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今日は、新年度になって初めての日曜日です。
通常であれば、明日の月曜日から新入社員を迎えて本格稼働という企業・組織も多いはず。
もちろん、人事制度・人事評価制度(人事考課)も
ですが・・・
新年度だというのにこの状況。
感染者が増える一方です。
確かに私たちは二週間前の状況を視ていることになりますから今から二週間前はどうだったのか。
二週間前の三連休は東京も確か自粛要請は出ていなかったのでその煽りで感染者がここ数日増えていると思われます。
この状況だとあと数日は感染者が増加傾向であり、来週末ごろ(4月11日)くらいからは、外出自粛の効果が表れ、感染者が減少していくのではないでしょうか。
これは、あくまで楽観的な考えですが、そう願いたいものです。
今回、国や自治体として様々な対策を行っていますが、どのようなことを行っても、感染者が増えている状況を鑑みると批判されることになるのでしょう。
常に「たら・れば」を言えばキリが無いのでここで、「こうしておけばよかった」というよりこれからどうするのかを考えるべきなのかもしれません。
やみくもに騒ぎ立て、不安を煽るよりも個人個人が自覚をもって活動すべきだと思います。
人事評価制度(人事考課)においても、そのような人材が評価されるべきであり、起きてしまったことに対して、批判ばかりして、何も改善できない人材に対しては、低評価をつけざるを得ません。
実は、私もISO22301(事業継続マネジメントシステム)の指導をしており、指導ツールも自ら開発したものを保有しております。
ただ、正直、対象が自然災害を中心に策定したので今回の件で、ウイルス対策を強化すべきと思っています。
人事評価制度(人事考課)においてもこのウイルス対策への対応項目を入れるべきなのか?
これには、少々迷うところです。
なぜなら、ウイルス対策を必要とする事態が日常発生することではないからです。
日常の活動ではないことを人事評価制度(人事考課)の評価項目とすることが正しい判断なのか?
ただ、このような事業継続を柱としたウイルス対策について
・仕組みを構築できる
・知識を身につけた
などは、人事評価制度(人事考課)の評価項目として組み入れる余地があると思われます。
このように考えると人事評価制度(人事考課)の評価項目としては、今後起こりうる可能性のあるリスクを充分に洗い出し検討していくことが必要なのかもしれませんが、キリがないのも事実でしょう。
私が人事評価制度(人事考課)の指導を始めた27年ほど前には考えも及ばなかった評価項目を検討しなくてはならない事実にただでさえ、よくわからない、難しいイメージの人事評価制度を
敬遠したくなる企業の気持ちも良く理解できます。
私は、人事評価制度(人事考課)は、人材育成のためのツールであり、人材育成の先にあることは組織の目的達成であることに疑いの余地はないと思っています。
ただ、あまりにも評価対象とすべきことを広げすぎることにより逆に人事評価制度(人事考課)の焦点がぼやけてしまう可能性があります。
そこを十分に注意しつつ、だからこそ、人材育成を意識しつつ、明確な組織の目的を設定のうえ、人事評価制度(人事考課)を策定しなくてはならないのです。
なんとなく、人事評価制度(人事考課)が必要だからという理由で人事評価制度の策定に踏み切ることはお勧めできません。
「当社には、なぜ、人事評価制度が必要なのか?」「当社では、人事評価制度をどのように活用したいのか?」を明確にしてから人事評価制度(人事考課)の策定に取り組んでください。
人事評価制度(人事考課)は、万能ではありませんが、組織の問題を解決するために活用できるツールです。
新年度だというのに新型コロナウイルスの話題ばかりで実際に事業運営に支障をきたしている組織も多い状況で人事評価制度(人事考課)のことなど思いを巡らせない状況なのかもしれませんが、もし、仮に、そこまで経営状況がひっ迫していないのであればこの時期だからこそ、自社の人事評価制度は、ナニのために必要なのか?
自社の現状の人事評価制度は、人材育成が出来ているのか?
目的を達成するためのツールとして活用されているのか?
これらのことを冷静に判断すべきなのです。
確かに緊急事態ではありますが、ジタバタしても状況は改善されません。
そして、必ず到来する
・新型コロナウイルスの収束 若しくは、
・新型コロナウイルスワクチン開発・治療薬開発
の暁には、今まで以上に経済が活性化します。
それに備えておく必要があるのです。
その時に人事評価制度(人事考課)は、非常に役立つツールではないでしょうか。