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今回も人事評価制度(人事考課)ではなく、関連のある人手不足対策の終盤です。
この人手不足対策の終盤戦で非常に大切なことをお伝えします。
「人材採用・人材定着はマーケティングと同じ」
人手不足対策はマーケティングに学んでください。
一般的にマーケティングとは顧客獲得のための手段ですね。
人材も顧客と位置付けてみてはいかがでしょうか?
ISOでは、顧客とはお金を支払っていただくヒトや組織だけではなくそのバックグランドに居る人や組織も含みます。
改定されたISO規格では利害関係者として、従業員を含めている組織も多々あります。
このような状況もあり、顧客の中に従業員も含めてみてはいかがでしょうか?
これは、決して、対顧客並みに従業員にサービスをしてくださいということではありません。
ただ、社長の経営上の悩みの一位がヒトのこと二位がお金のことだとすると、二位のお金のこととは資金繰りもありますが、売上のことも重要ですから売上=顧客 ということになりますので二位はお客様のことを含むのですね。
その二位より重要な一位のヒトのことについては、やはり、顧客並みに重要視すべきなのです。
では、顧客を獲得してファン客になっていただくためのステップを視てみましょう
ステップ1:見込み客
ステップ2:既存客
ステップ3:リピート客
ステップ4:ファン客
では、人材ついてはどうなのでしょうか?
ステップ1:人材の採用
ステップ2:人材の定着化
ステップ3:人材の徹底活用
ステップ4:人材自身のモチベーションアップ
対比してみますと
顧客 / 人材
ステップ1:見込み客/人材の採用
ステップ2:既存客/人材の定着化
ステップ3:リピート客/人材の徹底活用
ステップ4:ファン客/人材自身のモチベーションアップ
いかがでしょうか?
人事評価制度(人事考課)では、ステップ1の人材採用時点から必要なのですが、注意しなくてはならないことは、人材採用時点では、顧客に例えると単に見込み客の状態であることです。
ですから、入社してもらっただけで安心できないのです。
入社してきた人材の能力をいかに向上させ、結果、定着させていかなくてはならないのです。
もちろん、定着だけでも不十分です。
定着だけでは、活躍してもらっているとは言い難い状態もありますから。
あなたの会社では、見込み客から既存客へ、既存客からリピート客へ、リピート客からフアン客へステップアップしていただくとき、どのような仕掛けがありますか?
「自然にステップアップしていきます」
素晴らしい!
そんな会社もあるのですね。
確かに少数ですがあると思います。
でも、よくよく考えてみてください。
あなたは意識していないのですが、実は、顧客のステップアップの仕掛けが存在しているのではありませんか?
例えば、既存客からリピート客になっていただく場合、小売店や物販の場合、既存客のダイレクトメールや定期購買商品の設定、ブランドスイッチを起こさせない担当者の努力など必ず、仕掛けがあるはずです。
では、人材の場合です。
人材が採用時点から定着人材へ、定着人材から徹底活用できる人材へ、徹底活用できる人材からモチベーションを高く持って自ら行動する人材へステップアップしてもらうのにはどうすればよいのでしょうか?
自然に知らないうちにステップアップしてしまう優秀な人材が存在することも理解できます。
しかし、そのような人材は10%ですからそれに期待することはできません。
適正な人材の採用については人手不足のパターンの
「1 求人難型」と「2 採用不完全型」で説明しました。
要は、適正な人材を採用できたとしてどのように定着を図ればよいのかです。
ここ最近のテーマも「4 人材伸びない型」に対して人材を定着させるための仕掛けが必要なので今回のテーマと同じなわけです。
人材定着にどのようなことが必要なのかを検討する前に、「なぜ、人材が定着しないのか?」の原因を明確にする必要があります。
このことは、「3 従業員退職型」のなぜ、人材が退職してしまうのかについて、以前説明した事例を再掲してみましょう。
・セクハラ・パワハラの横行
・変に権力を持っているトンデモナイ人罪の存在
・飲み会への参加要求
・組織内の法令違反・不正の常態化
・膨大な反省文の提出要求
・長時間労働
・支払われるはずの賃金が未払い
・休日が少ない
・耳触りの良い活動を即取り入れ、頓挫させるお気楽な社長・役員の存在
・しがみつき社員やしがみつき役員の存在
・昭和体質の企業
・幹部社員、役員の○○の着服
などなど。
このようなことが横行している企業では人材の定着化は果たせないでしょう。
いや、失礼、まともな人材の定着化は果たせないでしょう。
人材の定着化には、以上の状態を脱することが一番の特効薬ですが、それは、悪い状態は普通になっただけですね。
更に丁度良い機会として、改善しなくてはなりません。
そんなときは、人事評価制度(人事考課)のなかでも「カンタンすぎる人事評価制度」が非常に有益と思います。