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2021.2.21

人事評価制度

26回:人事制度とは

今日は、愛知県でコンサルティングです。
その企業さんへのコンサルは、今回が一回目です(初回)。

コンサルティングの初回は、如何にわかりやすく説明できるのかがカギですね。

本日のコンサルティング内容は膨大な数を実施しているので私にとっては、慣れたものですが、受けられる方は当然初めてであり、もしかしたら、コンサルタントから指導を受けるのも初めてかもしれません。

私としてはそこをよくよく認識したうえでコンサルを受けられる方の立場に立って指導をさせていただければと思います。

では、本日も昨日同様、「カンタンすぎる人事評価制度セミナー」で説明しきれなかった、人事制度・人事評価制度(人事考課)に関する仕組み・帳票・文書などについて触れていきましょう。

今回は、その5回目の「給与・賃金の仕組み策定シート一式」についてです。

この「給与・賃金の仕組み策定シート一式」は、人事評価制度(人事考課)と密接な関係にある賃金制度の策定(給与制度の策定)ということです。

一般的に人事制度とは、
・人事評価制度
・能力開発制度
・賃金制度(給与制度)
・職能資格等級制度
ですね。

カンタンすぎる人事評価制度は、

・人事評価制度
・能力開発制度
を統合したしくみです。

ただ、能力開発制度については、カンタンすぎる人事評価制度以外にも仕組みを運用することでより一層、人材の育成が容易になります。

このことは、「カンタンすぎる人事制度」になります。

「カンタンすぎる人事制度」として、
・人事評価制度
・能力開発制度
・賃金制度(給与制度)
・職能資格等級制度
を策定・運用することも可能なのです。

皆様からカンタンすぎる人事評価制度について相談を受ける場合、30-40%の割合で、「賃金制度を策定・全面改定したい」と相談をされます。

もちろん、一番の優先事項は、人事評価制度(人事考課)の策定なのですが、人事評価制度(人事考課)が完成と同時に賃金制度を策定・改定したいとのご相談を受けるのです。

一般的に社会保険労務士にこのような賃金制度の策定・改定を相談しますと「就業規則」に規定するための賃金の決定、計算、支給方法等として捉えられますが、企業さんからの要望は、そのような単純なことではなく、そもそもの賃金の仕組みについてなのです。

そう、役職手当や家族手当の支給基準だけではないのです。

そこで、賃金コンサルタントが必要なのです。
ただ、賃金コンサルタントと言っても「就業規則」や「賃金規程(給与規程)」を作成や改訂するのであれば、社会保険労務士の独占業務となりますので、社会保険労務士の専門分野と判断されることになるのでしょうか。

ちなみに私は、コンサルタントであると同様に30年弱の経験を持つ社会保険労務士なのでどのように判断されても良いのですが。

では、私はどのように賃金の仕組みを設計・改定していくのか?

正直、全くの新設法人で賃金の仕組みを設計していく方が既存の法人の賃金の仕組みを改定するよりも何倍もラクなのです。

なにごともスタート地点で決定しておくことが一番カンタンなのです。

ただ、そのように予め、仕組みを策定しておく組織は皆無に近いのです。

ですから大変なのです。

とりあえずというか、なんとなく、賃金の構成を決めてしまいそれを10年以上続けていく。

そして、賃金の仕組みに問題点を感じ、賃金の仕組みを改定することになるのです。
こんなことであれば、最初から賃金の仕組みを策定しておけば良かった と嘆いても後の祭りですから、既存の賃金の支給状況を勘案しつつ新賃金制度に移行することになるのです。

ただ、これが大変なのです。

そんなとき、私が策定したエクセルの新賃金制度移行シートが威力を発揮します。

手前味噌ではありますが、この新賃金制度移行シートは、既存の賃金 と新体系の賃金 をシミュレーションできるシートです。

ただ、そのまま使える場合もありますが、その都度、エクセルの関数を書き換える必要もあるので「ハイ、配布しますね」とはいかないのも事実なのです。

組織によりカスタマイズが必要ですから。

私が顧客企業への賃金制度のコンサルに入る場合は、このエクセルシートを活用し、その組織に合わせてカスタマイズしてシミュレーションを行います。

ただ、このエクセルのシートは刺身の「つま」です。

あくまで脇役。

賃金の仕組みを構築するための知識があってこそのツールです。
ですから、ITやAIのクラウドのシステムもあくまで「脇役」であり、人事評価制度(人事考課)の本丸ではないのです。

本丸は、人事制度の構築であり、人事評価制度(人事考課)の構築であり、賃金の仕組みの構築なのです。

そこを勘違いすると馬鹿げた仕組みを大金叩いて導入することになります。

「カンタンすぎる人事評価制度セミナー」では、大金叩いて、大変な目に遭った社長さんの駆け込み寺となっているのです。

あなたの会社は大丈夫ですか?

【参考情報】人事評価制度とは?

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