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前回は、「人事評価制度(人事考課)は作ってオシマイ?」について説明しました。
今回は、その続きともいえる「その人事評価制度、パッと視て理解できますか?」について説明しましょう。
私は、現在でも年に50社ほどの人事評価制度を確認します。
私も人事制度指導歴が25年を超えていますので正直、その人事制度や人事評価制度(人事考課)を視た瞬間にどのようなモノかは理解できるのですが、その私の「眼」をもってしても「よくわからん」という人事評価制度(人事考課)に遭遇することが多いのです。
で、その人事評価制度(人事考課)をよくよく確認するのですが、それでもあまりピンとこない。
うーん、私が知識不足なのか???
いや、そのようには思いたくない。
では、今までの25年超の経験は何だったのか?
それも、一般のコンサルのように自分のパッケージされた一種類の人事評価制度(人事考課)を企業に導入させたのではなくその企業に適した人事評価制度(人事考課)を企業の数だけ種類として導入してきたのであらゆる、人事評価制度(人事考課)を理解しているハズ。
うん!
やはり、専門家の「眼」を以てしても理解がしにくい非常にわかりにくい人事評価制度(人事考課)が多いということなのです。
専門家すら理解しにくい人事評価制度(人事考課)ですから、企業の方が理解して、運用して、役立てるのは至難の業でしょう。
悲しいことに一般的な人事評価制度(人事考課)は、そのような状態なのです。
ですから、自社の人事評価制度(人事考課)であっても運用は至難の業で、自社の人事評価制度(人事考課)を理解している担当者はその企業に一人いるか居ないかなのです。
仮に、一人、自社の人事評価制度(人事考課)を理解している担当者が存在していても常に、人事評価制度(人事考課)に触れているわけではないので忘れ去ってしまうのです。
しかも、一般的な人事評価制度(人事考課)は、年に1回か2回活用することが多いので尚更、忘れてしまうのです。
あなたの会社でも社会保険の算定基礎届や労働保険の申告を自社で処理している場合、年に1回の手続きなので、忘れてしまいますよね?
それと一緒です。
社会保険の算定基礎届や労働保険の申告は、人事評価制度(人事考課)よりもカンタンなのですが、年に1回の手続きだと忘れてしまうのです。
一般の人事評価制度(人事考課)のように運用しにくい、わかりにくい制度であれば、なおさらですね。
なぜ、一般的な人事評価制度(人事考課)は、複雑なのでしょうか?
もちろん、簡素化した制度もできるとは思いますが、ヒトは(特に専門家と呼ばれる人種は)、自分の得意分野をやたら複雑に表現したがるのですよね。
高度なことをやっているかのように。
でも、その高度なことを易しく、簡単に説明でき、一般の方が運用できるような仕組みにすることが真の専門家ではないでしょうか?
もう一度、書きます。
真の専門家とは、難しい高度なことを易しく・カンタンに説明でき、一般の方がラクに運用できる仕組みとして提供することではないでしょうか?