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やっと正月休みが終わったと思ったらまた三連休ですね。
私はもちろん仕事です。(まぁ、褒められたことではないですが)
今回は、以前、信頼できる片腕から言われたことがありますのでそれをテーマにしましょう。
人事評価制度(人事考課)にも非常に関連性が高いので。
「一人はみんなのために、みんなは一人のために」という趣旨のフレーズは、保険のことを表現していますね。
保険に加入している一人は、他の保険加入者のために保険料を納める。
保険に加入している多くの人々が支払った保険料を基に保険会社は、万一のことが発生した一人のために給付する。
これは、一般企業でもそうありたいです。
従業員は自分の成績にならずとも会社にとって良い方向に行くのであればその行動を取る。
会社やその他大勢の従業員は、一人の従業員の万一のことや失敗を組織としてサポートする。
人事評価制度(人事考課)においても、自分のことだけしか考えない人材よりも組織全体のことを考える人材に高評価を付与したいですね。
これは当たり前のことなのです。
実際、「カンタンすぎる人事評価制度」では、会社・社長にとって必要な人材像を明確にして評価項目と評価基準を策定してきますが、この、会社・社長にとって必要な人材像こそ、「自分のことだけでなく、組織全体のことを考えて行動できる人材」だと思います。
よく、社長から発せられる言葉に「経営者目線で考えられる人材」というのを耳にしますが、「経営者目線」よりも「組織全体のことを考えられる」の方が腹に落ちやすいのではないでしょうか。
では、実際に自分のことよりも組織全体のことを考えられる人材とはどのような人材なのでしょうか?
例えば、販売職の場合、その場で販売員が販売できなければ自分の成績にならない場合が多いのですが、お店全体のことを考えて、他の店舗を紹介するとか。(その場合の人事評価制度項目が既にある場合もありますが)
また、自分以外の人材がスムーズに作業できるように「手順書」「マニュアル」を策定することも自分以外のためですね。
以前のブログで(一昨日)、自分の仕事を囲い込んでしまい、他の人材に公表しない例を出しましたが、このような人材は、自分のことしか考えていない人材ですね。
製造業では、「次工程はお客様」という格言めいたものがあり例え組織内であっても、自分以外は、お客様と捉えて行動しましょうという考え方です。
この「次工程はお客様」精神を持ち、実行している人材には、人事評価制度(人事考課)で、高評価をつけてあげたいですね。
これはきれいごとなのかもしれませんが、今すぐに自分自身の得にならなくても廻り廻って、自分に戻ってくる社会でありたいものです。
このような人事評価制度(人事考課)でありたいものです。
逆に、褒められない行動をした場合にも廻り廻って自分がひどい目に遭うとか。
私は、成果主義賃金は否定しませんが成果だけ を賃金に反映するのは大反対です。
当然、成果だけを評価する人事評価制度(人事考課)もです。
成果だけではなく、成果に至るプロセスを評価すべきなのです。
成果に至るプロセスを評価する組織風土が出来上がれば「自分さえ良ければよい」という空気も蔓延しにくくなります。
なぜなら、プロセスは成果と違って「見えにくい」と思われがちだからでしょう。
私から言わせていただくとプロセスほどわかりやすいことはないと思えるのですが、「プロセス」という文言自体に馴染みが無い方にとっては理解しにくいようですね。
あなたの会社でも自分だけのことではなく、会社全体のこと他の人材のことを考えた場合、どのような評価項目と評価基準があるのかを考えてみてください。
人事評価制度(人事考課)の評価項目を様々な着眼点から二種類に分類しますと前述のことは、
・主に自分自身が得をする評価項目
・主に組織全体が得をする評価項目
となります。
評価項目を策定するうえで、この二種類の着眼点からバランス良い評価項目を策定していきましょう。
「カンタンすぎる人事評価制度」は、社長及びその部署の管理者で評価項目を決定することが多いのですが、一般的な人事評価制度(人事考課)の場合、社長は蚊帳の外で、プロジェクトチームで策定していくことになります。
それが問題なのです。
社長以外のプロジェクトチームで評価項目を策定していくと、自分たちにとって都合の良い評価項目を策定してしまうのです。
これは、何も悪気があってのことではないのですが、結果的に「○○を評価して欲しい」という、希望が入ってしまうのです。
「カンタンすぎる人事評価制度」においても、社長以外が評価項目、評価基準を創ろうとすると絶対に
・甘い評価基準
・自分たちが評価して欲しい項目
・高評価他取りやすい項目
などで固まってしまうのです。
ですから、人事評価制度(人事考課)の評価項目と評価基準は社長の厳しい目で視た評価項目と評価基準にすべきなのです。
「一人は組織全体のために」という評価項目が出来て、それが実現できれば、素敵な組織になると思いませんか?