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今日は、2020年3月13日の金曜日です。
13日の金曜日です。
今日も新型コロナウイルスの話題からです。
人事評価制度(人事考課)の話じゃなくごめんなさい。
今朝、耳に入ってきた情報として、新型コロナウイルスの影響で企業から内定を取り消された学生さんの話題でした。
その学生さんはとても気の毒ですし、いくら売り手市場であっても今さら、新卒の就職先を探すのは大変ですね。
何とかしてあげたい! と思える経営者の方は私だけではないと思います。
ただ、私の興味を引いたのは、それに関して、弁護士さんが話していた内容です。
その内容とは、「採用内定を出した時点で労働契約が成立しているので・・・・」
えっ? 本当にそうなんですか?
いや、その解釈、採用される側からすると間違っていないのでしょう。
では、就活生が5社からの採用内定を頂くということは、5社と同時に労働契約を締結するということですか?
この解釈だと非常に問題ではないでしょうか。
そして、就活生は、5社のうち4社と労働契約を解除することになります。
これって、アリですか?
いや、もちろんありなのでしょうが、どうもこの新卒採用について(いや、労働基準法自体が)、労働者側が守られ過ぎていないか?ということです。
私は、完全に経営者目線ですから私以外の考え方があることは当然ですし、私の考え方がすべて正しいとは思っていません。
でも、企業側からいうと、安易に内定を辞退されるということは、あてにしていた人材をみすみす逃すことになるのです。
「新卒採用とはそういうものですよ」と言われたら仕方ないのですが、であれば、「内定を出す=労働契約」の解釈に違和感を覚えます。
「人事評価制度の評価基準があいまいなのはそういうものなのですよ」
「人事評価制度で人材育成が出来ないことはそういうものなのですよ」
と、同様の半ばあきらめの境地ということなのでしょうか。
いつも、この内定云々について違和感を覚えるのは私だけでしょうか?
ただ、このようなブログでも経営者側に立った考えを披露するととかく非難されるのでほどほどにしなくてはならないのでしょうが。
人事評価制度(人事考課)の指導を企業にする場合もどうしても経営側の立場に立ってしまう自分が居ます。
しかし、私が経営者側に立つということは、「人材・会社への想いがある経営者側に立つ」と言ことです。
ですから、善良な従業員思いの経営者目線ということになります。
幸い、人事評価制度について、私にアプローチしていただける
経営者は人材をモノ扱いするようなブラック社長はほとんど存在しません。
殆どが、人材を大切に思っている経営者です。
ですから、経営者側に立って、人事制度・人事評価制度の策定をお手伝いできるのです。
ですから、そのような経営者の目線に立つことが出来るのです。
「カンタンすぎる人事評価制度」も経営者目線の人事評価制度ですが、要は、「善良な従業員思いの社長目線の人事評価制度」
ということなのです。
善良な従業員思いの社長だからこそ、人事評価制度(人事考課)へ「想い」を込めなくてはならないのです。
そのような善良な社長をがっかりさせる、内定辞退は、非常に残念なのです。
「やっと、良い人材が採用できた」と喜んでいたのに辞退される。
本当に辛いですね。
「カンタンすぎる人事評価制度セミナー」において、社長に参加の理由を尋ねたところ「内定者から人事評価制度の有無を訊かれ、無いと正直に回答したら辞退されたために参加しました」という社長さんは、一人や二人ではありませんでした。
これは、推察ですが、就活生を送り出す学校側が、就活生が企業に対しての確認事項として「人事評価制度の有無」を挙げているのだと思います。
ただ、ここで注意していただきたいことは、単に人材の評価だけが目的の人事評価制度であれば、無い方がマシかもしれないということ。
人事評価制度(人事考課)は、人材育成のツールなのですから、一般的な人事評価制度のように、明確な評価基準が存在せず、人材育成に繋がらない人事評価制度であれば、存在していても意味はなく、却って、無い方がマシなのです。
ですから、学生を送り出す学校側も「人材育成に繋がる客観的な評価ができる人事評価制度はありますか?」と企業に対して学生に訊かせるべきなのです。
私は、人事評価制度コンサルですから、人事評価制度(人事考課)の重要性は理解しています。
ただ、その会社の良し悪しを判断する材料としては、人事評価制度も大切ですが、社長の人格が非常に重要なのでしょう。
間違っても「裸の王様社長」や「ヒトをモノ扱いしている社長」の下では絶対に働くべきではありません。
人材に対して「想い」のある社長が経営する企業で働くべきなのです。