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今回は、なぜ、多面評価は不要なのか?を説明します。
多面評価とは上司だけが部下の評価をせず、被評価者(評価される人)を上司だけではなく、部下や同僚からも評価されることです。
なぜ、多面評価が不要なのか?
理由1:
本来、評価は上司が責任もって評価すべきである。
部下を適切にマネジメントできている上司であれば部下の行動や能力も把握できるので評価することに戸惑いはないハズです。
戸惑いや罪悪感があるのは、前回のメルマガで説明したように、明確な評価基準がないからです。
明確な評価基準を予め評価される側の部下に伝えておけば機械的に評価するだけなのです。
ですから、多面評価が必要と言うことは
・上司が部下の評価という義務を怠っている
・明確な評価基準が存在しない
と言うことです。
なぜ、多面評価が不要なのか?
理由2:部下からの人気投票になり得るから
「理由1」を理解していただければ多面評価が不要であることの理由としては十分ですが、部下からの評価ほど無意味なものはありません。
上司が部下からの評価を気にして日常業務に励むなんて如何に無意味なことか。
上司として部下に嫌われたとしても会社にとって、嫌われる部下にとって必要なことが多いのです。
あなたの会社にとって、
・厳しいお客様
・優しいお客様
の両方が存在すると思いますが、厳しいお客様の存在こそ、あなたの会社を向上させることが出来るのです!
もちろん、単に意地悪な担当者が居る顧客企業では困りますが通常は、顧客からの厳しい要求に応えることでその企業の存在価値が向上するのです。
ですから、部下に人気のある上司になる必要はありません。
ただ、例外もあり、非常に眼力がすぐれた部下がたくさんいる組織やごますりの社風が無い組織風土の企業では部下からの評価も役立つこともあります。
あと、部下からの評価の必要性を説く理由として評価対象の不正や問題を具申するために必要とする場合もありますが、これは、評価制度で行うべきではなく
・風通しの良い組織風土
・コンプライアンス重視の組織風土
を構築すべきです。
あと、同僚からの評価は論外で理由を述べる必要もないですね。
なぜ、「カンタンすぎる人事評価制度」では、多面評価が不要なのか?
理由3:そもそも多面評価の必要がない
多面評価が必要な理由として
評価基準が不明確なため
評価のブレやエラーを修正するために
多数の人が評価するのですね。
しかし、「カンタンすぎる人事評価制度」では、評価基準が明確なため小学生でも評価可能なのです。
このように評価基準が明確で評価に迷わないのであれば多面評価は不要なのです。
今日はここまでにします。