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本日も昨日同様、「カンタンすぎる人事評価制度セミナー」で説明しきれなかった、人事制度・人事評価制度(人事考課)に関する仕組み・帳票・文書などについて触れていきましょう。
今回は、その4回目の「力量表」についてです。
この「力量表」は、人事制度・人事評価制度(人事考課)を運用するうえで必要不可欠です。
その前に今日は、愛知県への官署協力です。
官署協力とは、一般の人間が、一日だけ公務員となり役所の立場として仕事にあたることです。
いや、あっているかな?
多少、定義が間違っていてもお許しを。
この官署協力。
年に20日くらいでしょうか。
また、官署とは言えないですが、準役所的な社団法人、財団法人での講師担当等は、年間、結構こなします。
まぁ、本日は講師ではないので精神的負担のないお仕事ですが。
本日は許認可がらみの申請の受付です。
この申請受付。
私のようにマネジメントシステムの審査を1600回以上担当していますと、申請者が座った瞬間というか、目の前に現れた瞬間に「まじめな申請者」か「少々怪しい申請者」の区別がつきます。
これは、お役所等で許認可等の受付業務を担当されている方ならお判りいただけると思いますが、ほぼ90%以上の確率で当たります。
まぁ、平たく言いますと「この申請者はウソをついているのか?」がだいたいわかるということです。
マネジメントシステムの審査の場合は、私の場合、あくまで性善説で文書等を確認しますが、明らかにおかしい・変だ という文書に出くわすことがあります。
一番多いのは、まとめて作成されたと思える場合です。
この手のやり方は九分九厘バレますね。
まぁ、その辺は、気づいても気づかないふりをしますが、法令違反やその企業の存続にかかわるようなことがあればかなり、追及します。
その場合、ほぼ、真実が明白になります。
ここで皆さんにご理解いただきたいことは、文書をまとめて作成したり、偽造めいたことをして、相手が見抜けなかったということはありません。
あえて、指摘しないだけです。
犯罪にかかわるようなことがあれば徹底的に追及されますので、文書・記録の作成は日ごろから正しく作成してください。
では、今日の本題。
「カンタンすぎる人事評価制度セミナー」では、詳細にお伝え出来なかった文書・ツールの今回は「力量表」です。
この「力量表」は、ISO9001に取り組んでいる企業はほぼ作成済みだと思いますが、一般の企業では、なかなか作成されていない場合が多いのです。
「力量表」は、その人材が、その作業を行ってよいことの裏付けの文書(証拠)なのです。
ですから、「力量表」は必要なのです。
例えば、ある製造現場で作業しているAさんに対して「Aさん、あなたはなぜ、この作業をしているのですか?」と質問された場合、「ハイ、私は、この力量表に基づき認定されてます。
力量表に認定された根拠は、○年の経験と□□の研修を受講したからです」と回答できるのです。
私がいつもセミナーで口を酸っぱくしていることは、「すべてのことに根拠がある」です。
ですから、様々な作業を担当するにあたり、「なぜ、その作業を担当できるのか?」の根拠が必要なのです。
ものごとは、すべて、根拠、根拠で突き詰めていくのです。
人事評価制度(人事考課)の評価結果も根拠が必要ですね。
根拠がない悪い人事評価は、単なる悪口ですよね。
人事評価制度(人事考課)の運用で悪口は止めてください。
いいですか!
人事評価の根拠は必ず必要なのです。
同じように力量の根拠も必要なのです。
そのためには、「力量表」が必要となります。
この「力量表」。
私もマネジメントシステム審査で500種類以上の「力量表」を視てきました。
視覚的に工夫が凝らされている「力量表」、非常に細かな作業プロセスを明確にした「力量表」、要求すべき力量と要求しない力量を識別した「力量表」など、いろいろです。
それら500種類以上の「力量表」をインプットにあなたの会社で使いやすい「力量表」の提示を心がけています。
「力量表」はいろいろな用途があります。
・人材の現状保有している力量を明確にする
・会社から人材に身につけて欲しい力量の明確にする
・どの人材にどの作業を依頼すべきかの一覧表として
・製品・サービス品質担保のための証拠として
・第三者に力量の保有を提示するため
・教育訓練計画策定の根拠として
考え出したらキリがありません。
要は、非常に重要な文書が「力量表」なのです。
人事制度・人事評価制度(人事考課)においてぜひ、策定し、運用すべき「力量表」なのです。
あなたの会社では、「力量表」を策定していますか?
これは、人事制度・人事評価制度(人事考課)を運用するうえで必要不可欠だと思います。
「力量表」を ぜひ、作成しましょう!