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カンタンすぎる人事評価制度 気ままブログ37回
当ブログでもたくさん紹介しましたが、「カンタンすぎる人事評価制度セミナー」は、前回までの(名古屋:12月12日)とは、かなり構成を変更しました。
変更箇所を考える過程で私自身の何者か? と自問自答したところ「原因追及コンサルタント」というのが浮かんだのです。
20年以上、主任審査員としてマネジメントシステム審査、コンサルタントとしてマネジメントシステムの指導を実施してきました。
マネジメントシステムとして真っ先に頭に思い浮かぶのはPDCAですが、実は、問題発生の原因追及についてもマネジメントシステムでは非常に重要なのです。
ですから、わたしは、マネジメントシステムコンサルであると同時に原因追及の専門家であり原因追及コンサルタントなのです。
おかげで
この「真の原因はナニか?」という考え方が染み付いてしまい、何かにつけて、その原因はナニか?と考えてしまう、少々理屈っぽい考え方が身に付いてしまいました。
ただ、元来、非常にアバウトな性格なので丁度良いのかもしれません。
では、原因追及の話に戻します。
すべてのことに根拠があり、すべてのことに原因があります。
このことは、人事評価制度セミナーに限らず私が講師を務めるセミナーで最初に伝えることが多いフレーズです。
すべての問題に原因があります。
あなたの会社の問題を解決するためには、まず、最初に、あなたの会社で起こっている問題の原因を追及しなくてはなりません。
その問題と追及・特定してこそ、問題解決が可能となるのです。
しかし、多くの企業は、問題を解決する場合、真の原因を追究しておりません。
いや、「原因はこんなものかな?」と多少のあたりはつけているのですが、あくまでそれは、あたりを付けているだけで、真の原因の特定ではない可能性が非常に高いのです。
病気はヒトにとっての問題ですね。
その問題であるヒトの病気の原因が間違っていれば、その治療は無意味になってしまいます。
例えば頭痛。
頭痛の原因はナニなのか?
三半規管に問題があるのか?
視力からきているのか?
風邪なのか?(風邪という病気はないですが)
肩こりなのか?
脳に血栓が出来ているのか?
頭痛の真の原因として脳に血栓が出来ているにもかかわらず、風邪薬の服用や肩こり緩和のためのシップ貼付などを施しても頭痛は改善されませんね。
ですから、真の原因と追究・特定することが非常に重要なのです。
人事評価制度(人事考課)・人事制度についてもなぜ、必要と思ったのですか?
人事評価制度(人事考課)・人事制度が必要、若しくは、既存の人事評価制度(人事考課)・人事制度の改定が必要と思った根拠は何でしょうか?
この場合、根拠とは原因です。
人事評価制度(人事考課)・人事制度を新規導入や改定が必要と感じた原因はナニなのか?
しかし、その追及・特定した原因は正しいのでしょうか?
私は、マネジメントシステム審査の場で不良発生や顧客クレーム発生についても原因追及・特定を記した文書を膨大に確認してきましたが非製造業の場合、この原因特定は非常に甘いというか、お門違いが多いのです。
先ほどの頭痛の例の通り、問題の原因特定を誤ると全くムダな活動を施すことになります。
原因特定が非常に甘い・浅い例としては、
・周知徹底不足
・教育不足
が代表的です。
これらの原因は間違いとまでとは行きませんが、非常に原因特定が甘いし、浅いですね。
なぜ、周知徹底不足なのか?
なぜ、教育不足なのか?
この辺のことは人事評価制度(人事考課)とも関連があります。
また、非常に笑えるというかバカバカしいとも思える原因追及として「うっかりミス」に遭遇したことも数回あります。
これを原因としている場合、バカバカしいを通り越して、呆れてしまいます。
話を戻しましょう。
人事評価制度(人事考課)・人事制度を導入、改定しようとした原因は何なのか?
例えば、「自分が何を基準に評価されているのかわからない」という若手の有能な社員から寄せられた意見を聴いた社長が「自社にも人事評価制度が必要!」と思い立ったのであれば、
その若手有能社員はなぜ、「自分が何を基準に評価されているのかわからない」と思ったのでしょうか?
この原因を明確にせず、人事評価制度(人事考課)の策定に飛びつくことは止めてください。
あなたは、人事評価制度(人事考課)を導入したいのではなく、社内で起きてる何らかの問題を解決するための手段として人事評価制度(人事考課)を活用したいのですよね。
であれば、社内で起きている問題の真の原因を明確にしてください。
そして、その原因と取り除く手段として人事評価制度(人事考課)を活用すればよいのです。
その原因を取り除くための評価項目(要素)と評価基準を人事評価制度に盛り込めばよいのです。
原因追及コンサルタントが開発した「カンタンすぎる人事評価制度」。
いろいろ活用できます。
今回は、ここまでにしましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。
カンタンすぎる人事評価制度 開発者
あおいコンサルタント株式会社 山本昌幸