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人事制度・人事評価制度(人事考課)とは、直接関係はないのですが昨夜、安倍首相が公立の小学校、中学校、高等学校を休校することを発表されました。
私学は含まれていませんが、同様の扱いになると思われます。
この処置の賛否はいろいろありますが、困る方もたくさん出てくると思います。
特にお子さんが小さい場合、昼間に学校という安全に預かってもらえる場所がなくなるということは、働く方にとっての死活問題です。
私自身、「短時間で成果をあげる『働きながら族』に学べ」という本を執筆している関係上、また、自ら経営する組織にも小さなお子さんを抱えて頑張ってくれている人材もおりますので、
決して対岸の火事ではありません。
「働きながら族」とは、以前も説明しましたが、
・働きながら子育てしている方
・持病を治療しながら働いている方
・仕事をしながら勉強している方
・自身の障がいを抱えながら働いている方
・介護をしながら働いている方
などの、働くことに何らかの制約がある方々のことです。
この社会では働くことに制約のない方の方が少ないのかもしれません。
この「働きながら族」は、生産性が高い方々です。
この「働きながら族」の業務処理方法ついて人事評価制度(人事考課)においても評価項目、評価基準として取り入れるべきであり、最近の「カンタンすぎる人事評価制度セミナー」では、
紹介しているのです。
この「働きながら族」の中でも一番人数的に多い、子育て中の働きながら族にとって、今回の小中学校の休校は非常に痛手が大きい。
現状では、労働社会保険上の給付が期待できないため所得の保障をどうするのか。
まず、国は企業に負担を求めてくるでしょう。
そして、国は企業に対して補填するという構図になるのでしょう。
ただ、この方法だとタイムラグが生じ、一時的に経営が苦しくなる企業もあるでしょう。
まさに人事評価制度(人事考課)どころでは、ないのかもしれませんが、このようなときにこそ、組織の足場を固める仕組みを根付かせたいものです。
そもそも人事制度・人事評価制度(人事考課)は、ブレない組織のための仕組みです。
組織を動かしているのはヒトです。
ヒトさえ、しっかりしていれば組織はブレずに済むのです。
そのヒトを管理する仕組みであり、育成する仕組みこそが人事制度であり人事評価制度(人事考課)なのです。
ですから、今回のコロナウイルスの件で、揺れまくってしまう組織の場合は、ぜひ、ヒトに関する仕組みをきっちり構築して運用すべきなのです。
「カンタンすぎる人事評価制度セミナー」を全国で開催しておりますが、コロナウイルスの影響により出席を辞退される方がごくごくわずかですがいらっしゃいます。
その判断についてご自身が判断したことですから正しいのです。
また、ご出席いただくことも正しい判断です。
主催者として「カンタンすぎる人事評価制度セミナー」を開催すること自体も正しいと思っております。
ただ、注意を払う必要があります。
例えば、あまり狭い空間に大人数押し込めないこと。
「カンタンすぎる人事評価制度セミナー」は、ここしばらく、満席が続いており、キャンセル待ちが出ている状況です。
そのキャンセル待ちの方からは、「一人くらい増えても大丈夫なのでは?」「3人掛けの机に2人で使用するのであれば、3人で使用しては?」「机は不要なので椅子だけでも。場合によっては立っていても」などの考え方によっては、ありがたいご意見も頂戴するのですが、参加者の安全・衛生維持と満足度向上を実現するためには、お断りせざる得ないのです。
その結果、福岡開催では、3月9日に続いて、急遽、4月2日の追加開催が決定しました。
また、全国4カ所で実施するカンタンすぎる人事評価制度の「二日間合同コンサル」も広い空間でゆったりコンサルを受けられるように配慮します。
コロナウイルスについてあまり私的な意見を書くと問題があるのですが、小学校・中学校・高等学校の授業も一般的なセミナー受講も一般的な会社での事務作業も朝夕の公共交通機関の車内に比べるとかなり安全ではないでしょうか。
ですから、ホワイトカラーのテレワーク(自宅での作業)についても、会社の事務所での仕事を考慮した施策ではなく、通勤でのリスクを考慮したものなのです。
高等学校への通学もそうですよね。
だとすると、公共交通機関で通学することが稀な小学校、中学校を休校にする意味はあるのでしょうか。
いや、多分あると思いますが、その影響を受ける「働きながら族」のことを考えると複雑な思いです。
春の訪れ・暖かい季節の訪れ共に今回の流行も早く終焉して欲しいものです。
人事評価制度(人事考課)の評価項目には、今回の件も関連する評価項目を入れ込むことは馴染まないとは思いますが、「職能資格等級」には、緊急時対応や準備について入れ込むことも可能なのでしょう。