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今日は「人事評価制度が50分で理解でき、1日で完成する本」の「出版記念セミナー」の最後(4回目)です。
過去、「カンタンすぎる人事評価制度セミナー」を36回開催してきて、二回と同じ内容のセミナーはなかったのですが、前回の36回目の札幌での「出版記念セミナー」の出来が良かったので、今回は、全く同一の内容にしようと思っていました。
ただ、やはり、今回も改善します。
このブログでは、中小企業が大企業に勝てる戦略であるPrivate Value(私的価値)について説明してきましたが、今までは、社長目線というか上司目線でPrivate Value(私的価値)を説明してきました。
そもそも、「カンタンすぎる人事評価制度セミナー」は、完全なる社長目線ですので経営層以外の方が受講されると違和感を覚える場合も想定されますがそれは致し方ないので、セミナーの冒頭で謝ってしまいます。
「このセミナーは、完全に経営者目線で説明しますので もし、気分を害される方がいらっしゃる場合、ごめんなさい」と。
私は常に経営者目線でお話ししていますが、今回は、経営者目線とは言え、経営者として従業員目線も必要なことをお伝えしようと思います。
では、始めましょう。
少々ベタというか青臭い話かもしれませんが、非常に重要なことなのでお付き合いください。
Private Value(私的価値)とは、その人材特有の「働くことの価値」を見つけ出して、人事管理に活かしていくという発想ですが、今回は、人材に対してどのようにすれば、社長や会社に対するPrivate Value(私的価値)を見つけ出すことができるのか?ということです。
今回の人事管理というテーマで重要なことは、
・この社長(会社・上司)のために働きたい!
・この社長(会社・上司)を何とかしてあげたい!
・この社長(会社・上司)に賛同したい!
・この社長(会社・上司)に役立ちたい!
などのことを如何に思ってもらうか。
などのファンを如何に増やすのか。
このような人材が増えればその組織は非常に強い組織になります。
そのために社長としてどのようにするのか?
これを人事制度にも組み込む必要があり、人事管理において非常に重要なのです。
今までは、社長目線で「従業員をどうするのか?」ばかり考えていた社長にとっては、「えっ?社長である私が?」と面食らうかもしれませんが、「社長自身がどうするのか?」を考え、実行した方が即効性もあり、効果が高いのです。
ここで誤解が無いように付け加えますが、従業員から社長や会社に対するファンを増やすということは社員に胡麻をすることでもないですし、「居てください人事管理」をすることではありません。
そのようなことをしたら、多面評価や360度評価のような思わしくない結果になる可能性が高いですね。
社長・上司として言うべきことは言い、指導すべきことは指導しなくてはなりません。
では、どのようにすれば、人材から
・この社長のために働きたい
・この社長に役立ちたい などと
思ってもらえるのでしょうか?
ここでも重要なことはPrivate Value(私的価値)です。
人材ごとにPrivate Value(私的価値)は異なります。
人事評価制度(人事考課)でも説明済みですね。
この人材はどのようなことをPrivate Value(私的価値)と感じるのか?
人材ごとのPrivate Value(私的価値)を明確にして、社長・会社としてそこをフォローすればよいのです。
実際の手法については、ここでは到底説明しきれないので別の機会を設けたいと思います。
ただ、そもそも「人徳」とは、身内びいきではなく、「このヒトのためだから」と思えることですね。
だからこそ、人事評価制度には、社長の
・人材への想い
・会社への想い
・顧客への想い
・社会への想い
を込めなくてはなりません。
そのためのツールとして「カンタンすぎる人事評価制度」は非常に優れていると思われます。
「カンタンすぎる人事評価制度」に人材に対する社長からの想いを込めることにより人材に理解してもらうことが第一歩なのです。
先月出版された「人事評価制度が50分で理解でき、1日で完成する本」のなかに“人事評価制度に込めるのはIT技術よりも「想い」”という内容を盛り込みました(46ページ)。
この「想い」は、社長の「想い」なのですが、ここには、「自社人材に対する想い」を込める必要があるのです。
今日のブログをお読みのあなたは、「ずいぶんと泥臭いことをしないといけないのかなぁ」と感じられるかもしれませんが、人事管理・労務管理とは本来、泥臭いことなのです。
なぜなら、相手が(対象が)、感情を持っているヒトだからです。
それをモノのように扱うこと自体が大きな間違いなのです。
だからこそ、人事制度も人事評価制度(人事考課)も泥臭い部分が必要なことをご理解いただけると思います。
本日のセミナーでは、このことを加えたいと思います。