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前回からは、人事評価制度については、ひとまず、お休みし「人手不足の4つのパターン」について説明しました。
今回もその続きで、「求人用の自社サイトの内容をどうするのか」について説明します。
人手不足対策のパターンは、四種類ありました、
パターン1:求人難型
パターン2:採用不完全型
パターン3:従業員退職型
パターン4:人材伸びない型
そのうちの最初の「パターン1:求人難型」に対応するためには、自社のホームページが必要であり、その内容の問題点を前回説明しました。
それを受けて、では、いったいどのような内容にすべきかを考えてみましょう。
まず、内容の大前提は以下の通りです。
1 求人募集のためのサイトであること
2 どのような人材が欲しいのか明確にすること
3 社会から必要とされている会社・変わりが利かない会社であることを伝える
4 会社の三年後、五年後、十年後のあるべき姿を見せること
5 求職者が次のように思えること
・何とかこの会社の役に立ちたい!
・この会社の社員の仲間になりたい!
・一緒に成し遂げたい!
以上のようなサイトにすることが出来れば応募が増えることになるでしょう。
では、その対策ではなく、いったい、求職者は求人募集要項内容をどのように感じているのかを説明します。
以下、求人募集内容と求職者の本音
職種:事務職
求職者の本音:本当は現場仕事もさせられるのかな・
営業もさせられるのかな?
応募資格:四大卒
求職者の本音:四大卒でもできない人材はたくさんいるのに
大企業でもないこの企業が学歴という上辺だけで
判断するの?
年齢:50歳以下
求職者の本音:あれ?法令違反だ!
給与:当社規定による
求職者の本音:当社規定って・・・具体的には?
面接時に「給与規定」や既存社員の
給与明細を見せてくださいって言えないよな。
休日:年105日
求職者の本音:規定ではそうだろうけど実態は?
賞与:年2回
求職者の本音:何か月分支給?基本給が著しく低くない?
具体的にいくらもらえるの?
入社後どれくらいからもらえるの?
昇給:あり
求職者の本音:昇給月は?実績額は?
評価制度:あり
求職者の本音:どうせ、役に立たないあいまいな人事評価制度(人事考課)?
有給休暇:あり
求職者の本音:有給休暇はあって当然だけど、取得実績は?
福利厚生:社員旅行、リゾートホテル会員権
求職者の本音:社員旅行は強制参加?
リゾートホテルなんてほんとに利用できるの?
勤務時間:8:30-17:30
求職者の本音:残業時間の実態は?残業代は定額払い?
まさか、営業職の場合「みなし」じゃないですよね?
休憩時間はいつ?実際の出勤時間は?
注意:「交代制」の表記は胡散臭い
採用担当者:○○(社長と同性)
求職者の本音:社長自らが採用担当者(超零細企業?or熱心な社長)
同族会社?
まぁ、こんな感じでしょうか。
人事評価制度(人事考課)については、以前は、ノーマークだったのですが、最近では、特に新卒が人事評価制度(人事考課)の存在を気にするようです。
では、今回の最後に「待遇を良くすることにして効果はみられるのか?」(待遇を良くして応募は増えるのか?)について考えてみます。
もちろん、最低限の待遇は必要であり、優秀な人材を採用したいのであれば、お給料も多少の上乗せが必要です。
ただ、過度に高い給与は不要なのです。
待遇や給与を過度に良くしても、そこに集まる人材のほとんどは、それなりの人材です。
給与は少しだけ良くしてください。
給与よりも重要なことは、働いてほしいターゲットを明確にしたうえで、どの様な待遇が必要かを明示します。
例えば。働いてほしい人材が子育て中の人材の場合、保育園へのお迎えが必要なことから残業が無いことを表記してください。
そして、待遇開示も重要ですが、それ以上に重要なことは、
・この会社は世の中からどのように思われているのか?
・この会社は従業員からどのように思われているのか?
・この会社は法令遵守が出来ているのか?
(待遇面である、労働関連法令が守られているのか?)
・労働環境の実態は?
(パワハラ、セクハラ、残業、有給消化率、産休等)
・組織として機能しているのか?(誰かの理不尽な一言での意思決定はないか?)
・社長が傾倒していることに社員を強制していないか?
(社長が傾倒している自己啓発セミナー、宗教への強制参加)
など、自社のホームページは求職者にとっての不安を少しでも和らげる内容にすべきです。
他にも、
・高額給与:完全出来高制のハードな職種?
・実力主義:体育会系のバカげた風習?、まともな人事評価制度がない?
・幹部登用:社長の家来?
・高額賞与:業績によりゼロのときもある?
・充実した教育制度:意味のないセミナーへの強制参加?
などの猜疑心を払拭しておいてください。
今回も人事評価制度(人事考課)とは一線を画した内容でした。