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前回は、「カンタンすぎる人事評価制度」の策定は、社長じゃなきゃダメなんです。をテーマにしました。
「社長じゃなきゃダメなんです」は、カンタンすぎる人事評価制度の策定だけではなく企業の改善や改革を施すことすべてに当てはまります。
今回は、なぜ、社長じゃなきゃダメなのか? について説明します。
カンタンすぎる人事評価制度策定の場で私が感じたことを説明していきます。
人事評価制度(人事考課)・・・文言のイメージが相変わらず、悪い場合があります。
人事評価というと
・従業員を序列付する
・給与の差をつける
など、なんとなく、自分が裁かれるイメージですね。
本来、ヒトは、自己評価が高いひとが7,8割なのですが、なぜか、人事評価制度(人事考課)と聴くと自分の自己評価を下げてしまい、
低評価を下され、
・給与が下げられる
・悪い評価を下される
などのネガティブなイメージを持ってしまいます。
いや、自己評価は相変わらず7,8割のヒトは、高いのですが、人事評価制度(人事考課)自体に信頼がなく自分への正当な評価が行われないと感じているのでしょう。
そこで、「カンタンすぎる人事評価制度」です。
「カンタンすぎる人事評価制度」は、予め、
・評価項目(評価要素)
・評価基準(ナニが出来たら高評価を獲得できるのか)
を明確にしたうえで、公表してしまいますので非常に公平な仕組みなのですが、名称に「人事評価」と入っているため、人材から視るとどうしてもネガティブな印象を持たれてしまうのでしょう。
ですから、「カンタンすぎる人事評価制度」を社内に公表する場合は、「カンタンすぎる人材育成制度」としましょう。
前振りが長くなりましたが、なぜ、カンタンすぎる人事評価制度策定は、社長でなくちゃダメなのかを具体的事例で説明しましょう。
社長以外の人材は、人事評価制度(人事考課)と聴くと前述のようにネガティブな印象を持ってしまい、
・評価する側:社長
・評価される側:他の経営層、従業員
という、構図になってしまいます。
悲しいことというか、非常に嘆かわしいこととして、なぜ、社長以外の経営層である、専務、常務、他の取締役、部長などが、「評価される側」に回ってしまうのか!
従業員を擁護する立場というと聞こえは良いのですが、自分自身も評価される側として自分の保身に走ってしまった結果なのだと思います。
経営層が自分の保身に回る・・・。
社長にとって悲しい事実です。
でも、よく考えてみてください。
「カンタンすぎる人事評価制度」とは、人材を育成して、能力を発揮していただき、会社を良くしていくため、利益を向上させるための仕組みなのです。
その目的も理解できずに、保身に回ってしまうとすれば、非常に問題です。
もちろん、すべての専務、常務、他の取締役、部長が保身に回っているとは限りませんし、実際に会社の発展を願い、社長と同じ立場に考え、自分ごととして会社を良くしていく想いで
「カンタンすぎる人事評価制度」の策定を実施された専務、常務、他の取締役、部長等にもたくさん参加していただきました。
ただ、全員ではないのです。
いや、半数居ないのです(もっと少ないかな)。
で、社長に一つ提案ですが、「カンタンすぎる人事評価制度」を策定する際、参加された役員や管理職が、経営側、人材側のどちらの立場で策定しているのかをよくよく観察してみてください。
これは、一種のリトマス試験紙です。
「カンタンすぎる人事評価制度」を策定する際、経営側(使用者側)と人材側(労働者側)のどちらで参加されるのか。
このような書き方をすると「経営側(使用者側)と人材側(労働者側)」という考え自体が、問題なのでは? と言われそうですが、まさにその通りのなのです。
しかし、そのような考え方をせざる得なくなったのは社長以外の経営層・管理者層の「カンタンすぎる人事評価制度」策定の際の保身の態度なのです。
こう考えると社長は本当に孤独ですね。
私も小規模な組織を経営しておりますが、やはり、孤独です。
従業員が勝手な発言や、いい加減な態度をすることは、常態化している場合以外、いちいち、社長は腹を立てる必要はありませんが。
「なんで、こんなことわかってもらえないのだろう」と残念な気持ちになる社長が非常に多いのではないでしょうか。
その孤独な社長を理解し、助けるはずの経営層の経営者目線が欠落しているとしたら。
非常に残念ですね。
社内で起きる様々なことを「他人ごと」ではなく「自分ごと」として捉えられる人材を一人でも多く育成するツールとして「カンタンすぎる人事評価制度」を活用していただきたい。
孤独な社長と同じ「想い」に立ち、組織を盛り上げていく人材を育成していただきたい。
次回もこの続きで、「カンタンすぎる人事評価制度」の策定の場で社長以外の方が多々とる行動について説明しますね。