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人事制度で従業員さんの「幸せ」を実現しましょう
社員が幸せになる「人事制度」は、存在するのでしょうか?
私たちは、
人事制度=人事評価制度、職能資格等級制度、力量到達制度、賃金制度
と定義しています。
では、タイトルの
中小企業の社員が幸せになる
人事評価制度、職能資格等級制度、力量到達制度、賃金制度は
存在するのでしょうか?
「ハイ」
存在します。
私たちは、そもそも、そのような人事制度を提供しています。
そもそも、中小企業における人事評価制度は、
社員のためにあるのです。
中小企業における人事評価制度は、社員を幸せにする仕組みであるべきです。
大企業における人事評価制度は、
社員を競わせ、切磋琢磨させ、
組織を成長させるためのツールです。
だからこそ、大企業における人事評価制度は、
社員を順位付けし
社員を減点主義で評価してしまうのです。
その結果、
私の大嫌いな馬鹿げたフレーズを宣う社員が増えるのです。
そのフレーズとは、
「前例がない」。
大企業であっても先進的な経営トップの下に活動している社員は、
「前例がない」などと、馬鹿げたフレーズを発しないのは素晴らしいことです。
翻って中小企業は、
前例がないことに取り組んでいかなくてはならないのです。
・前例がない製品
・前例がないサービス
・前例がない仕組みの構築
素敵ですね!
大企業の人事評価制度は、
人材のミスや失敗を減点し、
他者を蹴落とすこともアリなのです。
でも考えてみてください。
中小企業で、
人材のミスを過大に咎めたり、
他者を蹴落とす行動を賞賛したりすることは
組織の崩壊につながります。
では、中小企業の人事評価制度は、どうあるべきなのか?
中小企業の人事評価制度は、社員を幸せにするためにあるのです。
少々表現が抽象的でしょうか?
社員が幸せになるとは、どのようなことなのか?
昨今、ワークライフバランスが叫ばれていますが、
多くの人が誤解しています。
ワークライフバランスとは、
ライフ(プライベート)に重点を置き、充実させることではなく、
ワーク(仕事)とライフ(プライベート)の両方をバランスよく
充実させることなのです。
しかし、人生において、
数年前までは、40年ほど、
最近では、50年ほど
ワーク(仕事)の方が、
ライフ(プライベート)よりも、
費やす時間が多いことを考えると、
やはり、ライフ(プライベート)を充実させるためには、
ワーク(仕事)の充実が必要なのです。
そして、ワーク(仕事)を充実させるためのツールこそが
人事制度(人事評価制度、職能資格等級制度、力量到達制度、賃金制度)
なのです。
中小企業においては、その傾向が非常に強い。
ワーク(仕事)を充実させてこそ、
ライフ(プライベート)が充実するのです。
では、ワーク(仕事)を充実させるためにはどうするのか?
そのためには、
人材の力量が向上し(価値が向上し)、
勤務している組織でその力量・価値を発揮して
その組織にとって、
無くてはならない存在になることなのです。
また、人材の力量・価値が向上するということは、
その人材が転職したとしても
その人材の力量・価値を転職先企業に移行でき
転職先企業からも重宝がられる人材となるのです。
このブログをお読みの中小企業の社長さんにとって、
力量・価値を高めた人材が転職することなど
あまり考えたくないのかもしれませんが、
人材に転職されないためには、
自社が人材にとって、魅力ある組織であることが必要なのです。
そのためにも社員が幸せになる人事評価制度(人事制度)が必要なのです。
ワーク(仕事)が充実している人材は、
ライフ(プライベート)も充実することになり、
人材にとって非常にうれしいことなのです。
正に社員が幸せになるのです。
社員にとって、ワーク(仕事)を充実させるために必要なことは、
人材自身の力量向上であり、価値向上です。
この人材の力量向上・価値向上を実現できる
人事評価制度こそが、
社員が幸せになる人事制度・人事評価制度ということになります。
人材は、自らの力量が向上すると
組織内でできる仕事が増えますし、
他者から頼られます。
人は、他人から頼られることについて悪い気はしません。
稀に、他人から頼られることを「ヨシ」と思わない方がいることも否定しませんが。
自らの力量が向上すると、
組織の中での存在価値が高まるのです。
まさに「当社に居てもらわないと困る人材」となるのです。
このように
「当社に居てもらわないと困る人材」を育成するのが
社員を幸せにする人事評価制度なのです。
今回は、人事制度の中でも特に人事評価制度について、
説明しましたが、
社員を幸せにする人事制度とは、
何も人事評価制度に限ったことではありません。
・人材の価値を認めるための「職能資格等級制度」
・会社が人材に求める力量を設定し育成していく「力量到達制度」
・人材の価値・力量を賃金に反映させる「賃金制度」
なども、社員を幸せにする人事制度を構成する仕組みなのです。
次回は、これらの制度が、社員の幸せにどのように影響するのかを説明します。
あなたの会社でも、ぜひ、社員のために
これらの仕組みの構築・運営にチャレンジしませんか!
最後までお読みいただきありがとうございます。
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執筆者 山本昌幸プロフィール:
人事制度(人事評価制度、賃金制度)指導歴28年超の専門家、特定社会保険労務士。「人事制度(人事評価制度・賃金制度)セミナー・勉強会」の講師を180回以上務め、社長・経営層の延べ受講生1900名以上。
自らの約10名の従業員を雇用する組織の経営者。
商業出版書籍
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「今日作って明日から使う中小企業のためのカンタンすぎる人事評価制度」(中央経済社)
「従業員のための人事評価・社長のための人材育成」(同友館)
「人手不足脱却のための組織改革」(経営書院)
「『プロセスリストラ』を活用した真の残業削減・生産性向上・人材育成実践の手法」(日本法令)等