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104回:社長の「裸の王様化」

今日は三連休の初日ですね。

今日のテーマは、人事評価制度(人事考課)とも非常に関係のある「社長の裸の王様化」についてです。

社長の「裸の王様化」とは、だれも社長に注意出来ない状況が出来上がった結果、組織が間違った方向に向かうこと、失笑・嘲笑の対象になってしまうことです。

いかがですか?

「あっ、そのような社長知っています」という方も多いのではないでしょうか。

「裸の王様社長」で、一番問題なのは、自分では間違ったことをしていないという程度の思いなら良いのですが、自分は社会的に素晴らしいことをしているという大きな勘違いをしていることでしょう。

幸い、最近、このような「裸の王様社長」とは、遭遇はしていないのですが、過去には膨大な「裸の王様社長」と遭遇してきました。

このような「裸の王様社長」は、人事制度や人事評価制度(人事考課)を導入しようとする社長はあまりいないので特に最近、遭遇する確率が減っているのだと思います。

私は、マネジメントシステムコンサルとして「カンタンすぎる人事評価制度セミナー」で講師としての立場でも、社会保険労務士として活動する場合でも、常に社長(経営者)の立場・目線でお話しします。

ただ、決して、「裸の王様社長」の目線ではありません。
このような目線で話したら、セミナー講師の場合、受講生から嘲笑・失笑されますし、社会保険労務士の場合、ブラック企業をサポートする社労士になってしまいます。

でも、「裸の王様社長」のように決して、褒められない社長もたくさんいますね。

自分自身、そのような社長からなるべく遠ざかっているのですが、完全には避けきれないのと、過去に遭遇した“決して褒められない社長”達のインパクトが強すぎて未だに印象に残っています。

このような“決して褒められない社長”や「裸の王様社長」には、「カンタンすぎる人事評価制度」は絶対に導入して欲しくありません。

逆に、それらのブラック社長からすると「わしの方からカンタンすぎる人事評価制度なんてまっぴらごめんだ」だとおもいますが(笑)。

職業に貴賤はありませんが人をだましたり、品のない振る舞いをする社長は決して褒められません。

でも、このように人をだましたりする社長や品のない振る舞いをする社長と付き合わなければならない仕事は本当に大変ですね。

30年ほど近く前に私が独立した際、先輩から次のように助言を受けました。

「自由業は全く不自由だが、一つ自由があるとすれば、人付き合いの自由だよ」と。

確かに、今の私の仕事は仕事を断ることができる自由があります。

「カンタンすぎる人事評価制度」について、様々な企業から引き合いをいただきますが、人事評価制度を導入したい企業であってもあまり、お付き合いしたくない企業が存在します。
そのようなときは断る方向で話を進めそれでも依頼が来た場合は、はっきりとお断りします。

お付き合いしたくない企業とは、「企業」ではなく「社長」です。

企業は社長次第ですから、その「社長」と合わないなと感じた場合、コンサル業務を受託してはいけないことは今までの経験で学んできました。

私にとって、「裸の王様社長」からの仕事は、決して受託していけません。

私の専門分野であり、得意分野である人事制度・人事評価制度(人事考課)コンサルであってもです。

自分なりにこの基準を持っているのでここ数年は、トンデモナイ企業と付き合うことはないのですが1,2回の面談では見抜けない場合もありますのでもう一つ、自分なりの「この企業とお付き合いしても大丈夫か?」という基準というかモノサシがあります。

それは、「せこさ」です。

その企業は、せこくないのか?

人事評価制度(人事考課)の評価項目として「ムダな経費を使わない」ということを活用する場合もありますが、このことと「せこさ」は、全く異なります。

「せこさ」は、染み付いているもので改善できません。

社長自身がセコイ考えを持っているとその企業はせこくなります。

企業運営するうえで、「つましい」「ムダな経費を使わない」ということは重要ですが、「せこさ」は、これらと異なります。

この「つましい」「ムダな経費を使わない」と「せこさ」の大きな違いを説明すると次のようになります。

「つましい」「ムダな経費を使わない」は、社内に対しての考え方であり、「せこさ」は、社外に対してまで出てしまう行動です。

人事評価制度(人事考課)においても社内の活動で「つましい」「ムダな経費を使わない」は必要なときもあります。

社長として一番、質が悪いのは、他人に対してケチなことです。
いや、これは社長に限らず、誰でもです。
でも、このような人が社長だと最悪です。

自分には甘いが、他人には厳しい。
こんな人に誰がついていくのでしょうか?
ついていくのは、訳アリのヒトですね。

いやはや、私の前にはこのような「せこい社長」「裸の王様社長」が出現しないことを祈ります。

人事評価制度を指導している以上は大丈夫だと思いますが。

【参考情報】人事評価制度とは?

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