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2021.2.21

人事評価制度

53回:責任を持たせる人材育成方法

カンタンすぎる人事評価制度 気ままブログ53回

やはり人事制度、人事評価制度(人事考課)と関連性のあるテーマがいいですよね。

何にしましょうか・・・。

人事評価制度(人事考課)とも大きく関連のある人材育成について考えてみましょう。

当社は、私を含めて8名の零細と言えば零細ですが、経営コンサルタントとしお一人で活動されている方が多い状況を考えると丁度よい規模にも思えます。

私以外の7名は、自分で考え行動できる人材ばかりです。(もちろん私もできます 念のため)

もちろん、私に指示を仰ぐこともありますが、基本的には、自分自身の考え・責任で業務処理しています。

「私も最終的な責任は取りますから、まずは、あなた方自身で考えて責任ある行動を取ってください」と、伝えています。

ここでよく思うことがあります。

人材育成は、本当に大変ですね。
ヒトを育てることはとても厄介です。
自分で処理してしまった方が、早く・確実に処理できますからね。

でも、そうすると人材は伸びませんし、いつまでたっても一人前にはなりません。

そこで、どのようにして人材を育成していくのか?

これは、「ハードル設定理論」なのですが、その前段階のマインドセットというか心構えを一つ。

ヒトを育てるためには、仕事のやり方だけを教えるのではなく、責任の取り方も教える。

少し難しいですね。

もの凄く簡単に表現しますと仕事を与えるだけではなく責任も与えるのです。

責任を与えることにより、「他人ごと」が「自分ごと」になります。

何ごとも、この「自分ごと」にさせることは非常に重要なのです。

人事評価制度(人事考課)においても如何に「自分ごと」にするのが重要です。

良いのか悪いのかわかりませんが、一般的なダメな人事評価制度(人事考課)は、従業員にとって「自分ごと」とは、感じられないのです。
なんとなく「他人ごと」なのです。

なぜなら、ナニが出来たらどのような評価をつけられるのかわかりませんからね。

人事評価制度(人事考課)でも如何に「自分ごと」として捉えさせることが重要ですが、人材育成については、さらに「自分ごと」として捉えさせることが非常に重要です。

ヒトは、自分に置き換えることが出来れば真剣に取り組むことが出来るのです。

前述のように、仕事を与えるということは、責任を与えるということであることを「自分ごと」として認識させるのです。

これは、別の表現をしますと「責任の取り方」を教えるということです。

どこかの無責任な経営者のように「辞めれば済む」とは、考えさせないでください。

仕事は、まず、失敗しないためにはどうすべきなのか?
失敗してしまったときには、どうすべきなのか?

このことを予め認識させることは、非常に難しいのですが、失敗した場合でも、最終的な責任は、上司や経営者が取ることは当たり前ですが、当事者としても責任を取る必要があることを
認識させなくてはなりません。

この「責任を取る」ということには、人事評価制度(人事考課)において、芳しくない評価をつけられることも考えられますが、もう少し、リアルタイムに行動すべき責任の取り方です。

ただ、一つ問題もあります。

責任は自分自身にもあることを認識してくるとミスを隠ぺいしてしまう場合もあるのです。

ミスの隠ぺいなどとんでもないことで懲戒モノでしょうが、実態として、隠ぺいは起こりうるのです。

「カンタンすぎる人事評価制度」の評価項目としても「ミスの隠ぺい」について設定した会社が何社かあります。(「就業規則」との絡みで二重懲戒にならない程度に)

責任を持たせるということとミスの隠ぺいはセットになってしまう場合もありますがそれでも責任を持たせることの長所はたくさんあります。

ミスの隠ぺいをさせないウルトラCはありませんが、大きな要因は、組織風土です。

人事評価制度(人事考課)を策定する際も私は、最初に組織風土を確認します。
なかなか、「御社の組織風土はどうでしょうか?」と訊いたところで必要な情報を得られませんので、別の方法で確認していますが。

ミスの隠ぺいが横行している組織は、共通の組織風土があります。
それは、
「ダメなことをダメと言えない組織風土」
「ルール違反をだれも咎めない組織風土」
です。

あなたの会社は大丈夫でしょうか?

隣で作業・仕事している同僚はルール違反をしていませんか?

ルール違反をしていた場合、それを注意出来ますか?

注意した場合、「そんな堅いこと言うなよ」と言われませんか?

このような組織では、ミスの隠ぺいが当然のように行われている可能性が高いのです。

いや、隠ぺいしている罪悪感もないのかもしれません。

「えっ?ナニが悪いの?」と。

ちなみに労災事故の多くはルール違反により発生しているのです。

安全作業のルールが守られていないのです。

これもヒューマンエラーであり、意図した不安全行動なのです。

責任を持たせること
ミスの隠ぺい
ホントに難しいですね。

最後までお読みいただきありがとうございます。

カンタンすぎる人事評価制度 開発者
あおいコンサルタント株式会社 山本昌幸

【参考情報】人事評価制度とは?

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