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今回は、経営について考えてみる です。
「カンタンすぎる人事評価制度」の導入コンサルの場合いつも、社長に「3年後の自社のあるべき姿はナニですか?」と尋ね、その回答からあるべき人材像を導き出していますが、では、私自身どう考えているのか? です。
私自身、個人事業と法人2つの計3つの組織を経営しているのですが、3年後のあるべき姿をどの程度、明確にしているのか?
もちろん、経営戦略も経営計画もありますが、「カンタンすぎる人事評価制度」で社長に明確な回答を迫らせ、喧々諤々して決定していくプロセスを自社の場合、経ているのか?
そこで、近々に自社・自組織の3年後のあるべき姿を今以上、一層明確にしてみたいと思います。
それと、ちゃんと経営していこうと思っています。
「えっ?今までちゃんと経営してこなかったのですか?」
と突っ込まれそうですが、
正直、科学的に経営してきたわけではありません。
起業して数年は、顧客獲得も大変な苦労をしましたが、ここ十数年は、おかげさまで
・お客様がお客様を紹介してくれる
・お客様の方から当社を見つけ出してくれる
などの有難い効果があります。
もちろん、地道な営業活動も継続はしておりますが、やはり、前述の二つのプロセスによる顧客獲得が多いのが現状です。
また、現在までに商業出版著作も8冊ありますので、そちらの拙著を読まれた方からご連絡いただくこともしばしばあり、顧客獲得に繋がっております。
少々マーケティングの話になってしまいましたがマーケティングというか、顧客獲得チャネルを複数持っていることは非常に重要だと思うのです。
で、経営の話に戻しましょう。
ここ数年は、経営者の悩みとして
・人材のこと:60%
・お金のこと:30%
・その他:10%
となっているようですね。
以前は、「人材のこと」と「お金のこと」の割合は逆転していたのですが、ここ数年は、経営者の悩みはダントツで「人材のこと」なのです。
では、当社の人材はどうなのでしょうか?
当社の人材と言っても8名の小規模組織ですが。
私自身、開業して、2019年12月で満29年であり、翌年から人材を雇用していき、数年後には10名体制になりましたのでここ25年くらいは、8名~12名体制で経営しております。
現在、この25年の中で一番、人材に恵まれております。
現在、私以外の人材は女性なので、女性特有の難しい職場を想像されるかもしれませんが、そのような難しさは全くなく、非常にうまくいっていると思っております。
それには根拠があり、当社の人材は、人材同士が過度に仲良くないのです。
もちろん、仲が悪い訳ではないのですが、人材同士がプライベートで出かけたりすることは稀であり、これが却って組織の雰囲気を一定に保っていると思うのです。
人材同士が非常に仲良いことは悪くはないのですが、仲良しと険悪は紙一重であり表裏一体ですから人材同士が非常に仲良しの場合は、何かの出来事をきっかけに険悪な関係になるリスクがあるのです。
これこそ「機会」と「リスク」の関係と言えます。
であれば、最初から過度に人材同士接点を持たないことが「リスク」の減少と言えます。
仲の良い企業の方から視ると「ずいぶんと殺伐とした組織ですね」と思われるかもせれませんが、そのようなことは絶対にありません。
仕事上はお互いを思いやりますし助け合っています。
そもそも、会社の人間同士が仲良しなのは日本特有のことであると理解すべきです。
以前、道路交通安全マネジメントシステムや働き方の調査で北欧に4回ほど調査訪問したのですが、北欧を始めヨーロッパでは、仕事仲間と仲良しというよりは地域の方・近所の方と仲良しなのだそうです。
食事や飲みに行く相手は、会社の同僚ではなく、地域・近所の方が多いそうです。
ですから、あまり飲酒運転などは必然的に発生しないとのこと。
職場のコミュニケーションは非常に重要だと思いますがそれは、あくまで業務処理するうえでのコミュニケーションでありプライベートで過度に仲良しになることではないでしょう。
いいですか!
会社は、仕事をする場所なのです。
もちろん、会社は帰る場所でもあり、ヤル気を高める場でもあることは承知しています。
ただ、遊び友達を探す場所ではないですし、結婚相手を探す場所でもないのです。
そこを誤解してしまうと本末転倒になってしまうのです。
人事評価制度(人事考課)においても、その辺のことを評価に取り入れる必要があるのです。
経営ついて考えてみる と冒頭で書きながら結局、人材のことになってしまい、恐縮ですが、人材の悩みは、社長にとって60%を占める経営上の悩みですからまんざら、話がそれたことにもならないと思います。
当社のように人材同士が過度に仲良くない組織・・・。
非常に管理しやすいですよ。
いや、管理しなくても各自が自ら考え行動してくれているので非常に感謝しております。
ただ、みな結構、気難しいので(笑)多少扱いにくいところがありますが、それも長所だと思っています