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実は、著者が執筆していない書籍が多い?
先日、同業者(社会保険労務士)と話していて、
非常に驚かされることがありました。
同業者:「先生は、全部自分で執筆されたのですか?」
この質問に私は、
「もちろんです。すべて私が執筆しました」
と回答。
当たり前なのですが、実は当たり前ではないのです。
コンサルタントや士業(社会保険労務士、税理士、行政書士)を
生業にしていますと、
「出版しませんか!」というメールをよくいただきます。
でも、その「出版しませんか!」の内容を見てみると
商業出版(印税をいただいて出版すること)ではなく、
ほぼ自費出版や自費出版に近いものなのです。
さらに怪しい提案もあります・・・。
買取部数が1000冊以上で、
費用も300万円から1000万円?ほど。
しかも、驚くことに
自ら執筆しなくても、
ゴーストライターが執筆してくれたり、
著者(著者と言えるのか不明ですが・・)が
喋ったことをライターがたくさん推敲して
文章に仕立てたりすることが多いのです。
これで、「著者」となるのですから、
いい加減なもんですね。
私も自ら執筆した商業出版が13冊ですから、
出版社をみると、自費出版か否かがすぐわかります。
大手出版社であっても
自費出版はすぐにわかります。
私は、自費出版が悪いと言っているわけではないのです。
自費出版であっても
著者?からすると目的があり、
その「目的」の多くは、
コンサルタント・士業の場合、
顧客獲得ですから、
例え、自費出版で500万円かかっても
顧客が●社獲得できれば、十分価値があり、
経歴に箔が付くというか、大きな武器となることは事実です。
しかし、
ゴーストライターや
喋ったことを推敲されたうえでプロが原稿に仕立て上げることは
どうなのでしょうか。
ダメではありませんが、
著作と言えるのでしょうか?
出版図書と言えるのでしょうか?
実際、多くの出版社の編集者に訊いたのですが
「出版企画書」が出版社の会議で通って、
いざ、著者が執筆となったところで
書けない・執筆できない著者が多いというのです。
その「書けない・執筆できない」を
担当編集者が大変な苦労して
一冊に仕上げる場合もあるそうです。
これは、形式上、商業出版ではありますが、
実際は、どうなのかなぁ。
まぁ、ゴーストライターに書いてもらうよりは
マシですが。
で、私の話。
私は、一字一句、全て、自分で書いています。
もちろん、プロの編集者による校正はありますが、
すべて、初校は、私が書いた内容です。
ところで、
私が「優良人材」と位置付けている人材とは、
「ゼロイチ人材:0→1人材」です。
要するに、ゼロからサービス・製品・仕組みを
創り出せる人材です。
ヒトは、1を10にすることはできますし、
そのような人材も多く存在し、
日本人が得意なことでもあります。
ただ、ゼロ:0からというのは・・・。
書籍の執筆というのは、ほとんどが、
この「ゼロイチ:0→1」の作業と言えるのです。
だからこそ、
書籍の執筆に限らず、
その業界や
その知識を欲している集団に対して
さらされる文章を書くという行為は
「ゼロイチ:0→1」作業であり非常に重要なのです。
でも、前述の自ら執筆できない方をはじめとして、
文章を書けない方が非常に多い。
確かに「ゼロイチ人材:0→1人材」は、
持って生まれたものがあり、
育成が難しいのですが、
文章を書くという行為は、
鍛えられるのです。
後天的になんとかなるのです。
私自身、子供のころから文章を書くのが大の苦手であり、
読書感想文なんてトンデモナイ!という感じでした。
そして、人前でのスピーチも苦手。
でも、いまでは、
13冊の著者である
人前で話す講師歴も500回以上担当しており、
これは、訓練・鍛錬の結果なのです。
ですから、
「だれでも努力すれば何でもできる」とは、
言いませんが、
努力である程度のことは可能なのです。
文章を書くことも人前で話すこともです。
文章を書く「ゼロイチ:0→1」ができると、
商品やサービスの開発が出来るのです。
「カンタンすぎる人事評価制度」も
「ゼロイチ:0→1」から開発した仕組みです。
あなたも「ゼロイチ:0→1」を目指すのであれば、
文章を書くことから始めてみませんか。
あと、文章を書くことに限らず、
なんでもいいのです。
とにかく、「ゼロイチ:0→1」をやってみませんか?
決して、人マネではなく、ゼロから仕組みを創る、
ゼロから顧客を獲得する。
なんでもいいのです。
ゼロから始めてみませんか。
その場合、ぜひ、有言実行でやってみてください。
「私、〇〇までに●●を実現させます」と
宣言してから実行に移すのです。
それが社会人です。
ゼロから・・・と、表現すると大層なことのように思えますが、
指示待ちではなく、
自ら考えて行動してみる。
このようなことからでも良いのです。
そうです!
頭を使いましょう。
先日も人事評価制度策定の際、
或る社長と話していたのですが、
頭を使うことを放棄している人材が多すぎるという意見で一致しました。
人事評価制度における
「評価項目」としても
自らの頭を率先して使えることはどのようなことなのか?を
評価項目として設定してみるのも有益でしょう。
間違っても「頭を使う」事態を評価項目にしないこと。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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執筆者 山本昌幸プロフィール:
人事制度(人事評価制度、賃金制度)指導歴28年超の専門家、特定社会保険労務士。「人事制度(人事評価制度・賃金制度)セミナー・勉強会」の講師を180回以上務め、社長・経営層の延べ受講生1900名以上。
自らの約10名の従業員を雇用する組織の経営者。
商業出版書籍
「人事評価制度が50分で理解でき、1日で完成する本 (忙しい社長のためのビジネス絵本) 」(同友館)
「今日作って明日から使う中小企業のためのカンタンすぎる人事評価制度」(中央経済社)
「従業員のための人事評価・社長のための人材育成」(同友館)
「人手不足脱却のための組織改革」(経営書院)
「『プロセスリストラ』を活用した真の残業削減・生産性向上・人材育成実践の手法」(日本法令)等