勤めの友人と50歳を過ぎて会うと(早ければ40歳過ぎ)、残りの会社勤め人生は

・如何に失点(失敗)しないこと
・如何に目立たないこと
をモットーにしているヒトが多いですよね。

そして、そのような相手からは「お前はいいよなぁ。社長だし。気楽だろ」と言われるのですが、トンデモナイ。

そのような友人と会って、話しても楽しくないのでどんどん疎遠になる。

例え人生の後半を守るにしても野球型であっていただきたい。
野球型の守りとは、一点差の九回裏の守り。
リリーフエースが登板して、チーム一丸となって1点を死守する。
要するにせめて守るのです。

対して、サッカー型の守りはどうなのかと。
サッカー型の守りとは、如何にアディショナルタイム(ロスタイム)を0点に抑えることですから時間稼ぎや、ムダな倒れこみなど、目を覆いたくなるような光景が実演されます。

誤解の無いように申し上げますが、サッカーはこれが戦術であり、問題ないのですが、この戦術を人生の後半に実演してしまうのは少々寂しいということなのです。

【参考情報】人事評価制度とは?

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