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昨日は、「カンタンすぎる人事評価制度」の名古屋セミナーでした。
前日にキャンセルのご連絡を頂いた方が2名いらっしゃったのですが、当日は、ドタキャンもなく全員ご出席のうえ開催できました。
セミナー冒頭では、人事制度・人事評価制度(人事考課)とは、直接関係はないのですが、コロナウイルスのお話をさせていただきました。
私は、医者でも看護師でもないので医療系の特別の知識は持ち合わせておりませんが、ISO22000(食品安全マネジメントシステム)の主任審査員として審査業務に携わっておりますので、
食品衛生の知識を持っている者として、コロナウイルスについて触れさせていただきました。
一般的にウイルスに感染する原因は食品衛生で言うところの「交差」なのです。
食品衛生では、「交差汚染」としております。
どのようなことかと言いますと、肉を調理した包丁で魚を調理することにより交差が起きます。
また、食品衛生では、一般的に
・清潔ゾーン
・準清潔ゾーン
・汚染ゾーン
をゾーンニングして汚染ゾーンから準清潔ゾーン、清潔ゾーンに移動できないようにしています。
準清潔ゾーンから清潔ゾーンの移動も問題アリです。
イスラム教徒の方を対象にした「ハラール認証」についても豚肉を調理した調理器具をハラールの方々が食すための食品と交差させないための仕組みなのです。
コロナウイルスについても、手に付着したコロナウイルスを体内に入れないためには、自分の体の粘膜に付着させないことが重要です。
手で、目をこすったり、口につけたりすることによりウイルスが体内に入り込む可能性が高いのです。
前述のとおり、私は医療の専門家ではありませんが、食品の衛生管理の知識があることにより感染を防ぐ方法を多少なりとも理解できるのです。
ウイルスを体内に入れないために最大限に予防する姿勢は大切ですが、理論的に理解することによりバカげた風評を信じることや過度な対応をしなくて済むのです。
やはり何ごとも正しい知識が必要ということですね。
人事評価制度(人事考課)についても全く同じです。
「カンタンすぎる人事評価制度」は、小学生でも評価できる運用のラクな人事評価制度ですが、その開発のためには、マネジメントシステム・人事評価制度の専門家としての知識及び経験が活きているのです。
だからこそ、企業さんに「カンタンすぎる人事評価制度」を指導させていただく場合に、それらの知識をインプットとして「評価表」を完成させることが出来るのです。
ところで、昨日の名古屋での「カンタンすぎる人事評価制度セミナー」は、39回目でしたが、皆様の熱心度合いはベスト3に入っていたと思われます。
講師として、一番前で皆様の視線を受けて講義しておりますと、受講されている皆様の熱心さが手に取るように伝わってくるのです。
また、昨日のセミナーでは、3時間のうち、二回の休憩をとったのですが、その二回の休憩とも、閲覧用の「カンタンすぎる人事評価表」や、私の著作を熱心にご覧いただいておりました。
セミナー会場も当社の所在する建設業会館の会議室でしたのでまさにホームグラウンド。
机等の備品も数多くあり、まさに使い放題でセミナー環境としては非常に良かったと思います。
セミナー講師を経験された方であればご理解いただけると思うのが、参加される受講生の方の表情の変化です。
セミナー開始当初は懐疑的な表情をされている方が結構いらっしゃいます。
「カンタンすぎる人事評価制度ってどんなものなんだ?」
「怪しくないのか?」
「講師は人事評価制度をどれくらい理解しているのか?」
「人事評価制度なんて自社に本当に必要なのか?」
「しどろもどろの講師ではないのか?」 などなど。
そのような表情が最初のつかみでまず、一時変化して、その後、時間の経過とともにどんどん変化していくのです。
最初は、斜に構えたり、一歩引いた感じの受講生の方が私の言うことに対して、頷いていただいたり、表情が格段に柔和になっていくのを感じるのは、講師冥利につきますね。
私にとって、非常に講義がしやすい要因として、ご出席の方の90%以上が社長・経営層の方々だからです。
私の講義は、完全に経営者目線ですから経営者以外の方が聴かれても腹に落ちないどころか反感さえ買ってしまうかもしれません。
人事評価制度(人事考課)の講義にしても然りです。
その点、受講生の90%以上が社長・経営層だと殆どのことに対して同調していただけるのです。
昨日のセミナーでも「ムンクの叫び」に例えて、経営者の焦燥感について触れました。
この“焦燥感”は、社長でなければ理解できない感覚です。
このような話が通じる受講生と言うだけでも経営者でもある講師の私としては、非常に講義しやすいのです。
次回の「カンタンすぎる人事評価制度セミナー」は仙台です。
仙台も現時点で残り1席となっています。
仙台でのご出席の方にも良い講義を提供していきます。
本来、人事評価制度は、シンプルなものですから。