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2021.2.21

人事評価制度

39回:人事評価制度策定後の管理が非常に重要

カンタンすぎる人事評価制度 気ままブログ39回

人事評価制度(人事考課)は、対象従業員数が何名以上の会社に必要なのでしょうか?

私の個人的な考えとしては、対象従業員数20名未満の場合は、人事評価制度(人事考課)は、不要だと思います。

なぜ不要なのか?

それは、一般的な人事評価制度(人事考課)の場合、導入・運用目的が従業員の順位付けの根拠、昇給の根拠に活用するだけだからです。

この「だけ」は重要です。

人事評価制度(人事考課)の評価結果を従業員の順位付けや、昇給の根拠にすること自体に異論はありません。

ただ、これらの根拠「だけ」に活用するのはいかがなものでしょうか?

人事評価制度(人事考課)は、本来、人材育成のためのツールであり、人材育成の結果、達成すべき目的があるはずです。

その目的を成し遂げるツールこそが人事評価制度(人事考課)なのです。

「カンタンすぎる人事評価制度」は、それが可能なのです。

ですから、「カンタンすぎる人事評価制度」の場合、従業員数が20名未満の組織であっても導入し、運用する必要があるのです。

また、従業員数30名や100名の組織で、そのうちの2名を対象に「カンタンすぎる人事評価制度」を策定しても良いでしょう。

もうこうなると「カンタンすぎる人材育成制度」です。

そうなんです。「人事評価」ではなく「人材育成」なのです。

ただ、いくら運用が簡単で成果が出やすい「カンタンすぎる 人材育成 制度」であってもほったらかしておいて、勝手に人材が育成されるものではありません。

確かにそのような手間のかからない人材も全人材のうち10%ほど存在することは否定しませんが、残りの80%の人材は、育成のための管理が必要なのです。

ちなみに残りの下位10%の人材は、管理を施しても育成は難しいでしょう。

では、あなたの会社の80%を占める人材を育成するための「カンタンすぎる人材育成制度」の管理方法とはどのようなことなのでしょうか?

これもPDCAですね。

Plan:計画
Do:実施・実行
Check:検証・確認
Act:改善・処置

「カンタンすぎる人事評価制度」では、各評価項目を三段階で評価します。
5点、3点、1点です。

この各評価項目で最高点数の5点を獲得するための到達点を明確にします。

例えば、力量表のランクアップを5項目以上実現するなど。

では、そのためにどのようなことを実施していくのかの計画(Plan)を立案するのです。

計画の実施期間は、出来れば一か月が望ましく、毎月、検証すべきですが、さすがに毎月は時間がないという社長、管理者が多いので私は、「最低でも三か月に一度は検証してください」と
お願いしています。

さすがに三か月に一度、検証できないと管理とは言えません。

人材育成のためには最低限の管理が必要なのです。

管理が必要なく伸びていける人材は全体の10%の人材なのです。

80%の人材には管理が必要なのです。

まずは、一年間の初月(若しくは初月が始める前に)、三か月後の到達点(いつ、どのようなことを実施するのか?)の計画を立案し、三か月後に、その計画に対して、どこまで出来たのかを検証します。

それを踏まえて、その後の三か月(初月から数えて六か月)の計画を立案するのです。

あとは、この繰り返しで一年(十二か月)を終えてください。

以上、三か月に一度、人材は、社長や上司と面談して進捗度の情報共有を行うことになります。

この情報共有は上司と部下の非常に良いコミュニケーションとなります。

少なくとも三か月に一度、人材が最高評価を獲得するための進捗状況を確認できるのですから。

一年間ほったらかしておいて、「ハイ!最低評価ね」ではないのです。

もう一つ非常に重要なことをお話しします。

私は、「原因追及コンサルタント」であることはお伝え済みです。

すべての問題に原因がありますね。

人事評価制度(人事考課)において、良い評価を獲得できないということにも必ず原因があるのです。

なぜ、この評価項目について最高の点数が獲得できないのか?その原因が必ず存在するのです。

その原因を特定せずに「がんばれ!」「もっとやれ!」では、さすがに、人材側もウンザリですね。

人材側としては、ある評価項目で最高点数が獲得できないのです。
では、
・何がいけないのか?
・ナニが足りていないのか?
・どのようにがんばればよいのか?
・ナニをもっとやるべきなのか?
これらのことを明確にしたうえで
人材に助言すべきなのです。

社長・上司として、人材に対してやみくもに「がんばれ!」と激励することは実は、無能な社長・上司の可能性が高いのです。

あなたは、無能な社長・上司になりたいですか?

あなたは、社長・上司として人材に最高評価を獲得させてあげる義務があるのです。

なんとか、最高評価を獲得させてあげてください。
成功体験をさせてあげてください。
自分自身に勝つことを覚えさせてください。

これは、人材育成の近道なのです。

人事評価制度(人事考課)を策定して、一年間ほったらかしておいて、「ハイ!残念!最低評価ね」は、止めてくださいね。

今回は、ここまでにしましょう。

最後までお読みいただきありがとうございます。

カンタンすぎる人事評価制度 開発者
あおいコンサルタント株式会社 山本昌幸

【参考情報】人事評価制度とは?

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