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前回は、人事評価制度(人事考課)を策定するうえで「メソッドに溺れるな!」を説明しました。
今回は、「面接されているのは求職者だけではない!」です。
私が独立したのは1990年12月。
数か月後に職員を雇用して、今まで、延べ50名ほどを雇用してきました。
この50名の中には、25年以上勤務してくれている人材も複数居り、一か月で辞めてしまった人材もいます。
いままで、人材難で困ったことは数回あるのですが、応募者数で困ったことはありません。
なぜなら、一度募集すると一番少ない時でも10名、多いときは100名近くの応募があるからです。
ただ、応募者数が10名でも、100名でも、当方にとって、「この方に勤務して欲しい!」と思える人材は、1、2名なのです。
そうなんです。
応募者数という分母は大きく異なっても採用対象となる分子は同じなのです。
今まで、一人採用するにあたり、平均20名ほど面接してきました。
ですから、自社の人材採用だけで1000名以上の面接をこなしてきました。
顧客企業に頼まれて面接した回数を数えると膨大な面接数となります。
そんな、面接の達人としてお話ししたいと思います。
今回のタイトルにあるように「面接されているのは求職者だけではない!」についてです。
私の顧客や関与先で人材募集にあたり、採用側が今までほとんど、面接などしたことない方の場合、なんとなく、「面接してあげる」的な、印象をお持ちなので、そこで、私から、面接するにあたり、最初に助言することが、前述の「面接されているのは求職者だけではない!」です。
求職者側も
・どんな会社かな?
・どんな雰囲気かな?
・どんな面接官かな?
・どんなビルかな?
・トイレはきれいかな?
・働いている人はどんな人なのかな?
・事務所はきれいかな?
などなど。
そして、一番重要なのは、面接している面接官の態度を求職者は、よーく観察しています。
ヒトというものは、悲しいもので、年齢を重ねれば、重ねるほど、胡散臭い人は胡散臭いオーラが漂うのです。
そのオーラは老若男女に伝わってしまいます。
ですから、面接官が胡散臭い場合、求職者から「この人胡散臭い・・・この会社胡散臭い」と思われることは当然なのです。
また、求職者は、自分に重ねて、その会社を観察します。
例えば、広いフロアで、20人~30人くらいが仕事している場合、来客があった途端に全員が起立して「いらっしゃいませ!」。
私は、これが大の苦手で、されたくありません。
実は、私以外も同意見の方が多いのです。
ただ、このようなことをされるとお世辞として「皆さん礼儀正しいのですね」と褒めてしまうのでその会社の社長は、ますます、高く昇って顧客自己満足に邁進してしまいます。
このような会社に面接に来た求職者は「私は、こんなあいさつ、やりたくないなぁ」と思ってしまうのです。
もちろん、このような挨拶を清々しいと本気で思っている方もいらっしゃることは否定しません。
とにかく、面接されているのは求職者だけではなく、面接官、会社、その他の社員の行動等も全て面接されていることをご理解くださいね。