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今回も直接、人事評価制度(人事考課)の説明ではなく人手不足のパターンのうちの本丸である「パターン3:従業員退職型」と「パターン4:人材伸びない型」のうち、
「パターン3:従業員退職型」について説明します。
今回は、その中でもどのように人材の定着率を向上させるのか?
について、説明します。
このことは、人事評価制度(人事考課)とも関連性がありますのでよくよくご理解いただければと思います。
人材(従業員)が辞めない会社、定着率向上を実現するためのあるべき組織のすがたを以下、列挙していきます。
一番目として
1 あなたの会社は顧客や社会から必要とされていますか?
まず、これが非常に重要です。
あなたの会社は、お客様(個人、企業)や社会から必要とされている組織なのでしょうか?
細かな話をすると、殆どの会社は何らかの役に立っているとは思いますが本当の意味で、社会から必要とされているのか?ということです。
あなたの会社の業種が、もし、消滅してしまった場合、顧客・社会は混乱するのでしょうか?
具体的に必要な業種と不要と思われる業種の列挙については私見を含めてここでは控えますが、あなた自身も理解されていると思います。
顧客・社会から必要とされている会社でることが人手不足を解消する第一歩であり、必要最低限であることを理解してください。
「カンタンすぎる人事評価制度」の最初の策定項目である
「あなたの会社の品質は何ですか?」
「あなたの会社の存在価値は何ですか?」
と通じる内容です。
人事評価制度(人事考課)を策定するうえでも非常に重要なことなのです。
二番目として、
2 あなたの会社は、代わりが利かない会社ですか?
これは、「1」とも共通点がありますが、もし、あなたの会社が無くなってしまった場合、顧客・社会の困り具合はどれくらいでしょうか?
これは、人材でも同じことが言えます。人材自身も「代わりが利かない人材」を目指すべきであり、それを組織が実現させるためのツールが人事評価制度(人事考課)でもあります。
以上の「1」「2」の「社会から必要とされている会社」「代わりが利かない会社」について補足しますと、そのような状況であることは非常に望ましく、或る意味当然なのかもしれませんが、人材定着のためには、あなたの会社が「社会から必要とされている会社」「代わりが利かない会社」であることを従業員に周知・理解させることが非常に重要なのです。
このことを従業員に理解させなければ働くモチベーションの向上はもちろん、維持も難しいですね。
次の三番目も非常に重要です。
ウソ偽りなく社長は自問自答してください。
3 あなたの会社の従業員はあなたの会社の商品・サービスを購入しますか?
購入が当たりまえと思っている「裸の王様社長」はいらっしゃいませんか?
これは、本当に良くない事例なのですが、実際に存在するのです。
例えば、食品製造業の場合、製造工程で働いている従業員さんは、「製造工程を視てしまうと怖くて購入できません」ということもあるのです。
また、以前、タクシーの運転手さんに伺ったことですが(本当なのかウソなのかは不明です)、某食品工場に見学に行くと、その会社が製造している製品(食品)は、二度と購入したくないと思えるとのこと。
私も似たような経験がありますので多分、本当だと思います。
前述の例は、食品製造業についてですが、食品だけではなく、他の製造品やモノではなくサービスについても自身が働いている組織の製品・サービスを購入したくない従業員が存在しているのです。
なぜ、購入したくないのか?
もちろん、原因がありますよね。
要するに、自身が働くことでその会社の内情がよくわかっているのです。
その内情から自社が働いている企業の製品・サービスを購入したくないのですから非常に問題です。
蛇足ですが、人事評価制度(人事考課)の評価項目で自社製品の購入を評価しないでくださいね。
この、自社製品・サービスを購入しないということは、自社製品・サービスへの愛着が湧きません。
結果、自社への愛着も湧かず、帰属意識も低いですから、人材の定着率が低くて当然なのです。
四番目として
4 あなたの会社の商品・サービスは世の中でどのように役立っているのか
小学生に説明できますか?
これも、「1」と共通点がありますが、「小学生に説明できますか?」というのがミソです。
小学生に対して
「そんなこと子供が知らなくていいの!」と
ごまかす必要がある業種の場合は、人手不足になる可能性が高いのです。
具体的にどのような業種が当てはまるのかは人それぞれ違うとは思いますので考えてみてください。
【参考情報】人事評価制度とは?