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紀陽銀行さんの人事評価制度セミナー登壇の際、感じたこと
先日、和歌山の紀陽銀行さんの
「人材不足を克服するために社長が今日作って明日から使う人事評価制度・賃金制度セミナー」に
登壇した際のエピソードを披露します。
当セミナーは、休憩を入れて7時間という長時間セミナーでした。
受講料は、確か、26,400円だったと思います。
受講生の方は17名。
この17名の受講生の方々。
非常に熱心に受講していただいたのですが、
そんな中、特に熱心、かつ、
講義に対する反応がメリハリの効いた反応をされる
女性の受講生の方がいらっしゃいました。
その受講生の方は、
私から視た左端の一番前に着席されていました。
私は、基本的に右端の演台からの講義でしたので
必然的にその受講生の方が目に入ります。
そのセミナーは、17名参加のうち、
15名が男性で2名が女性でしたので
多少は目立つのですが、
その受講生の方の講義に対するリアクションが目立ち、
講師の私としては、非常に講義がやりやすかったのです。
例えば、
私の発した発言に対して、
・一生懸命メモを取っている
・頷いていただける
・笑っていただける(これありがたい)
などなど。
まさに講師を上手く載せていただけたのです。
他の受講生の方も同様のリアクションなのですが、
その方が特に目立っていたので、
私もよく覚えているのです。
そうなってくると、
講師として、非常に講義がやりやすく、乗ってくるのです。
要は、講義のパフォーマンスが格段に向上するのです。
その受講生の方には、講義中から感謝していました。
ただ、「チョット待てよ」。
もしかしたら、その受講生の方は、
セミナー主催者の回し者かもしれない。
講義内容を充実させるためのサクラの受講生かもしれない。
などと、講義中に冷静に考えが浮かびました。
でも、そんなことはどうでも良いのです。
その受講生の方が
セミナー主催者である紀陽銀行さんの回し者受講生であったとしても
それは、非常にありがたいこと。
この文章をお読みの方で
講師を招いてセミナーを主催する立場の方がいらっしゃる場合、
「セミナー講師を乗せる受講生」。
効果絶大です。
セミナーで講師を乗せることが出来れば、
セミナー内容の価値が向上すること請け合いです。
私自身、セミナーにおいて乗ってくると
あまり披露しない、非常に価値の高い情報を
披露してしまうことがあります。
このことは、受講生にとってかなりお得だと思います。
逆に講師に対して
・訳の分からない質問を繰り返す受講生
・敵意を出してくる受講生
・持論を展開する受講生
このような輩は、トンデモナイ存在ですね。
だれにとって?
もちろん、受講生にとってです。
このようなトンデモナイ受講生の存在により、
講師の気分が落ちます。
講師の気分が落ちることにより
セミナーのパフォーマンスもあまり上がりません。
その結果、損をするのは、
トンデモナイ受講生と一緒にセミナーを受講している
一般の受講生なのです。
このトンデモナイ受講生の迷惑行為により
一般の受講生は、非常に迷惑します。
このようなトンデモナイ受講生に比べて
講師を乗せることが出来る受講生は、非常にありがたい。
このことは、コンサルティングの場も同じです。
コンサルティングの場では
さすがにトンデモナイ人はいないですが、
コンサルタントを上手く乗せることが出来れば、
コンサルティングのパフォーマンスも向上することは間違いありません。
それによって得をするのは、
コンサルティングを受ける企業・人々なのです。
ぜひ、コンサルタントを乗せましょう。
次に
上司を乗せる部下について考えてみましょう。
あなたの部下で
あなた自身を乗せるのが上手い人材はいませんか?
もし、居た場合、その人材はありがたいですね。
部下というか人材も、
上司に反抗してばかりの人材もいますが、
上司を乗せることが出来る人材もいます。
この「上司を乗せる」というのは、
上司に対するゴマすりではありません。
能力の低い・人間性に問題ありの上司以外は、
「ゴマすり」を敏感に感じ取りますので、
ここでは、
「上司を乗せる部下」と
「上司にゴマをする部下」は、
明確に分けて考えてください。
では、「上司を乗せることができる部下・人材」とはどのような部下なのか?
カンタンに表現しますと
・気遣いができる部下・人材
・一歩先を読める部下・人材
・相手の立場で考えることが出来る部下・人材
でしょうか。
Z世代にこのようなことを求めることは
ダメなのかもしれませんし、
場合によっては、モラル上問題なのかもしれませんが、
前述のような人材は、Z世代に関わらず
今でも存在しているのです。
そのような人材こそが
これからの社会を背負っていくと思っています。
では、
・気遣いができる部下・人材
・一歩先を読める部下・人材
・相手の立場で考えることが出来る部下・人材
を育成することが出来るのでしょうか?
今まで、なにも考えずにボーっと過ごしてきた人材を
前述のような人材に育成することは困難かもしれませんが、
無理ではありません。
人事評価制度で
前述のような人材を育成すればよいのです。
「職能資格等級制度」に組み込むことは難しいかもしれませんが
「人事評価制度」でしたら、
評価項目に組み込み、
明確な評価基準を設定することにより
そのような人材を育成することが可能なのです。
ただ、
「気遣いができる」をそのまま評価項目にしてはダメです。
では、どうするのか?
気になる方は、お気軽に私あてにご質問ください。
最後までお読みいただきありがとうございます。