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カンタンすぎる人事評価制度 気ままブログ40回
今日のテーマは、人手不足対策と人事評価制度(人事考課)です。
人手不足は、人事評価制度(人事考課)で解消できるのでしょうか?
回答=可能です。
そもそも人手不足の原因はナニなのか? で四種類に分けてみましょう。(以前もお話ししましたね)
1:応募が無い
2:応募者から適切な人選ができない
3:離職が多い
4:人材の能力・力量を伸ばせない
「人手不足」と訊くと真っ先に応募者を増やすことを思い浮かべますが、そうなると、人材採用会社や人材広告募集代理店の「いいカモ」になってしまいます。
人手不足対策、応募者を増やす対策は、典型的な小手先の対策を言えます。
応募者を増やす施策の前に如何に人材の能力・力量を伸ばせる組織にして、働きがいのある職場を実現する必要があります。
これには、以前お話しした、「内的報酬」が非常に重要です。
この「内的報酬」を充実させることが零細・中小企業がメガ企業・大企業・上場企業を凌駕することができる人事制度・人事評価制度(人事考課)なのです。
「内的報酬」については、皆様にわかりやすい説明をすべく、コンテンツを策定中ですので、しばらくお待ちください。
人手不足対策で一番重要なことは前述の人材の能力・力量を伸ばすことなのですが、それをどのように実現するのか?
もうお分かりですね。
人材育成が実現できる人事制度・人事評価制度(人事考課)の策定・導入・運用なのです。
そのイチオシの人事評価制度(人事考課)が「カンタンすぎる人事評価制度」なのです。
でも、策定・導入しただけではだめですよ。
昨日のテーマである「人事評価制度策定後の管理が非常に重要」のとおり、ほったらかしではいけません。
人材が最高の評価を獲得できるように管理しなくてはなりません。
「ハイ!みなさんへのハードルを設定しましたからこのハードルを越えられるように頑張ってくださいね」
では、ダメなのです。
これでハードルを越えられる人材は、全体の10%なのです。
残りの80%は、ハードルを越えられるよう(最高評価を獲得できるよう)管理してあげなくてはなりません。(下位10%の人材は、それさえ無理?)
これらの施策により、人手不足の一番大きな原因である「4:人材の能力・力量を伸ばせない」を是正することが可能です。
良いですか!
順番を間違えないでくださいね。
まずは、この「4:人材の能力・力量を伸ばせない」の是正が最初なのです。
安易に「1:応募が無い」の対策に走らないでください。
この「4:人材の能力・力量を伸ばせない」を是正できれば、「3:離職が多い」をも是正が可能なのです。ただ、更に前述の「内的報酬」を充実させることにより離職率を大幅に下げることが可能なのです。
ただ、これで安心はできません。
すべてのことに原因がありますね。
離職率が高い組織は、なぜ、離職率が高いのでしょうか?
必ず原因があります。
その原因を取り除かないことには、人材をいくら採用してもザルに水を汲んでいるようなもので非常にムダなのです。
カンタンすぎる人事評価制度の策定、導入、運用及び管理で人材の能力・力量を伸ばすことは、離職率を低くするための大きな要因ではありますが、すべてではないことを認識してください。
あなたの会社では、退職する職員に対して退職理由を訊いていますか?
いや、上辺だけの質問ではなく、心底の質問です。
退職者(退職予定者)からすると、好き好んで退職理由など教えてくれないのかもしれませんが、訊きだす方法はいくらでも存在するのです。
ぜひ、工夫して真の退職理由を訊いてみてください。
その退職理由が、あなたの会社における離職率の高さのビンゴ! かもしれませんから。
他にも退職者(退職予定者)だけでなく、既存の人材に対しても人材が退職してしまう理由を訊くべきです。
これは、匿名でも構いません。
匿名で集まってきた退職理由を社長自身が読んでいると、腹が立ってくるかもしれませんが、これこそ、離職率を下げる宝の山であり、人事評価制度(人事考課)のネタなのです。
この情報の収集は、目安箱みたいなものでも構いませんし、自社のサイト上に投稿ページを設置することも意外にカンタンなのです。
次に「2:応募者から適切な人選ができない」の対策を考えてみましょう。
まぁ、これは非常にカンタンですね。
100%ではないですが、応募者の中から優良人材を選定する施策はたくさんあります。
ただ、そのためには、二つの条件があります。
・溺れる者は藁をもつかまないこと
・応募者全員不採用にする勇気を持つこと
人手不足の昨今、この二つの条件を採用するのには、無理があると仰る方もいらっしゃると思いますが、不良人材を雇用してしまい、人材が採用できないことの何倍も大変な思いをすることになる可能性が有るのです。
だからこそ、人選は慎重に行うべきです。
また、不良人材は、企業を渡り歩く傾向があるのでそのことからも人選は慎重に行うべきなのです。
人選の方法は、様々なテクニックがありますが、これはいずれまた。
今回は、ここまでにしましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。
カンタンすぎる人事評価制度 開発者
あおいコンサルタント株式会社 山本昌幸