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前回は、賃金制度(給与制度)について説明をしました。
今回から、職能資格等級制度 です。
職能資格等級制度とは、職務能力を等級ごとに分けて、等級ごとの能力・力量・技量を明確にする制度です。
例えば、3等級の人材は、どのような能力、どのような力量、どのような技量を保有してなければならないのかを決定するのです。
一般的に等級数は会社の規模、業種、職種、人数 等により異なりますが、3等級から20等級くらいで運用されています。
ちなみに私は、基本的には、6等級を活用する頻度が多いですね。
トラック運送業のドライバー職の場合は、3等級を活用することもありますし、組織構造が複雑な企業の場合は12等級を活用したことがありますが、最も多く活用するのは6等級です。
この等級と役職は必ずしも一致はしませんが、おおよその目安として
6等級:部長、次長
5等級:部長、次長、課長
4等級:次長、課長、係長
3等級:課長、係長、主任
2等級:係長、主任、一般
1等級:主任、一般
の イメージでしょうか。
このイメージからわかるように上の等級ほど能力、力量、技量も高いのです。
このように能力別の等級を策定すると理解している人ほど、次のような質問をされます。
「一番下の力量を示す1等級については 策定しなくても良いのではないでしょうか?」 と。
確かに、最低等級である、1等級の能力、力量、技量を明確にする必要性があるのか?という意見も一理あります。
ただ、1等級の能力、力量、技量を策定する意味もあるのです。
1等級とは、一番下の等級ですので、業界未経験中途採用者が当社に入社するためのハードル設定を理解してください。
また、新卒採用者が半年から一年後に身につける能力、力量、技量のハードルとも言えます。
ですから、1等級の設定も必要なのです。