ブログ
BLOG
建設業界の人材課題に挑む ~建通新聞主催セミナーを振り返って~
昨日は建通新聞中部支社主催「建設業者創造セミナー」で講師を務めました。
セミナーでは、建設業界における採用、育成、
そして人材の定着に関する実践的な戦略に焦点を当て、
業界が抱える深刻な課題への対策を考察しました。
経営層が中心の参加者向けに私、雨谷と山本の二名で
約三時間、精一杯お話させていただきました。
現実的な解決策にフォーカス
前半は、
建設業界のニーズに特化した
求人票の書き方や求人サイトでの魅せ方など、
即日使えるノウハウを基本から裏技まで
幅広くお伝えしました。
皆様が熱心にメモを取る姿が印象的で、
あらためて人手不足が建設業界では
大きな課題として
横たわっていることを実感しました。
また、人事評価をはじめとする人材育成に関する諸制度が
どのようにして離職率を下げ、
職場の満足度を向上させるかについて、
具体的な例とともに紹介しました。
後半は、
適切な賃金の支払いの重要性についてお話しました。
特に昨今の賃上げ圧力を鑑みて、
合理的な昇給方法や成果に応じた賃金の支給方法は
深く掘り下げてお伝えしました。
皆様には、客観的かつ合理的な理由があれば
給与を下げても不利益変更にはならないことをお伝えし、
地に足のついた企業運営を行っていただきたいことを
強調してお伝えしました。
質疑応答について
少数精鋭の集まりのなかで、活発な質疑応答が行われ、
建設会社の持続可能な成長に貢献するための
具体的なアイデアや懸念を率直に共有しました。
セミナー終了後に個別にお声がけいただく方もいらっしゃり、
皆様からは、ご自身の事業に対しる熱い思いと
人材に対する責任感が伝わってきました。
セミナーの運営について
建通新聞社中部支社の皆様には、この場のお借りして、
集客をはじめとする諸々の準備と運営、
そしてセミナー終了後のフォローアップまで
ご尽力いただいたことにお礼申し上げます。
建通新聞社様が業界専門紙として地域で築いた実績と信頼が、
今回のセミナーを実現させる基盤となりました。
建設業の未来に向けて
昨日のセミナーでは、
建設業界が直面する問題に立ち向かうための
知識とツールを提供するとともに、
それぞれの参加者が業界の未来「創造」する
重要な役割を担うことをお伝えしました。
少子高齢化の進行、
物価や材料費の高騰、
ICT技術への対応等、
業界の前に立ちはだかる課題は、まだまだ山積みです。
しかし、そのなかでも建設事業者、
とくに経営層には社会に対する影響力があります。
一人ひとりが持つ影響力を自覚し、
課題に真摯に取り組むことが、
業界の発展に直結するとあらためて感じました。
同時に私たちも皆様が直面する課題に対して
共に解決策を模索することの大切さを、改めて実感しました。
積極的に参加してくれた全ての参加者の皆様に感謝申し上げます。
皆様の積極的な参加のおかげで豊かな三時間となりました。
今回の経験から得た知見を胸に、
これからも建設業界の発展と改善のために力を尽くしていきます。
最後に、当日まで何度も打ち合わせのお時間を捻出してくださった
建通新聞社中部支社の永井様、藤田様に心から感謝を表します。
この度は誠にありがとうございました。
執筆者 雨谷文代