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今回も前回からの続きで私が、なぜ、「カンタンすぎる人事評価制度」を開発したのかの「想い」を書いていきますね。
一般的な人事評価制度(人事考課)の問題点11:良くない仕組みであると認識していながら既存の人事評価制度がそのまま使用されている。
これは、人事評価制度に拘わらずよくあることですね。
モノでも仕組みでも、不便を認識していながらもそのまま使い続けている。
なぜ、そのモノや仕組みの欠点を認識しながらもそのまま使い続けてしまうのでしょうか?
ハッキリ言って面倒くさいからです。
特に人事評価制度はその傾向が強いのです。
なぜなら、一般的な人事評価制度は、・策定するためにとても面倒くさい思いをしたのですから、その人事評価制度を作り替えたり、新しい人事評価制度に取り組むことなどは非常にハードルが高いと言えるのでしょう。
でも、よく考えてみてください。
確かに面倒くさい思いをして策定した人事評価制度ですが、日常使うのも非常に面倒くさいのではないでしょうか?
で、あれば、使いにくい仕組みを使うことと勇気を出して放棄したうえで使いやすい人事評価制度を導入してはいかがでしょうか。
実際、「カンタンすぎる人事評価制度セミナー」に参加される方(80%以上が社長)の中で40%の方が人事評価制度が既に導入済み企業の方なのです。
ヒトは誰でも「このままが良い」のです。
いくら現状に不便を感じていても、その不便を解消するための活動は、更に大変な活動なのでは?と警戒してしまうのです。
超めんどくさがり屋の私もその気持ちはよく理解できますが、ビジネスでは面倒くさいことも買って出ることが必要なこともあるのです。
出れば、〇日間だけ我慢して使いやすく成果の出やすい人事評価制度に取り組まれてはいかがでしょうか?
「カンタンすぎる人事評価制度」は、前述の「○日間」が、とてつもなく少ない数字が入ります。
「評価表」を2,3種類策定するのであれば、たった一日(6時間)ですから。
正直、既に良くないと認識されている人事評価制度であるなら、使わない方が良いのかもしれません。
使えば使うほど、一般的な人事評価制度の問題点が自社に直接影響してくるので弊害の方が多くなる可能性が高いのです。
例えば、
・人材育成に繋がっていない
のであれば、まだ、現状維持ということですのでまぁ、100歩譲って仕方のないのかもしれませんが、
・人材の序列付け、順位付けが目的となっている
・評価する側に罪悪感がある
・評価にバラつきがある
という問題であれば、勇気をもってバッサリと使用している人事評価制度を切り捨てる方が良いのではないですか?
なぜなら、
・その人材の序列付け、順位付けは正しいのですか?
誤った序列付け、順位付けによる組織運営は非常に危険です。
組織の収益が悪化して当然です。
・いつまで評価者に罪悪感を持たせるのですか?
評価根拠のあいまいな状態で 他人を評価することは非常にストレスがたまります。
もっと怖いのは、そのことにマヒしてしまうことです。
そのような管理職は非常に問題です。
・バラつきのある評価結果で人材の処遇を決めるのですか?
そもそも当該人事評価制度の評価結果は 信用できない内容なのです。
その信用できない情報で人材の扱いを決めて良いのですか?
新規取引を開始する顧客企業の信用情報が いい加減な情報とわかっていながら その情報を信じて、活用しますか?
問題があると認識している人事評価制度をそのまま使用するのであれば、まだ、社長が鉛筆なめなめの評価の方がナンボかマシと言えるでしょう。
もう、いい加減に目を覚ましてください!
その既存の人事評価制度にいくら費やしたか知りませんが、例え、1000万円以上費やしたとしても金額に関係ありません。
ムダな仕組み・粗悪な仕組みは、金額の高低に比例しません。
「せっかく、一千万円以上導入に費やしたのだから何とか活用しよう」
などの考えは、バッサリと捨て去ってください。
また、継続費用が課金されているからと言ってその御社に合わない人事評価制度に固執する必要はなく、こちらも、残額を払い続けても使用は止めるべきなのです。
少々話はそれますが、マネジメントシステムコンサルで次のような実話が二件もありました。
その二社とも時期は異なりましたが次のような内容で紹介さ入れたのです。
「今、コンサルの下で取り組んでいるが、 どうも、上手くいっていないので 相談に乗ってあげてください」と。
そして、当該企業にお邪魔したときは既に二社とも同じ行動を取っていました。
二社ともコンサル契約期間の途中で、「コンサル料金は残り全額支払いますが、 もう、来ないでください」と。
実際に当該企業にお邪魔して、取り組み状況を確認させていただいたのですが、良く英断されたと思いました。
既存の役に立たない、いや、企業経営の足を引っ張る人事評価制度(人事考課)に対してもこのような英断は必要でしょう。
このように人事評価制度(人事考課)で困っている企業を素早く救うために「カンタンすぎる人事評価制度」の開発を試みました。