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今日のテーマは「人事評価制度と他の仕組みの連動について」です。
この人事評価制度(人事考課)と他の仕組みの連動については、過去一年半で45回開催してきた「カンタンすぎる人事評価制度セミナー」で口を酸っぱくしてお伝えしていることですが、非常に重要なことなので、ブログでもお伝えします。
みなさん、2+2+2 は、いくつになるかわかりすか?
「6」ですよね。
ただ、多くの組織では、「5」になっているのです。
ヒドイ場合には、「4」や「3」になっていることさえあります。
本来でしたら2+2+2 を「7」や「8」いや、「10」にすべきなのです。
どういうことでしょうか?
ここで一つ定義をします。
人事評価制度は、「仕組み」ですからね。
多くの企業は、人事評価制度を「仕組み」として扱ってないのでわざわざここで定義しているのです。
人事評価制度は、
・人材育成の仕組み
・組織の目的達成のための仕組み
です。
いや、既存の一般的な人事評価制度(人事考課)の場合、人材育成も組織の目的も達成できない場合が多いので、「カンタンすぎる人事評価制度」は、人材育成や組織の目的達成のための「仕組み」としておきましょう。
「人事評価制度」は、「仕組み」ですから、他の「仕組み」と連動させなくてはなりません。
例えば、或る企業では次の仕組みがあるとしましょう。
・品質マネジメントシステム
・生産性向上の仕組み
この企業で新たに人事評価制度(人事考課)を導入する場合、既存の品質マネジメントシステムと生産性向上の仕組みとの連動・連携が不可欠なのです。
しかし、殆どの企業では、人事評価制度(人事考課)と他の仕組みの連動が実現できていません。
なぜなのでしょうか?
答えは簡単です。
人事評価制度(人事考課)を主導・指導するヒトが他の仕組みを理解していないからです。
人事評価制度(人事考課)を導入する場合、外部のコンサルタントに依頼しない場合であっても企業の人事評価制度導入の担当者が他の仕組みを理解していないことが殆どです。
その理由は、他の仕組みにはそれを主導する担当者が別にいるのです。
一つの組織内でいろいろな仕組みの主担当となることはかなり負担になりますので組織においては、各仕組みの主導者・担当者を分ける傾向があります。
その結果、各仕組みを横断的に理解して居る担当者が不在となり各仕組みの連携・連動が出来ないのです。
その結果、連動どころか、仕組み同士が足を引っ張り、干渉しあい2+2+2 が 「5」や「4」になってしまうのです。
さらに問題なのは、「就業規則」とさえ、人事評価制度が連携・連動していないのです。
「就業規則」は、仕組みではありませんが、ルールですね。
そのルールである「就業規則」と人事評価制度(人事考課)では、別の主張をしていることが多々あるのです。
私が人事評価制度(人事考課)の導入指導をする場合、その指導は、マネジメントシステムの専門家として指導しますが、社会保険労務士として、「就業規則」や「賃金規程」の内容を確認します。
しかし、一般の人事評価制度(人事考課)の指導では、それがなされていない場合が多いのです。
「就業規則」はもちろんですが人事評価制度(人事考課)と他の仕組みの連動は必須と言えます。
連動することによりなんとか、2+2+2 を「7」や「8」や「10」にすべきなのです。
では、どのように連動すればよいのでしょうか?
まずは、既存の導入済みの仕組みを理解していることが前提です。
前述の例で既存の仕組みが
・品質マネジメントシステム
・生産性向上の仕組み
の二種類ある場合、
それを理解していなくてはなりません。
この例では、「生産性向上の仕組み」は、その企業独自の仕組みと言えますので比較的、実態を把握することが可能でしょう。
ただ、問題なのは、「品質マネジメントシステム」です。
これも企業の取り組みなのですが、「品質マネジメントシステム」は、そもそも規格要求事項が存在しており、それに基づいて、企業の仕組みが構築されていますので、その規格要求事項事態を理解しておくことがベターです。
ただ、これを理解している人事評価制度担当者や人事評価制度指導者がどれほどいるのでしょうか?
このような主張をしますと「人事評価制度指導者はそのようなことを理解していなくても指導できる」と反論される方もいらっしゃると思います。
確かにそれも一理あり、指導は出来ます。
でも、それは、Goodの状態ではないでしょうか?
理解していた場合、Goodではなく、Better 若しくは Best となるのです。
理解していた方が良いに決まっており、それに議論の余地はないでしょう。
それに、企業の品質マネジメントシステムの基である規格要求事項を理解していない場合、企業の品質マネジメントシステム自体を理解していない場合は、そもそも、「人事評価制度」と
「品質マネジメントシステム」の連動させる指導はムリでしょう。
2+2+2 を6 を超える重要性、ご理解いただけましたでしょうか?