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今日は、1月16日。
今日一日、マネジメントシステムの審査です。
そう!私の中で一番、気の重い仕事です。
なぜなら、非常に気を遣うからです。
ただ、今回お邪魔する企業さんは、非常に良い対応をしていただけるので助かります。
なぜ、気の重い仕事をしているのか?
これは、以前も説明いたしましたが、いろいろ学びになるからです。
人事評価制度(人事考課)を導入している企業も多いので、教育訓練の内容確認と合わせて人事評価制度(人事考課)についても確認することがあります。
また、教育訓練とは別に目標達成についての確認項目で人事評価制度との絡みも確認する場合があります。
とにかく、気の重い審査業務ではありますが、私にとって、というか、コンサルタントにとって知識の仕入れとなり、学びとなるので非常にありがたいのです。
ですから、コンサルティングにおける指導というアウトプットを行う場面がある限り、マネジメントシステム審査を続けていこうと思っております。
マネジメントシステム審査を開始して20年は優に超えましたが気が重いながらも続けてきたことにより様々な「お捻り」をいただきすべて、私の実となっています。
「カンタンすぎる人事評価制度」を開発できたのも様々な社長からのインタビューを20年超以上、審査を通じて実施してきたからです。
原因追及の大切さを理解できたことも「お捻り」の一つです。
要は、人事制度・人事評価制度(人事考課)コンサルタントとして幅が出来たのです。
これは非常にありがたい。
報酬を頂きながら、自己研鑽できるのですから。
また、マネジメントシステム審査を通じて「プロセス管理」の重要性を理解しました。
プロセスとは、活動、過程などの意味ですが、成果だけが重要ではなく、成果に至るプロセスが非常に大切であることも理解できました。
ですから、人事評価制度(人事考課)の評価項目においても
・成果評価項目
・プロセス評価項目
の両方とも必要であり、バランスを取ることが重要であることをセミナーでいつも説いております。
私は、成果主義賃金は否定しませんが、成果「だけ」で賃金や評価を決定することは全面的に反対です。
必ず、成果に至る「プロセス」を評価項目に加えなくてはならないのです。
たまたま売れた。
たまたま事故を起こさなかった。
たまたま高得点が取れた。
というのは、まぐれかもしれませんし、再現性が乏しいのです。
売るためにはどのような活動があるのか?
事故を起こさないためにはどのようなプロセスがあるのか?
高得点を取るためにはどうするのか?
これらを評価してこそ、再現性が有るのです。
「たまたま」では、ダメなのです。
「結果がすべて」という考え方もありますが、それは、結果を出すためのプロセスを実施・実行したうえでの「結果がすべて」という意味であり、けっして、プロセスをないがしろにすることではありません。
ただ、人事評価制度(人事考課)の場合、プロセス評価項目だけを評価対象としては問題ですね。
ちなみに成果を重点的に評価すると結果さえ良ければよいという偏った考え方になり、プロセスを重点的に評価すると「がんばり」を重視するというこれまた、偏った考え方になります。
ですから、成果評価項目 とプロセス評価項目 の両方が必要なのです。
「カンタンすぎる人事評価制度」では、両方の評価項目を策定します。
このように人事制度・人事評価制度(人事考課)を策定していくには、多岐にわたった知識が必要となります。
その中でも「プロセス管理の重要性」については、非常に重要です。
この「プロセス管理の重要性」を理解しないで、人事評価制度(人事考課)の評価項目を策定することは非常に危険だと思うのです。
ですから、人事評価制度(人事考課)を策定する場合、いや、既に運用している場合でも「プロセス管理の重要性」をぜひ、理解してください。
この「プロセス管理の重要性」は、人事評価制度(人事考課)に限らず、仕事をしていくうえで、企業運営をしていくうえでも重要なのですから。
マネジメントシステムの審査においても結果だけを捉えて審査対象とするのではなく、結果に至るプロセスが正しく遂行・管理されているのかを審査しなくてはなりません。
力量の低い審査員は、結果だけを捉えて審査してしまいます。
しかし、重要なことは、結果に至るプロセスなのです。
プロセスが適切であれば良い結果になることが通常考えられるのです。
だからこそ「プロセス管理の重要性」なのです。
そして、このプロセスについては、予めどのような活動をするのかを計画しておかなくてはなりません。
計画通りにプロセスを遂行することにより良い結果を得ることができるのです。
人事評価制度(人事考課)においても「プロセス管理の重要性」を認識されたうえで成果に至るプロセス評価項目を加えてください。