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前回は、珍しく従業員目線で書いてみました。
テーマは、「社長に認めてもらいやすい人事評価制度」でした。
社長自身が、
・「このような社員と働きたい」
・「このような人材になってほしい」
と、評価項目と評価基準を設定する人事評価制度が「カンタンすぎる人事評価制度」ですから、その基準をクリアしていけば、社長に認めてもらいやすいのは当たり前ですね。
今回は、経営者目線・社長目線の内容に戻ります。
ただ、社長にとって少々面倒くさい話かもしれませんが非常に的を射た内容ですのでどうか最後までお読みください。
「カンタンすぎる人事評価制度」は、人材の持っているポテンシャルを発揮させ、そのポテンシャルを伸ばしていくためのツールなのですが、なぜ、そのようなことができるのか?
これは、再三、私が説明している「ハードルの設定」ですね。
会社や社長は、人材に対して
「ここまで伸びて欲しい」
「この技量・力量を身につけて欲しい」
と、要求のハードルを設定します。
そして、次は「この成果を出してほしい」と、求める成果のハードルを設定するのです。
これらを組み込んだ仕組みこそが「カンタンすぎる人事評価制度」です。
もちろん、「カンタンすぎる人事評価制度」には、他の仕組みも含まれていますが、今回は、この「ハードル設定」に焦点を充ててみましょう。
で、冒頭で、今回の内容は社長にとって少々面倒くさい内容であることを書きました。
その面倒くさいことですが、非常に効果があることを今から説明します。
いいですか!
それは、
「社長自身のハードルを設定する」
です。
そうです。
社長ご自身の
「ここまでの力量の身につける」
「これだけの成果を出す」
というハードルを設定するのです。
従業員である人材に対してだけ、・がんばれ! もっと努力しろ!
では、なく、社長ご自身が「ここまでやります!」と有言実行するのです。
有言実行ですから、予め、「私は○○をやります」と社内に向けて宣言するのです。
この「予め」が重要ですね。
いぜん、ビジネスは「不言実行」では、意味がなく「有言実行」であることを説明しました。
この「有言実行」の「有言」とは、「実行」の前に宣言するのですから予めが重要なのです。
経営トップである社長こそが「有言実行」を実践するのです。
従業員の中には、社長が何かを宣言したところで、「あー、また社長のアレね」と冷めた感覚を覚える場合もありますが、それは、今までの社長の「負」の実績からです。
実は、従業員は社長の気まぐれにほとほと嫌気がさしているのです。
若しくは、社長のやる気の無さに嫌気がさしているのです。
大変失礼な話で恐縮ですが、創業社長ややる気のある社長は、何かに挑戦することが大好きで、情報収集も怠りません。
そこで、外部の「自称専門家」「なんちゃってコンサルタント」「社長のことを思っているフリをしている同業者」から焚きつけられて、何か新しいことに取り組むのです。
ただ、そもそも、眉唾物の取り組みですから、必ず途中で頓挫してしまい、社内では、その話題はタブーとなるのです。
ただ、前向きな社長ほどまた、同じようなことを繰り返してしまい、社長がナニかを始めるたびに「あー、また社長のアレね」と呟くのです。
ちなみにもう一つの社長に対する嫌気は、社長のやる気の無さですね。
二世社長の場合、慎重な部分があり、それはそれで良いのですが「やる気」「前向きさ」が従業員に伝わっていないことが多々あり、その結果、従業員から視て「ウチの社長は覇気が無いなぁ」と感じてしまうのです。
実際に、覇気のない、やる気のない社長も存在していますがその多くは、見せ方が悪いのです。
「なんで、社長が従業員に気を使わなくてはならないのか?」
「なんで、わざわざ社長を従業員に良く見せる必要があるのか?」
と思われる社長もいらっしゃると思いますが、「イヤなら辞めろ」的な経営はもうできないのです。
社長と従業員は互恵関係なのです。
ですから、社長は従業員に対するプレゼンも重要なのです。
ただ、今回の社長自身のハードル設定については従業員に対するプレゼン云々ではなく、社長自身もハードルをクリアすることに努力して欲しいのです。
社長も従業員もハードルをクリアする努力を一緒にしてください。
このことは、すべて従業員とは言いませんが、何割かの従業員の心には伝わります。
この文章をお読みの社長からは「えっ?たった何割?」と不満げなツッコミを入れられそうですが、一割でもいいんです!
一割・10%もいれば、始められます。
大丈夫です。
ゼロを90にするのは大変ですが、10を90にするのは可能なんです。
社長であるあなたの行動・言動を公平な眼で判断している、従業員は10%程度、必ず存在します。
その従業員に伝われば必ず広がっていくのです。
人材である従業員だけではなく社長自身もハードルを設定して、社内に周知してください!
お願いします!
今回は、自分で決めて、自分で実行するのです。