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前々回から、私はなぜ、人材関連業務を始めたのかを説明しました。
今回もその続きです。
(私の人材関連業務の原点:その3)
前回は、ISO(マネジメントシステム)審査員として一人前になるため、そして一流になるために日本規格協会で鍛えていただいたことまでを説明しました。
日本規格協会では、数万人規模のメガ企業に対してまで審査を担当させていただきISO9001主任審査員まで格上げしていただきました。
その後、日本規格協会には感謝をもって、契約を終了させていただき現在では外資系審査登録機関で検証審査員 兼 主任審査員をさせていただいております。
規格もISO9001(品質マネジメントシステム)以外に
ISO14001:環境マネジメントシステム
ISO22000:食品安全マネジメントシステム
ISO39001:道路交通安全マネジメントシステム
ISO45001:労働安全衛生マネジメントシステム
も担当しております。
この20年を優に超える期間で実施した審査回数は、1200回を越え、原則、すべての審査で経営トップである社長から審査員として審査できたことは、人事制度コンサルタントとして宝となっています。
以前も書いたと思いますが、このISO審査業務は私にとって大嫌いな業務です。
なぜなら、めちゃくちゃ気を使うからです。
この年齢でも審査員として私は若手の方であり、元来、気を使い性格の私はどこぞの 若しくは 過去の 審査員のようにふんずりかえって審査が出来ないのです。
(してはダメですよ)
そして、審査員としてのフィー(料金)も世間的には悪くはないのですが、コンサルタントとしての日当の方がはるかに良いのです。
そんな状況でなぜ、私が審査をしているのか?
それは、審査で見聞き体験したことすべてが学びになるからです。
コンサルタントとして活動している以上インプットとして、学びが必要です。
実は、売れっ子コンサルタントはあまり学ばない方が多いのです。
なぜなら、忙しいので。
コンサルタントの学びのネタ(インプットネタ)とは、
・書籍を読む
・セミナーを受ける
・実際のコンサルの場で情報入手する
などでしょうが、マネジメントシステムの審査の場というのは、とても大きな学び(インプット)になるのです。
しかも、お金をいただいて学ばせていただいている。
もちろん、審査員としての守秘義務はありますが、審査先企業で見聞き体験した内容は脳みそに蓄積されていくのです。
ですから、コンサルタントとしてアウトプットする場がある私はインプットである審査を止めるわけにはいかないのです。
こう考えると、アウトプットする場のない審査員はどれだけインプットである審査を実施しても活用方法がないので残念ですね。
以上のように、マネジメントシステムを突き詰めて理解して、審査先企業の審査にあたり、その企業の実態を確認してきた結果が人事評価制度(人事考課)・人事制度コンサルタントとしての力量が目覚ましく身に付いたと判断しております。
私が人事評価制度(人事考課)・人事制度の専門家として活動しているきっかけは、社会保険労務士としての活動からなのかもしれませんが、それは、一般的な人事制度における活動であり、私が開発した、
・最強のプロセス人事制度
・社長が一日で創るカンタンすぎる人事評価制度
は、マネジメントシステム審査員・コンサルタントとしての活動から生まれました。
ただ、「カンタンすぎる人事評価制度」は、以前のCIコンサルの経験が非常に活きています。
ですから、社会保険労務士としての活動ではないのです。
そんなマネジメントシステム(ISO)の専門家としての活動の中で私が非常に大切に感じている概念は何か?
それは、
「プロセス」
です。
このプロセス。
私のセミナーを受講された方であれば、私から説明を受けられた方も多いと思いますが、正直、なかなか難しいと感じられているようです。
「プロセス」とは、頭の中ではなんとなく理解しているのだが、他人に説明しろと言われると上手く説明できないのです。
一般的に「プロセス」とは、
・活動
・過程
・手順
・工程
などと理解さされており、すべて正しいのです。
ただ、マネジメントシステムでは、「プロセス」とは、インプットをアウトプットに変えることですね。
例えば、ラジオの受信プロセスは
インプット=電波、電源
アウトプット=音声
となります。
また、プロセスは大きなものからごく小さなものまで
様々な大きさがあります。
大きなプロセスはたくさんの小さな、中くらいのプロセスにより構成されています。
また、プロセスは繋がっており、最初のプロセスのアウトプットは次のプロセスのインプットとなります。
この「プロセス」という概念との出会いが、私の今の人事制度コンサル、カンタンすぎる人事評価制度開発者の原点なのです。
なぜ、このプロセスが、人事評価制度(人事考課)の原点なのかを
次回説明します。