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前回は、「カンタンすぎる人事評価制度」の至らない点や不完全な部分を説明しました。
今回は、一般的な人事評価制度の問題点である「長い」「高い」「面倒くさい×2」に陥らないために「カンタンすぎる人事評価制度」をどのように開発したのか?
皆さんが使えばいいのか?を説明していきましょう。
一般的な人事評価制度の特徴として、
・「長い」:仕組みの策定に半年から1年半以上かかる
・「高い」:コンサル費用がウン百万円~一千万円超かかる
・「面倒くさい:その1」:策定するのがとても大変!、面倒くさい
・「面倒くさい:その2」:運用するのが面倒くさい、使いにくい
「カンタンすぎる人事評価制度」を開発する際、これらの一般的な人事評価制度の問題点を克服する人事評価制度でなくてはなりません。
そこで、開発にあたり、次のことを実現する制度を目指しました。
A 人事評価制度の策定期間が3カ月以内であること
B コンサル費用が不要なこと:0円 (自社のみで策定できること)
C 策定がカンタンなこと
D 運用がカンタンであること
E 人材が育成できること
F 設定した目的が達成できること
正直、かなり高いハードルですね。
で、一体どうなったのか?
「A 人事評価制度の策定期間が3カ月以内であること」については、ラクにクリアできました。
なにしろ、タッタ1日で策定できるのですから。他に職能資格等級や教育等を含めたフルバージョンであっても一カ月です。
「B コンサル費用が不要なこと:0円(自社のみで策定できること)」については、無理でした。
いや、自社のみで「カンタンすぎる人事評価表」を作成することはできます。
事実、以前のセミナーでは、「カンタンすぎる人事評価表」の様式と見本をお渡ししており自社に持ち帰り、策定していただいておりました。
しかし、自社で策定していただいた企業さんから次のようなお問合せ・質問があったのです。
・評価表は完成したが具体性に欠ける
・従業員に上手く説明できない内容
・実際に評価しかねる内容
・完成直後は良いモノが出来たとの自負があったが
数日後に視たら抽象的すげる内容であった
・カッコ良い言葉を並べたが具体性に欠けた
・実際に運用してみたら上手く運用できなかった
などなど。
しかし、このような会社だけではないと思い、お問合せ・質問をいただいた企業さん以外で「カンタンすぎる人事評価表」の様式と見本をお渡した企業さんへ連絡してみました。
山本:「カンタンすぎる人事評価表」は完成しましたか?
社長:「申し訳ないです。まだ、創ろうとしていないのです」
別の同様の会社にも電話してみました。
山本:「カンタンすぎる人事評価表」は完成しましたか?
社長:「せっかく見本をいただいたのですが忙しくって・・・」
では、「カンタンすぎる人事評価表」の様式と見本をお渡した企業さんで、実際に自分たちで策定・運用しようとした企業さんの殆どが活用できていない現実。
この現実を突き付けられ非常に悩みました。
ただ、何かが変なのです。
私が実際に企業に出向き社長と一緒に「カンタンすぎる人事評価表」を策定した企業さんでは充分に活用できています。
そこで、活用できていない企業さんが自ら作成した「カンタンすぎる人事評価表」を数社から提出して頂きました。
内容を見て納得。
上辺だけの内容に終始しています。
または、耳ざわりの良い文言が並んでいるだけなのです。
これでは、運用できませんし、仮に運用したところで成果は出ないでしょう。
確かに、「カンタンすぎる人事評価制度」では、タッタ一日で作成できる「人事評価表」ではありますが、社長は相当、頭に汗をかかないと完成しませんし、
相当疲れるはずです。
このこと以降、セミナー参加者に対して「カンタンすぎる人事評価表」の様式と見本をお渡しすることは止めたのです。
その結果、「カンタンすぎる人事評価制度」を導入希望の企業さんは
・より深く「カンタンすぎる人事評価制度」を学んでいただく
・山本が指導させていただく
のどちらかを選択していただいております。
ただ、いずれにしても、一般的な人事評価制度の導入費用と比べると、異常なくらい定額で済みます。
ですから、“B コンサル費用が不要なこと:0円” は叶いませんでしたが、かなりいい線まで実現できたのです。
長くなりましたので今日はここまでにしますね。
「カンタンすぎる人事評価制度」が目指すこととして
A 人事評価制度の策定期間が3カ月以内であること
B コンサル費用が不要なこと:0円
(自社のみで策定できること)
C 策定がカンタンなこと
D 運用がカンタンであること
E 人材が育成できること
F 設定した目的が達成できること
がありましたが、
「C 策定がカンタンなこと」以降は次回に説明しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。