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前回は、「女性の活躍を人事評価制度(人事考課)で後押しする」について説明しました。
今回は、「人事評価制度で活躍する女性を育成出来ないのか?」について考えてみましょう。
以前も書きましたが、悔しいですが、力仕事やとっさの判断力を要求される業務以外では、男性より女性の方が優秀だと思います。
仕事をする上で優秀な女性ですが、実は、次の3種類に分けられるのです。
種類1:自ら伸びていく女性人材
種類2:教育を施すことにより伸びている女性人材
種類3:下位10%のダメな女性人材
「種類1:自ら伸びていく女性人材」を組織内で十分に活用するための人事評価制度(人事考課)とは、彼女らの「足かせ」にならないような仕組みを創ることです。
「足かせ」はもちろん、「足を引っ張ること」も厳禁です。
また、彼女らが堂々と能力を発揮できる組織風土を人事評価制度(人事考課)で創ることなのです。
彼女らが活躍するための「足かせ」を排除し、堂々と発揮できる組織風土を人事評価制度(人事考課)で創ることが出来れば、もともと優秀な彼女たちですから放置したとしても伸びていくでしょう。
ただ、ここで注意したいのは、完全な放置は厳禁です。
「いつも、視ていますヨ」という印象を彼女らに与えるのです。
それを実現できるのが人事評価制度(人事考課)です。
人事評価制度(人事考課)は、策定して終わりではありません。
もちろん、一般的な人事評価制度(人事考課)は、「策定してオシマイ」というシロモノが多いのは承知していますが「カンタンすぎる人事評価制度」は、人材育成のツール・目的達成のためのツールですし、運用自体がものすごくカンタンなので、運用も楽々できるのです。
「カンタンすぎる人事評価制度」は、運用がラクでカンタンですから、誰でもが運用できて、成果も出やすいのです。
この運用過程の中で「あなたのことをいつも視てますよ」との印象を与える運用方法が必要なのです。
この「カンタンすぎる人事評価制度」の「いつも視てますよ!運用方法」については、また、別の機会に大々的に披露します!
手前味噌ですが、この「カンタンすぎる人材育成:いつも視てますよ!」は、人材育成の手法として絶大な効果が期待できます。
「種類2:教育を施すことにより伸びている女性人材」の能力を伸ばして、能力を発揮させる人事評価制度(人事考課)とは、まず、第一に、私がいつも提唱している「要求力量のハードルの設定」です。
カンタンすぎる人事評価制度若しくはカンタンすぎる人事制度において、会社が女性人材に対して要求する能力・力量・技量のハードルを設定することから始めます。
そして、そのハードルを越えるという「基準」も予め明確にします。
ここまで創るだけでも一般的な人事評価制度(人事考課)と大きな違いがあり、カンタンすぎる・・・の優れた点ですが、さらに、女性人材にハードルを超えさせるための運用として先述の
「カンタンすぎる人事評価制度」の「いつも視てますよ!運用方法」が非常に有益です。
最後に「種類3:下位10%のダメな女性人材」に対してはどうしようもありません。
えっ?「ずいぶんあっさりしていますね。それでも人事制度コンサルですか?」とお叱りを受けそうですが、私の持論として(あきれないでくださいね)、「人は他人を変えられない」があります。
要するに「コンサルタントは他人を変えられない」です。
もちろん「社長は社員を変えられない」です。
しかし、自分自身が変わろうと思えばいつでも変わることができるのです。
ただ、他人様から忠告されて変わる人材など、ごく一部であり、あまり期待できません。
ですから、「種類3:下位10%のダメな女性人材」は期待しないことです。
万一、「種類3:下位10%のダメな女性人材」の人材が良い人材に昇格した場合、次に必ず「種類3:下位10%のダメな女性人材」が出現するのです。
これは、「上位10%の人材」も同じなのです。
上位10%の優秀な人材が退職した場合、多くの組織では、代わりに他の人材が上位10%の人材に昇格します。