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前回号では、「また、ダマされるバカ社長」について説明しました。
今回から、「カンタンすぎる人事評価制度!」の策定方法に入りましょう。
今回は、・自社の品質 とは? です。
あなたは、「自社の品質」と聞いてピンときますでしょうか?
実はこの質問、私が今でも年50回ほど担当している(累計は1000回以上)マネジメントシステム審査で経営トップ(通常は社長)に必ず、質問する事項です。
マネジメントシステム審査の場で経営トップへのインタビューで「御社の品質は何ですか?」と。
この質問に対して約半数の社長は即答できますが、残りの約半数の社長は質問の意味が解らず、ポカーン とし顔をされます。
そのような場合、私は、「あなたの会社はナニを提供してお金をいただいているのですか?」と、訊き方を変えてみます。
そうすると、質問の意図が理解され回答をいただけるのです。
では、あなたへ質問。
「あなたの会社の品質は何ですか?」
一般的な工務店の場合は、
・新築の家を建設して代金をいただいています。
という回答でしょうか。
もう少し掘り下げて考えてみましょうか。
・家族が幸せに快適に暮らせる家を提供しています。
良くなってきましたね。
では、「家族が快適に暮らせる」の「快適」とは、具体的にどのようなことなのでしょうか?
それについて「と、言うことは?」をこれでもか! というくらい繰り返し・何回も掘り下げて突き詰めていくのです。
そして、最終的に
・顧客から視た自社の存在価値は?
・社会から視た自社の存在価値は?
・自社が提供している価値とは?
・自社が他社より抜きんでていることは?
などを明確にするのです。
これは、かなり昔に流行ったCI(Corporate Identity:コーポレート・アイデンティティー)の手法です。
私自身、コンサルとしてのCI指導を23年ほど前を最後に受託して以来、CIコンサルは受託しておりませんが、まさか、人事評価制度の策定でCIの知識が役に立つと思いませんでした。
この作業は脳みそを使いまくるので疲れますが、非常に心地よい疲れであると体験した社長さんは口をそろえられます。
今回はここまでにしましょう。
次回は、この続きで、「自社の品質」から評価項目策定についてです。