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今日のテーマは、人事評価制度ネタです。
そのためのブログですから当たり前ですが・・・。
「ほとんどの人事評価制度が複雑すぎる」。
以前のブログで私は今までに、1000を超える人事制度・人事評価制度を確認してきて現在でも年間100種類以上の人事制度・人事評価制度を確認していることを説明しましたね。
そのほとんどの人事制度・人事評価制度が複雑すぎるのです。
正直、「これ、運用するの大変だなぁ」と思える内容です。
私のような人事制度・人事評価制度の専門家が確認した場合でも「大変!」という感想なのですから企業で運用する側の方にとっては、とんでもなく大変! ということですね。
私が人事担当者であれば、即刻、改定してしまいます。
このように、殆どの企業における人事制度・人事評価制度は複雑すぎるのですが、なぜ、そんなことになっているのでしょうか?
その「なぜ」には、今回敢えて触れませんが、
・敢えて複雑にしている
・敢えてよくわからないようにしている
ということでしょう。
この状況は、大企業にとっては好ましいと思われますが、中小企業がこのような人事制度・人事評価制を策定しては絶対にダメなのです。
よく、大企業と同様の人事評価制度を中小企業にも導入しましょうという意見を言われる方がいらっしゃいます。
その真意はわかりかねますが、このフレーズを額面通りに解釈するのであれば、「トンデモナイ考え方」です。
これはゼッタイに避けるべきなのです。
モノでも仕組みでもその組織に合致したモノや仕組みが必要なのです、
酒屋さんがビールの配達する場合にフェラーリは不要ですよね。
結婚式に出席する場合に喪服は変ですよね。
適材適所があるのです。
これは、クラウドソフトにも言えることですね。
クラウドソフトも良いモノが出ており組織によっては活用できると思いますが、50名未満の組織で最大限、クラウドソフトが活用できる場合は少ないのではないでしょうか。
ただ、これは、経営者の考え方次第なので(50名未満の組織であれば社長次第ですから)何とも言えない場合もあります。
また、クラウドソフトで人事評価制度を導入する場合、仕組み自体が複雑になる傾向があり、それをITの力を借りることにより運用をスムーズに行える場合が多いのです。
人事評価制度(人事考課)は、本来、アナログで運用した場合に如何にカンタンにスムーズに運用できるのかが必要なのです。
とにかく従業員数50名未満の組織には、その身の丈に合った人事評価制度が必要であり、さらに今後を見据えた場合に必要な仕組みを導入すべきなのです。
誤解の無いように申し上げますが、「当社は現在従業員数が20名だが5年後には 100名以上になるから、その時に備えて 中堅企業用の人事評価制度を導入しておこう」というのは間違いです。
企業規模の増加に伴い、人事評価制度も改善していけばよいのです。
結婚願望が強い独身男性が一番結婚出来ないパターンとして相手がいない状況で家を購入することですね。
これと同じなのです。
「形から入る」「器を用意する」という考え方を全面的には否定しませんが、それも状況次第なのです。
少なくとも人事評価制度については、その時々で改善していけばよいのです。
ですから、従業員数が少ない時期、職種数が少ない時期に導入する人事評価制度(人事考課)は、シンプルイズベストです。
策定しているときは、策定している本人たちから視るとそれほど複雑ではないと思えるのですが、人事評価制度の策定にかかわっていない者から視ると「理解できない」が多いのです。
これは、料理を作っているとき味について「まだ薄い」「まだ薄い」と濃すぎる味付けにしてしまうのと同じなのです。
本人たちは気づかないのですが、初めて、その仕組みや料理に触れた方にとっては「ええーっ!」ということでなのです。
だからこそ、小規模企業の人事評価制度は、出来る限りシンプルにしてください。
人事評価制度の仕組みがシンプルであれば、運用自体も非常にラクですから。
「カンタンすぎる人事評価制度」は、まさに小学生でも評価できるほどラクなのです。
もう2月の下旬で、新年度の4月から新しい人事評価制度を運用するのであれば、なんとか3月中に人事評価制度を策定(改定)しなくてはなりません。
そのためには、シンプルな人事評価制度を3月中に策定する必要があります。
そして、新年度の4月から新しい人事評価制度(人事考課)を運用しようではありませんか!
その先にあることは、人材育成であり、組織の目的達成なのです。
そのためには、運用できる人事評価制度が必要なのです。