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091回:求人募集は採用したい人材像を具体的にする

前回からは、人事評価制度については、ひとまず、お休みし「求人用の自社サイトの内容をどうするのか」についての中で「求人募集に対して:企業活動はされされている」について説明しました。

今回もその続きで、「求人募集は求める人材を具体的に表記する」について説明します。

人手不足対策のパターンは、四種類ありました、
パターン1:求人難型
パターン2:採用不完全型
パターン3:従業員退職型
パターン4:人材伸びない型

そのうちの最初の「パターン1:求人難型」に対応するためには、自社のホームページが必要であり、その内容の問題点を説明しています。

一般的な人材採用コンサルタントが「求める人材像を明確にしてください」と同じようですが、私が提唱するのは、求める人材像は、出来るだけ詳しく表記して、さらになぜ、その求める人材が必要なのか? という根拠を明確にしてホームページ(サイト)に表記すべきですね。

例えば、求める人材像として「明るく元気なヒト」では、あまり、求職者の心に留まりません。

では、どのように表記するのか?
例えば、「周りの人を明るい気持ちにでき、 仕事で落ち込むことがあっても 前向きにとらえられることができる方」とすべきです。

そして、なぜ、そのような人材を求めている根拠として、「なぜなら、当社は、お客様から感謝の言葉を伝えられることが圧倒的に多いのですが、月に1,2回は厳しいお客様からの一言を
頂戴することもあります。 そのようなときでも、感謝の言葉を伝えてくれた お客様に前向きで明るい笑顔を返してほしいですから」という感じでしょうか。

これは、人事評価制度(人事考課)の評価基準としても使えます。

もう一つ事例を挙げてみましょう。「経営者目線の方」とは、社長がよく口にする言うセリフですが、これでは、求職者(特に幹部候補の中途採用)に伝わりません。

この「経営者目線」という表現を「経営者と同じ立場に立って 新規事業のこと、既存事業の改善について、 新製品開発のこと、経費の削減について 一緒に考えていただける方」としてはいかがでしょうか。

この表現であれば、根拠は不要かもしれませんが、あえて根拠を付け加えるなら「社長は孤独なんです。いつも会社のこと、社員のことを 一生懸命考えています。その社長と全く同じとは言いませんが 半分くらいで良いので同じ目線で考えてもらえる 幹部社員が居てくれるだけで、社長はもっともっと 頑張って、組織を改善して、儲けることができるのです。 そして、儲けて、従業員さんに還元できるのです」

いかがでしょうか?
このように表記することにより、伝わる方には伝わると思います。

これも、「カンタンすぎる人事評価制度」では、「社長はどのような人材と一緒に仕事をしたいのか?」で明確にする内容ですね。

前述の例で、「経営者目線」について、例を出しましたので社長の片腕・右腕・ナンバー2・番頭さんの採用について考えてみましょう。

このような特別なポジションの人材を募集する場合は「今回の募集が如何に特別であるのか!」を十分に伝えないといけません。
・このような募集は初めてである
・今回採用が決まったら、十年くらい募集しない
・採用側が如何に本気であるのか
などを伝えてください。

一般の人材募集の際は、過剰な待遇・給与は不要と説明しましたが、社長の片腕・右腕・ナンバー2・番頭さんの採用の場合は、ある程度、特別な待遇は必要でしょう。

次に、なぜ、社長の片腕・右腕・ナンバー2・番頭さんの採用が必要なのかの根拠を明確にする必要があります。
そして、今回求める社長の片腕・右腕・ナンバー2・番頭さんは、「即戦力型」を募集するのか、「育成型」を募集するのかも明確にしてください。そして、その根拠も。

社長の仕事に対する考え方、経営理念もわかりやすく伝えてください。

そして、重要なことは、今回採用する社長の片腕・右腕・ナンバー2・番頭さんが、一年後、三年後、五年後、十年後に達成すべき成果や到達点を明確にしてあげてください。
これは、まさに人事評価制度(人事考課)で必要ですね。

ついでと言っては何ですが、新卒採用についても触れておきます。

新卒採用の場合、まずはエントリーを如何に増やすことができるのか?が重要ですよね。
そのエントリーを飛躍的に増やすための5つのPR手法は以下の通りです。
1 自社を理解できる具体的事例を説明する(学生に具体的なイメージを持たせる)
2 情報は小出しにする(自社のメリットや強みは一度に3個くらいまで)
3 ツールの目的を決める(HPの役割、メール・DMの役割、説明会の役割)
4 採用するうえでのライバル社と指標を別にする
5 自社の強みは完結明瞭に伝えること

新卒採用については、それだけで一冊の本になりますのでこれくらいにしておきますね。

人手不足の原因の一つ目である
「1 求人難型:そもそも求人募集に対して応募が無い」に対しては
既存従業員全員が採用担当者であることを理解してください。

重要なのでもう一回、書きます。

「既存従業員全員が採用担当者である」

このことを機能させるためには、
今後説明していく、人手不足の原因である
「3 従業員退職型:採用した従業員が辞めてしまう」
「4 人材伸びない型:採用した従業員の能力が向上せずに管理者が育成出来ない」
を是正しておかなくてはなりません。

既存従業員からすると、「従業員が簡単に辞めてしまう会社」や「従業員を伸ばせない会社」に自分の知り合いを紹介するわけありませんから。

そして、今回の最後にもう一つ重要なことを。

ある一定規模以上の企業は「人材採用責任者」と「人材定着責任者」を兼務させてください。

【参考情報】人事評価制度とは?

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