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歯の浮いたようなお世辞でも顧客はまんざらでもないは本当?
営業担当者として、契約を取るためにどこまでやるのか?
30年ほど前
コピー機の営業にいらっしゃった
某営業マン。
2時間粘られたうえに、
お断りしたら、なんと、その営業マンは
泣きました。
もちろん演技ですけど。
営業担当は、そこまでしなくちゃならないのか?
まさか、その会社の人事評価制度の
「人事評価表」には、
「契約のためなら顧客の前で泣ける」との
「評価項目」があったとは思えないし、
「職能資格等級表」に設定してある「能力」に
「契約のためなら顧客の前で泣ける」とあるとも思えないのですが、
演技にしてもすごいですね。
その営業担当者は、
部下と言うか後輩を伴ってたのですが、
もう、その部下(後輩)は、
完全に引いていて、あきれ顔でした。
私は、その営業担当者を非難しているのではなく、
或る意味すごいなぁと思っているのです。
その証拠にその営業担当者の会社の別の担当者に訊いたところ、
当社で泣いた(泣いた演技をした)営業担当者は
ある拠点の責任者として栄転されたとのころ。
今日、なぜ、このような話をするのかと言うと
いま、このブログを書いている喫茶店の隣のテーブルで
同じようなことが起きているのです。
多分、求人広告の営業担当の方だと思うのですが、
その営業担当者が発するセリフ・フレーズがすごい。
「●●さんは、私が将来なりたい人物像です」
「今日、初対面ですが●●さんを無茶苦茶尊敬しています」
「●●さん、とてもイケメンですね。奥さんも美人なんですね。」
「●●さんと一緒に仕事したいです」
「●●さんの会社を知らない子たちはかわいそう」
ここまで言われて、
●●さんもまんざらでもないご様子。
でも、そこまで歯の浮いたこと言わないといけないのか?
「●●さんは、私が将来なりたい人物像です」
「今日、初対面ですが●●さんを無茶苦茶尊敬しています」
とのフレーズを発しましたが、
この営業担当者は、●●さんの何を理解しているのでしょうか?
私が、このようなセリフ・フレーズを言われたら
その営業担当者に対する印象は一気に悪くなります。
人事評価制度の「評価項目」に
絶対、設定したくない項目ですね。
いや、営業担当者の「人事評価表」の「評価項目」として、
「お客様に歯の浮いたセリフを発しない」と
入れたいくらいですねえ。
この営業担当者、
歯の浮いたセリフを連発し、
対面の見込み客は、まんざらでもない様子ですが、
契約には首を縦に振らない。
そこで、営業担当者が提案した内容。
「これは、特別なお願いなのですが、聞いてくれますか?」
「●●さんの広告のデータをいただきたいのです」
「広告掲載後にどのような方から、何人応募があり、
何人採用したのかのデータを提供いただきたい。
何とかお願いできませんか?」
えっ?これって、契約してくれってことだよね。
言い方を変えただけで、
バンバン営業しているのです。
考えようによっては
「うまいなぁ」です。
私も若いころ営業職に就いていたこともありますし
現職のコンサルタント、士業も
営業力は一番大切と思っていますが、
ここまでの営業はしたことないですし、
しようとも思ったことはないです。
誤解のないように言いますが、
前述の営業担当者や、
30年前の泣いた営業担当者を否定するのではありません。
彼らは、彼らでプロフェッショナルなのでしょう。
すごいです。
でも、私にはできません。
出来なくてよかったです。
なぜなら、
前述の営業担当者や、
30年前の泣いた営業担当者は、
お客様のことを考えているとは、思えないからです。
ただ、売りたいだけ。契約を取りたいだけ。
私は、今、
人事評価制度、賃金制度、職能資格等級制度及び力量到達制度を
販売していますが、
お客様にとって不要な仕組みであれば、
いや、お客様が心底、
必要と思っていただけないのであれば、
売りたくありません。
後が面倒ですから。
ですから、どうか、当社と契約される方は
十分に納得されてからご依頼ください。
お願いします。
最後に
今日、隣のテーブルの営業担当の方。
私のような人間が、
隣のテーブルに座って悪かったかなぁ。
ネタにして。
ごめんなさい。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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