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今回も前回同様、人事評価制度(人事考課)と関連性のある人手不足への対応についてです。
人手不足の原因の本丸である「パターン3:従業員退職型」について説明していますが、その七番目について説明です。
六番目までは、以前の文章を参照してください。
では、七番目です。
7 あなたの会社では「仕方なく働いている従業員」はどれくらいいますか?
「仕方なく働いている従業員」の存在。
会社の空気が非常に悪くなりますよね。
「どうせ、私なんかこんな会社くらいしか雇ってくれない」
などというオーラが出まくっている従業員の存在は、その会社で前向きに働いている従業員にとって非常に害となります。
そのような従業員は、人数合わせのためには必要なのかもしれませんが中期的に考えると(この場合の中期的とは3か月くらいのことです)、辞めていただいた方がよい従業員と言えます。
会社の空気を悪くするだけなら良いのですが、他の従業員に伝染させてしまう従業員の場合、最悪と言えます。
そして、そのような「仕方なく働いている従業員」の存在が、前向きな従業員の退職に繋がります。
人材の定着を目指すのであれば、「仕方なく働いている従業員」を一掃することをお勧めします。
人材が定着しない理由としての
八番目として
8 あなたの会社は、守るべき法令を遵守していますか?
です。
正直、どの様な優良企業や大企業であっても、法令を100%遵守できている会社はあり得ないと思われますが、その業種として守るべき法令を遵守していることは必須です。
そして、もし、守るべき法令の不遵守について、従業員が認識しているのであれば、それは、退職原因となり得るのです。
だれも、法令が守られていない企業に勤務したくありませんし、最悪の場合、法令不遵守の責任を取らされることもあるのですから。
法令の不遵守と絡めて、九番目を説明しましょう。
九番目として
9 ブラック企業にはブラック社員が集まる
のです。
ここ数年、「ブラック企業」という文言が定着していますが、ブラック企業のウン倍も「ブラック社員・従業員」が存在しています。
ブラックに近いグレー社員・従業員は、更にたくさん存在しています。
実は、この「ブラック社員・従業員」対策としても人事評価制度(人事考課)は、活用できるのですが、その説明はいずれまた。
ブラック社員・従業員は、カビみたいなものですからカビがはびこりやすい会社に蔓延るのです。
確かに、ホワイト企業がブラック社員・従業員を雇用してしまうことも非常に多いのですが、必要数以上にブラック社員・従業員が蔓延っている企業というのは、やはり、原因があり、その企業自体がブラック企業と言えるでしょう。
そのようなブラック社員・従業員が蔓延っているブラック企業に誰がまじめに勤めたくなるでしょうか?
まともな人材であればさっさと退職してしまうのです。
次に十番目です。
この十番目は、「カンタンすぎる人事評価制度」で評価項目を策定する場合の最重要項目と重複しています。
十番目は、
10 あなたの会社の品質は何ですか? に応えられますか?
これに回答できない社長であれば問題なのですが、私みたいなコンサルタントから引き出してもらうことは可能です。
要は、社長自身が自社に対して「熱い想い」を持っていれば、「自社の品質は何か?」を定義づけられるのであり、それを人事評価制度(人事考課)の評価項目に展開できるのです。
また、「自社の品質は何か?」を認識できていない社長が経営する企業は、人材の定着が悪くなります。
なぜなら、自社の存在価値を理解していない社長が経営しているのですから働いている人材は、更に自社の存在価値がわからず、働きがいもなく退職の道へ進んでしまうのです。
この「自社の品質は何か?」は、企業経営において非常に重要であり、「経営理念」「社是」「社訓」「経営方針」として明確にされていきます。
ただ、残念なことに日本の企業の場合、「経営理念」「社是」「社訓」「経営方針」を理解している経営者は少なく、例え、経営者が理解していたとしても社内に浸透している企業は少なく、文言やフレーズが浸透していても真の意味を理解していない従業員が殆どなのです。
まさに「絵に描いた餅」ですね。
そこで、人事評価制度(人事考課)では、「経営理念」「社是」「社訓」「経営方針」を理解させる評価項目も有効と思われます。